ルビコンわくわく傭兵ライフ   作:性癖解放戦線

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今手元にps5がなくてアセン組めないのでランク1は後回し…

今更ながらこのルートは9割のギャグと1割の勘違いで構成されています
ご都合主義については深く考えないで下さい…!


オールクスマインド√5

 目の前に紅い光が見える。

 

《あなた達は…?》

 

《旧型の強化人間…》

 

 そういえば説明していなかった。ケイトとオルクスを義体と呼称しているが、その実態は試験管で培養したためほとんど人間と変わらない。脳深部コーラル管理デバイスに偽装してAIと俺の制御装置を組み込んでいる。アンドロイドなんかを使ってもエアには丸分かりだからその対策だ。

 

 旧世代型強化人間とAM製フレームの相性の良さに期待出来るというのもある。

 

《あなた達には私の「交信」が届いているのですね》

 

《私は ルビコニアンのエア》

 

《目覚めてください》

 

《あなた達の自己意識が…》

 

《コーラルの流れに散逸する その前に》

 

 エアがその輝きを増した後、俺は意識を再び暗転させた。

 

 

 

 

 

 オートパイロットを解除。

 

《リンクス オルクス スッラ

 敵性機体の接近を確認しました》

 

 ウォッチポイントの屋上でバルテウスと向き合う。2人は無事に交信ができたようだな。

 

《あなた達の脳波と同期し…「交信」でサポートします》

 

《メインシステム 戦闘モード 再起動》

 

 

 戦闘開始と同時にバルテウスはミサイルを発射し、俺は後方にクイックブーストしてから狙撃態勢に入る。

 

《敵機について調べました。惑星封鎖機構の無人機体 バルテウス、ダメージを与えるには展開しているパルスアーマーを剥がす必要があります》

 

 俺がチャージを進めているうちにスッラのパルスガンがパルスアーマーに干渉。

 

《パルスアーマー消失 今です》

 

 エアの発言と同時にチャージされたKRSVを発射。紫色の閃光がバルテウスを貫き、プラズマが迸る。パルスブレードと特殊バズーカによって追撃を仕掛ける621とスッラを見ながらKRSVを冷却。

 

 

《通信回線は一時的に切断しています。あなたたちは致死量に近いコーラルを浴びた直後…今は戦うことだけに集中してください》

 

 冷却完了。チャージ開始…

 

《この波形は…!?危険です、距離を!》

 

 アサルトアーマーを発動しようとするバルテウスだが、既にこちらのチャージは終了している。

 

『逃しはしない』

 

 再び紫電がバルテウスを貫き、スタッガー。KRSVをパージし、アサルトブーストで接近しながら武器腕を展開。

 

《敵機 ダメージ限界に向かっています》

 

 621とスッラに続き、アサルトブーストの加速を乗せたブレードを振り下ろす。

 

《…敵機システムダウン、完全停止です》

 

 

『2人ともお疲れ様、エアもサポートありがとう』

 

 パージしたKRSVを回収し、3人に声を掛ける。

 

 

 

《…リンクス オルクス スッラ…あなた達には休息が必要です》

《それから》

 

 視界の先に激しい光が映る。

 

《あなたが巻き込まれたコーラルの逆流》

《あれは…予兆に過ぎません》

 

 爆発の余波で突風が吹き、先程までの雨雲が吹き飛ぶ。

 

《ルビコンを焼き払う…この炎と嵐の》

 

 コーラルによって黄昏のように紅く染まった空を3人で見上げていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、まぁ色々とトラブルはあったが621たちとスッラの顔合わせは済んだ。

 

 第1世代の老骨にコーラル浴は堪えるので、スッラはオールマインドによる健康診断を受けた後にウォルター陣営に入ることになった。決め手は「犬ゥ…お前は知らんだろうがな…」と技研時代ウォルター少年の黒歴史を暴露しようとしたことらしい。色々と心配だなぁ…

 

 オルクスは引き続き621にこき使われている。このままエアやカーラと友好的な関係を築いてもらおう。

 

 

 

 

 

 物語が大きく動き出した所で、そろそろ計画についても確認しておこう。やはりウォルターを納得させるにはコーラルの増殖とそれによる破綻を解決する必要がある。コーラルを無計画に宇宙に拡散させると別の問題が起きそうだし、コーラルを無闇に焼くようではエアも納得しないだろう。

 

 大半のコーラルが焼けてから破綻間近になるまでは50年の猶予がある。

コーラルが増殖する以上のスピードで消費が出来るならば問題は無い。そしてコーラルは食べ物として扱うことが出来る…そこで俺は考えた。

 

 コーラルを生態系に組み込めば実質共生では?

