"伝説の侍弥助"は本当に歴史的事実なのか?侍とは何か?Assasin's Creed Shadowsのトレーラーを見て調べてみたこと

Assassin's Creed Shadowsのトレーラーが公開されましたが、国外でも国内でも話題で持ちきりです。その中でも弥助という史実上の黒人が侍であったかどうかについて議論が白熱しています。

というわけで、「弥助は侍は史実なのか」について自分なりに調べてみました。おかしいところがあったら教えてください。私自身は歴史研究家でもなんでもないパンピーにすぎませんので…

それではいってみましょう。

侍の定義

まずはそもそも「侍」という言葉の定義から。ここから理解しないことには、何が侍なのか、彼が侍なのかどうかを検証することはできないでしょう。

武士とは?


と、その前に「武士」の意味についても理解が必要だと思うのでさきにこちらから。武士は武芸を職とする戦闘員を指すようです。お城でお殿様の前で正座しているイメージが付きまといますが武士は城に使えているかどうかは含みません。傭兵のようなイメージが近いようです。

階級が存在し、それは時代とともに異なり、装備も異なるようです。室町時代から戦国時代にかけては、刀は身分問わず誰もが手に持つことが許されており、農民、町民でもだれもが自衛のために刀を所持していたようです。(それから戦国時代をへて落ち武者狩りなどが行われ治安が悪化したので、のちの豊臣秀吉が自身の支配力を強める目的もかねて刀狩を行い、彼らは刀を持つことができなくなりました。)

江戸時代と違いオフィシャルな御触れのようなものなどはなかったみたいですが、戦国時代においては一般的に刀の大きさが身分としてみなされていたようで、大刀を持っていれば上級武士、脇差なら下級武士とみなされていたようです。弥助が信長からもらったのは脇差なので、彼が仮に武士だと仮定した場合下級武士であるということになります。

侍と武士の違い。

さてその武士と侍は違います。武士のようにとりま刀でも持ってりゃ侍、なんてものでもないです。が、ちょっとややこしい話です。

まず侍の語源について。侍女という言葉があるように、侍の語源は「仕える」という意味であり、いわば侍女の男版のようなもので、お城に使えている人々をさす言葉だった。公務員のようなイメージでしょうかね。初出は平安時代で、天皇や皇族に仕える公務を行う人のようなものを指していたようです。武士は城に使えているかどうか自体は含みません。

時代とともに変わっていった侍の意味

侍という言葉の定義は時代とともに変わっていったようで、平安時代から鎌倉時代、室町時代と変わっていく中で武力が重要なものになっていくと、将軍に仕える武士のことを侍というようになり、主に御家人をさすものになりました。(単に仕えているだけでは侍とは呼ばなくなった)

安土桃山時代にかけて応仁の乱などをはじめとした下剋上などが各地で起こり始めると、今度は御家人として仕えていること自体が侍としてのステータスでなくなっていき、侍の定義があいまいになっていきました。

結果、この時代ではなりあがった上級武士(武功を上げる、戦果をあげ地位や領地を手に入れた武士)を侍と呼ぶようになったようです。武芸だけでなく領主という地位も必要だったみたいですね。

これが弥助の時代における侍の定義になると思います。

江戸時代になってからは武士の階級がオフィシャルになり、旗本(徳川将軍家家臣 石高1万石未満の領地を与えられた武士)以上の武士階級を侍とするようになったようです。戦国時代の侍のそれと似ていますが、幕府の管轄下のもとに明示化されたような感じでしょうかね。

結論:弥助は侍か否か

以上を踏まえて弥助が侍であるかを考えると、結論から言えばどの時代(平安時代だけはぎりぎりいけるかも:のちの後述)の侍の定義にも弥助は該当しません。

鎌倉時代~戦国時代以前の定義の「御家人」の侍としては、現状歴史的に記されている彼の情報では当てはまらない。信長の刀持ち、付き人などをしてはいたが、信長の命でどこかの戦場で戦をしたというようなことは残っていないためです。それ以前にそもそも時代が違う。

本題の彼の時代の戦国時代の定義でいくとこれも当てはまらない。彼は特に武功を上げたとか武将になったとか、どこかの領主となったということも記されていません。それらしいのは信長から脇差と住む場所を与えられたというのがあるのみ。
本能寺の変以降消息を絶っており、その後に武功を上げて侍となったというような歴史も残っていません。

その他の追加考察

小姓だった?=武士?

