確かに日本は、ローマ帝国、モンゴル帝国、大英帝国のような「世界帝国」になったことはない。だが、古くは元寇、最近では幕末における列強の攻勢や第二次世界大戦の敗戦などの危機を乗り切った。特に、明治維新と戦後においては「逆境」をバネに世界の強国に躍り出た。日本の逆境への強さは歴史が証明済みである。
それでは、日本の逆境への「強さ」はどこにあるのであろうか。明らかに「日本の独自文化」である。バブル崩壊後は、「ガラパゴス」などと揶揄されたが、世界のどこの国とも違った「生態系」を持つことが日本の最大の武器である。
これまで「グローバリズム」と呼ばれる(実質的な)米国型が世界を席巻してきたが、今や隠されたマイナス面が表面化して大変なことになっている。日本でも、欧米追従のメディアや評論家が騒ぎたてていたが、「独自文化」の本質部分はしっかり守られた。
「日本以外全部沈没」の様相を呈するなかで、投資の神様バフェットが総合商社を始めとする日本企業に注目するのは偶然ではない。 (人間経済科学研究所、国際投資アナリスト・大原浩) =敬称略