 

 それに気がついた俺はケイトとゴーストをウォッチポイント・アルファの未踏領域に送り込み、ミールワームの養育ポットを回収。そしてオールマインドの技術を結集してIB-C03W4:NGI 028…コーラルシールドのオーバードウェポン化に取り掛かった。

 

 

 

REELASED PROJECT

(誤字にあらず)

 

 オーバードコーラルシールドによりルビコン全域を覆った上で、不完全なコーラルリリースを実行。ルビコン全域にオールマインドが遺伝子改良したミールワーム、ルビコニアンアルティメットワーム(仮)を放つ。

 

 オーバードコーラルシールドはコーラルがリリースによって星外に出る事を阻むと同時に衛星砲といった星外からの攻撃を防ぐ役割も担っている。

 

 そしてルビコニアンアルティメットワーム(仮)はコーラルやルビコンの汚染された土壌を食べた後に栄養をたっぷりと含んだ排泄物を出す上にその肉はとても美味しい。つまりルビコニアンアルティメットワーム(仮)だけで

 

・ルビコンの土壌改善

・ルビコンの汚染改善

・ルビコニアンの食料問題改善

・コーラルの消費

 

 これら全ての問題を解決する。ミミズかな?

 

 

 REELASED PROJECTを実現することでウォルターは星を焼かずに済み、ルビコニアン達は豊かな星を手に入れる事が出来る。

 今後エアやセリアのようなCパルス変異波形を発見すればオールマインドが保護し、共存していく。

 

 俺が、オールマインドとして動かせる全てを用いた計画だ。これが通らなかったら俺はコーラル集積他に火をつけて全員道連れにする。

 

 

 

 この計画に必要なのはアーキバスによるバスキュラープラントの完成、そしてコーラルリリースのトリガーとなるエアの説得だ。

 

 ひとまず今はオルクスを使って本編通りに物語を進行させてウォルター達との信頼関係を築き、それと並行してケイトは独立傭兵や失うには惜しい人々を守り切って貰う。

 ベイラムを崩しつつレッドガンを守るというのは骨が折れそうだな…だが、ナイルとヴォルタは既に生還させている以上必ず成し遂げてみせる。

 

 

 今は雌伏の時だ。イグアスやドルマヤンを始めとして協力者を集めつつ621を支援し、物語を良い方向に持っていく。

 

 後は傭兵支援システムとしてサービス充実をやって…結局凍結させたコーラルリリースもやるじゃねぇか!?やる事が…!やる事が多い…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、自律行動中のオルクスとウォルターの猟犬達はグリッド086に侵入している。

 

『クソ傭兵が!ブッ殺してやる!!』

 

《オルクス…?突然感情を露わにしてどうしたのですか?》

 

「ある金は活かすべきだ… 何故理解しない… 」

 

秩序(契約)を破壊するもの…(負債)を持ちすぎたもの…システム(オールマインド)には不要だ…』

 

「コールドコールの探していた借りた金を返さない馬鹿か…お前も鼻が効くようだな…オルクスゥ…」

 

「スッラ、オルクスをどうるいあつかいしないで」

 

『リンクス…いくらなんでもスッラのこと嫌いすぎじゃないか…?根は悪い奴じゃないからさ…』

 

「せいりてきにむり」

 

『そっかぁ…生理的にかぁ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……… …… …」

 

 …グリッド086をにぎやかに進んでいく傭兵3人とCパルス変異波形。その姿を見つめていた機影が、幽霊の如く姿を消した。

 





ver1.02 reelased

オルクスに蔑称を付けたい(他に案があれば活動報告にコメント頂けると助かります)

  • オルクズ
  • オルカス

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