弥助が武士だった、というのは「小姓」という武士の職業についていたいう点においてはそうみたいです。ただ小姓っていうのは主に将軍の身の回りの世話や雑務を行うのがメインの一種の見習いで、例えば刀もちなどが役割。実際刀もちをやっていたことがあるのはちゃんと歴史に残ってますね。ちなみにこの小姓には美少年が選ばれることが多く、男色の対象になることもあった模様(衆道)。ただ彼がその対象になったかというと…正直あまり考えられない。衆道っていうのは今の時代における少年愛、ショ〇みたいなもんだと思うので。

追記:と思ったら彼が小姓だったかどうかという記録はないようです

あくまで信長の刀もちをしていたことがあったという記録から「小姓がそれに近いかな」という当てはめ、推測でしかないみたい。なので実際に武士の身分だったかどうかも定かではない、ということのようです。

一種の一日署長みたいなもんだったのかな。謎ですね。

戦えた?


次に戦えたかどうかですが、これはです。理由は以下に続く。

甲州征伐に信長が弥助を連れて行ったという記録が残っているのですが、これは既に息子の信忠が武田勝頼を打ち取って戦闘が終わった後の話なので、やはり戦った記録としては残っていない模様です。またこれが記載されている資料は家忠日記の「上様御ふち候大うす進上申候くろ男御つれ候身ハすミノコトクタケハ六尺二分名ハ弥助ト云」であり、意味は「信長様が扶持を与えているキリシタンが献上した黒人の男をつれていた。背が高く名は弥助というらしい」であり、オフィシャルな記録というよりは又聞き的なものであるととられているようです。これもそこまで高い信ぴょう性はない模様。1次資料ではあるようですが。
またこの扶持の意味ですが、力を貸すという意味や扶持米を与えて家臣として召し抱えている、あるいは単に扶持米、あるいはもっと端にくいぶちなど様々な意味があるようで、受け取り方によっては全然文章の意味が変わってきてしまう内容でもあるようです。さっきの小姓かどうか、というのも多分個々の受け取り方なのかな。前者2つなら武士なのか?という風にもとれますし、後者2つなら単に信長に食わせてもらってるだけ、とも取れます。個人的には彼の戦いの実績は後述の本能寺の変くらいなので後者かなと思っていますが。

唯一闘いの記録が残っているのは本能寺の変ですが、その記録はその場にはいなかったイエスズ会の本の中で書かれているもので、本能寺の変当事者たちのものではないので客観性や信ぴょう性にかけるということみたい。内容には"相当長い間戦ってる"と記載があり、事実であればここで戦っていたという実績にはなります。しかし仮に事実だったとしても、刀を差出せと言われてそれを差し出し、「黒奴は動物で何も知らず、また日本人でもない故、これを殺さず」「インドのパードレの聖堂に置け」と光秀に逃がされ南蛮寺に預けられてしまっていますが。

と、このように何らかの武功を上げたという事も残っていなければ、実際に戦っていたかどうかも確定的な記載がないようです。戦っていたとしても結局敗戦し降参してしまっています。

これは私の主観的な意見ですけど敬意をもって武士として扱われていたような感じはないし、もし武士として扱われていたならその場で殺されているか、捕まった後に斬首されているかだと思います。降参してイエスズ会に送り返されてしまっているあたり、侍としての能力や地位があったようにもとても見えません。森蘭丸などほかの信長の家来たちは戦って全員死んでいるにもかかわらず。彼だけが生き残っているし。信長に対する忠誠心もあまり感じないですね。それに弥助自身にもののふとしての覚悟も感じないし、まぁ一緒にいたの、というか日本自体にいたのが1年とちょっとだしね…。突然知らない国に連れてこられて突然その国の貴族に気に入られて飯食わしてもらって時には道具持ちやらされたり見世物になったり…て次から次へと自分の意思に関係なく状況だけがぐるぐる変わっていく中で普通に考えて頭の整理すらつかない気がします。1年たってやっとちょっと落ち着いてきたなぁ、という感じになるくらいではないでしょうか。

というか勝手に白人に奴隷として連れてこられて日本の貴族に買われて戦争に巻き込まれて…普通にかわいそうな人って感じです。

苗字がない


後は彼には苗字がないこと。これは大きい事実。
巷ではよく言われている根拠の一つですね。基本的に苗字を持っている(名乗ることを許可されている)のは位が高い人なので、侍ともなればもっているはず。ただ当時の侍全員が本当に苗字をもっていたのか、ないしは苗字を名乗ることができたのか…までは私では調べきれませんでした。

ただ、かの有名な農民から成りあがった(とはいえ、もともと豪農の出だったという説が現在は有力だそう)豊臣秀吉なんかは日吉丸、藤吉郎と名前を変えて、信長に仕えてから7年、木下藤吉郎になり、羽柴秀吉、平秀吉、藤原秀吉、豊臣秀吉という感じで昇進する中で苗字を獲得(名乗る)していったので、このケースで考えて弥助が侍なら自分の名前を変えたり苗字を名乗るようになった記録が残っていても不思議ではないですよね。

