ルビコンわくわく傭兵ライフ   作:性癖解放戦線

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擬人化スティールヘイズとラスティがいちゃいちゃしているイラストを見て、オルクスは都合の良い女(アンフォラ)を使い分けるクソ野郎だな…とか思ってしまいました


オールクスマインド√7

 …エフェメラの解析結果は芳しくない。自己破壊プログラムでも組み込まれていたのか、徹底してデータを遡れないようになっている。ここまでするということは少なくとも惑星封鎖機構では無いのだろうが…

 

 

 ここまでの匿名性にこだわる機械に強い勢力というと…やはりブランチだろうか?目的も正体も何も分からない組織だからやってもおかしくは無いが、やる理由も無いだろう。

 

 あー…でも俺がやろうとしている計画が仮にブランチに漏れている場合俺のやろうとしていることはルビコンの私物化とも取れるのか?自由意志をの表象たるレイヴンにとってそれはなんか不満!ぐらいの感覚で妨害している可能性も…本当になんなんだよアイツら!レイヴンのオペレーターはオールマインド説とかもあったけど俺はやってないんだよな。

 

 …予め潰しておくか?いや、でもオールマインドは全ての傭兵のためにあるからライセンスのないレイヴン以外を決めつけで殴る訳にはいかないよなぁ…仕方ない。今はゴーストやラスティのデッドコピーたちに任せてブランチを探るとしよう。そろそろ事情を話してカーラの協力を仰いでも良いかもな…

 

 

 

 ブランチといえばオルクスと621はそろそろ旧宇宙港防衛に行く筈だ。621がレイヴンの名義を使っていない以上レイヴンは来ないだろうし真っ当に防衛になると思うが…一応自律行動を切って俺が出るとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〔ミッション開始…待て621、様子がおかしい〕

 

 ………?

 

《戦闘が…すでに終わって…!?》

 

 …???

 

〔…状況を確認しろ 621〕

 

 …思いっきりフラグ建ててたじゃねぇか!?

 

 なんでレイヴンが来てるんだよ!?621のライセンスはリンクスだから関係無いだろう?本当にお前なんなんだよ!名義をリンクスに変えさせてもお前が来るなら俺がカーラ達と三日三晩ハッキングバトルする必要もなかっただろ!?あの時しれっとRaDに試作オーバードウェポンのデータ盗られてたんだぞ!?

 

 …まぁいいでしょう。オールマインドは全ての傭兵の為にあるが、ライセンスを失ったレイヴンに掛ける情は無い。621と一緒にしばき倒そう。

 

 

 

 

 

 強襲艦の上には3つの機影。ブランチ全員で621を潰しに来た訳か。まぁ正直キング以外は微妙アセンだからなぁ…こっちには誉を捨てたアセンの621がついてるんだぞ!

 

 

〔「レイヴン」キング シャルトルーズ 通信は聞こえてる…?目標を確認したわ。あれが独立傭兵オルクス…いえ、オールマインド…〕

 

 ッ…!?一手遅かったか…!

 

〔阻止しましょう、ルビコンの脅威…コーラルリリースを〕

 

 最悪のタイミングでリークしやがった…!

 

 

〔コーラルリリースだと…?〕

 

「オルクスが…オールマインド…?」

 

《オルクス…貴方はこのルビコンで何を…?》

 

 ウォルター、621、エアの3人に動揺が広がる。

 

 

〔オールマインド…人間世界の悲惨を見過ごす訳にはいきません…貴方の計画はここで阻止させてもらいます〕

 

『…あることないこと好き勝手言いやがって』

 

 いやまぁ、オルクスがオールマインドなのもコーラルリリースをやろうとしているのも本当のことなんだが、説明できない状況でリークされた今の状況が最悪過ぎる。こんなことなら早めに助力を依頼して事情を説明するべきだった…!

 

 

「オルクス…わたしたちのこと…だましてたの?」

 

『…騙して悪いな…後で全て話すよ。今は下がって見ててくれ』

 

 

 

 ブランチを潰さなくてはゆっくりと話も出来ない、さっさと片付けよう。まずは横槍の厄介なシャルトルーズからだ。

 

 逆関節で地面を蹴り上げてからアサルトブースト。放たれたグレネードを回避し、キカクブースターの推力を乗せて両腕のブレードを振るう。

 

「なんなの…こいつ…」

 

「脱出しろ シャルトルーズ 機体を捨てるんだ!」

 

 キングは俺のやろうとしたことに気がついたようだがもう遅い。ブレードの重みで叩き落とされたアンバーオックスの真上でブーストを切る。自由落下しながらブレードを突き刺し、そのまま地面に叩きつけてやればACの兜割りが出来上がりだ。

 

 

〔…シャルトルーズ、あとは任せてください…分かっています「レイヴン」今は目の前の相手を…!〕

 

 次はレイヴンだ。FCSがABBOTのキングは距離さえ取ってしまえば脅威になり得ない。あとパルススクトゥムでガン盾されると無駄に時間かかるし…

 

 アサルトブーストで初速を稼ぎ、地を蹴ってクイックブースト。仕上げに近接推力を載せて3段加速。いわゆるルビコニアン縮地でレイヴンに肉薄した後、展開した背面を見てから後出しアサルトアーマーでカウンター。スタッガーにブレードで3連撃。交差するように振るったブレードによる衝撃がレイヴンを吹き飛ばす。

 

 

〔「レイヴン」反撃を!ここでオールマインドの野望を止めるのです!〕

 

 

 追撃を仕掛けるため、再度ルビコニアン縮地で接近…と見せかけてクイックブーストでキャンセル。カウンターパイルに向けてブレードを振り下ろし、杭をへし折ってからブーストキック。今度こそブレードをコアに突き刺してトドメだ。

 

〔「レイヴン」!そんな…!〕

 

「聞きおよぶ以上の実力だな…AI制御とは思えん…!」

 

 最後はキングだ。アサルトブーストで接近。3連レーザーキャノンを回避。チャージされたリニアライフルの弾道をブレードで逸らした後、アイドリング中のパルススクトゥムにブレードを叩きつける。

 

 アサルトアーマーの予兆を見て後方にクイックブースト。多少は掠ったが、それだけだ。ホバリングに移行する瞬間の隙にブレードを振るい、脚部を一本切断。墜落した所にブレードでコアを斬り潰した。

 

「強い…な…」

 

〔そんな…ブランチまで…〕

 

 オペレーターは今は手が出せないが…見つけ出して始末する必要があるな。ひとまず終わりだ。

 

 

 

 

 

『…言い訳と説明をさせてくれないか…リンクス、エア、ハンドラー・ウォルター』

 

 我ながら情けない台詞と共に武器腕をパージして戦闘モードを切断し、抵抗の意思がないことを621達に示す。

 

〔…聞こう〕

 

「…ぜんぶ、しょうじきにきかせてほしい」

 

 ひとまず話し合いの機会は用意できた。想定よりも早くなってしまったが、ウォルターとエアの説得を始めよう。計画には彼らの協力も得る必要がある。

 

オルクスに蔑称を付けたい(他に案があれば活動報告にコメント頂けると助かります)

  • オルクズ
  • オルカス

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