バフェットの次を行く投資術

「日本以外全部沈没」の現実度 逆境の強さは歴史が証明、どこの国とも違う「ガラパゴス」な生態系こそが最大の武器

小松左京氏のSF小説『日本沈没』は映画化もされ大ヒットした。多くの読者がご存じであろう。確かに「地震大国」である日本では、そのような心配をする人々が多いのも致し方がない。

だが、これからの経済・社会においては、小松氏の許可を得て筒井康隆氏が執筆したパロディー短編『日本以外全部沈没』の方が、より参考になる。

1990年頃のバブル崩壊以降、日本人はバブル期に過剰になっていた自信を一気に失い、まるで「日本沈没」が到来するかのようなムードであった。

だが、忘れてならないのは、聖徳太子の飛鳥時代以来、日本は「同じ国」として約1400年も継続していることだ。世界でも類を見ない長寿国家なのである。

このような「長寿」の秘訣(ひけつ)は「危機」に強いことである。

zakスペシャル