必死になって岸田降ろしをしてる自称愛国者へ。
被災者の私が信じられない1番の理由。
震災が起こった年に自民政権なのに降ろそうとしてるところ。忘れんな、阪神大震災と東日本大震災ですぐに自衛隊を出さなかった政権は何処だったか。
熊本地震で30分後には給水車を出してくれたのは何処だったか。
上記の主張に対しては、さすがに「勿忘草@H_forgetme_not」氏などが引用リツイート*1で批判していた。
これまで「阪神大震災や東日本大震災に比べて復旧遅くね?」と指摘すると「地理的制約ガー！」と返ってきたのに、半年も経過するとその2つの大震災より対応が早かったかのような歴史改変が行われるのか。
むしろ下記エントリで紹介したように、東日本大震災の自衛隊出動は早すぎて規模も大きすぎるとして民主党政権を批判する意見すらあった。
東日本大震災で自衛隊の陸幕長が独自に出動をはじめたことは、当時に首相だった菅直人氏の命令が遅かったことを意味しない - 法華狼の日記
そして自衛隊の幹部が独自に出動の規模と速さを決めたという証言が報道された後は、自衛隊が賞賛されて民主党政権が手をこまねいていたことにされた。
多数の動員を賞賛する文脈では自衛隊が運用したことになり、多数の動員を批判する文脈では菅氏が運用したことにするようでは、運用を誰にまかせるべきか論じることはできないだろう。
しかし冒頭のツイートに対しては、下記のように同調して間違いを追加する引用リツイートも見受けられる。自信がないなら調べてから書けばいいと思うのだが。
大規模災害が起きたなら、普通は政治的混乱を避ける為に、呉越同舟で災害に臨むのが基本なんだけどな。
民主党政権の時にも自民党は災害対策に協力しようとしてたけど、それを蹴ったのは当時の与党だった気がする。自信ないけど。
兎も角、それが出来ない時点で、今の野党には政権担当は無理だと思う。
現実には当時に首相だった菅直人氏は連立政権の打診すらおこなったが、野党自民党は責任をとりたがらず、民主党政権の延命になることへの拒絶感もあり、断ったのだ。
場当たり大連立 頓挫 自民「責任転嫁される」 菅首相の延命策と警戒 - 日本経済新聞
根回しも手続きもないままの唐突な呼びかけに、自民党側には「政権延命に使われ、責任転嫁されるだけだ」との不信感が残った。国家的危機に自民党は閣外協力の姿勢を鮮明にしている。
そして自民党が閣外協力をどれほどおこなったかというと、すぐに審議拒否をくりかえして国会を空転させ、三ヶ月もたたないうちに首相退陣に追いこもうとしたことは当時の報道をしらべればわかることだ。
朝日新聞デジタル：自民、原子力規制庁新設も審議拒否 - 東日本大震災
自民党は問責閣僚の交代がないことを理由に、政府提出法案の審議を拒否している。唯一の例外は消費増税関連法案で、１６日は衆院特別委員会で趣旨説明があった。民主党は規制庁設置法案の１８日審議入りを強行する構えも見せたが、岸田氏が、強行すれば消費増税関連法案の審議への出席もとりやめる姿勢を示したため断念した。
asahi.com（朝日新聞社）：復興基本法除き審議拒否の方針 自民、月内退陣狙う - 東日本大震災
復興基本法以外の重要法案については、菅首相が退陣するまで審議拒否する方針を表明したもので、首相を月内退陣に追い込む狙いがある。
*1:現リポスト。