さらに個人的にこれが根拠の一つになるかもしれないなと思うのは、戦国時代当時地侍という侍の身分の一種があったこと。これは村落の長や百姓を務める人がその土地の大名や国人と主従関係を結ぶことで任命される侍身分で、彼らには苗字を名乗ることが許されていたようです。
つまり地侍の身分になるものは皆苗字をもっていた、といえるのかなと思います。侍ではあるものの基本的には村落で生活し、その土地の指導者としてあり続けていたらしいです。村長みたいなもんですかね。軍役などがあると招集され、村人たち(惣という非支配者身分の構成員、足軽)を率いて戦に参戦したりしていたようです。

さて、ならそのはるか上の位、それも戦場で大きな武功を上げたという侍が苗字をもたない、名乗ることを許されないはずがないんじゃないかと思うのですがどうでしょうか。

日本に来たのは1579年?

1581年かと思っていたらネットで検索すると彼が来たのは1579年というのがたくさん見つかります。しかしこれ元ソースの情報が全然見つかりません。記載があってもソースが後述のBBCなどになっていたり、大抵は記載がなかったり。ぐぐると海外ニュースサイト(BBCやCNNなど)の日本語訳版などばかりで、これらがまずトップに来ます。

で、現状自分が調べた限りではこれトーマスロックリー氏の「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に書いてあることがソースっぽいです。1579年にヴァリアーノ神父の従者として同行し、九州での布教活動に同行したと。またこの人の妄想本か…ひょっとしてこの人の本がこのバカみたいな騒ぎの元凶…だったりするの?

もし何か「本当のソース」をご存じの方いらっしゃったらよろしければ教えてください。

その他:ソース:弥助について残っている歴史資料



海外を中心に色々と尾ひれの付く弥助像ですが、現状こちらでまとめてくださってるこれがちゃんとした歴史資料ですね。



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と、まぁ侍どころか武士だったどうかもわからない感じですね。付け加えて状況証拠的な部分から推測すると、侍とはとても言えないかと思います。

”仮に”のいろんなケースを考えて(妄想して)みる

そんなわけで彼が侍とは到底いえない、という結論になるのですが、彼等の真似じゃないですがこちらも妄想してみますか

仮に侍=武士だとして考えてみます。(例えば民間では侍と武士の区別がついておらずとりま刀持っている人は侍と呼ばれていた"かもしれない"ケースとかも考えてみたという無論それを示す資料はない私の妄想)

まず彼が信長からもらった刀は脇差で太刀ではないこと、前述のとおり武功を上げたというようなことも残っていないこと、奴隷の時代に宣教師護衛のための何かしらの軍事訓練はうけいていたらしいこと、何かしらの戦闘知識をもって戦うことはできたかもしれないことを考えると、良くて下級武士、足軽であるというところだと思います。

しかし当時は農民たちも刀を持っていたので、下級武士、足軽を侍と呼ぶなら農民たちも侍ということになります。

この理屈が通ると侍=一般人となってしまうので、やっぱりこれも違う気がします。上で説明している地侍という身分も価値をなさなくなってしまうのでなおさらでしょう。

次に元の語源の「仕える侍女の男版」の侍の定義だったと仮定してみます。

在籍期間1年ちょっとと新入社員レベルの職務経験しかないとはいえまぁギリギリ該当するようなきがしますがトレーラーの彼のような「武芸の達者な侍(定義というよりはイメージ)」のようなそれとも違うのでやっぱり該当しませんし、UBIが弥助に求めている侍像のそれでもないでしょう。そもそもそれで伝説の侍とか言われてもしっくりきませんし、そもそも時代が(

ならばいっそのこと仮に本作が実は信長の配下にいた頃の話ではなく、本能寺の変以降の全く彼についての歴史的史実が残っていない部分、秀吉の時代の話をゲーム舞台として作っていて、トレーラーはその前日談であり、消息不明になっていた彼が侍になるまでのサクセスストーリーを描いたものであると仮定しても、ただでさえいろいろと目立つ彼が侍に値する武功を上げてくストーリーであるなんてケースならあり得るかなと思いましたが、全然史実にかすりもしないのでこれもなし。

というかそもそも1年で侍にはなれんでしょ…日本語すら怪しいし。彼は最終的に本能寺の変にて信長の警護にもその息子の警護にも失敗しているわけですし、光秀に降伏して刀も渡しちゃった上に「こいつは動物だから」と見逃されて最後は南蛮寺に預けられて、侍としての武功どころかほとんど生き恥さらしているようなもんなのに。もしセップクしてたらまだ違ってたでしょうけどもちろんそんな記録もないしね…

というかそもそも、史実の彼を侍としかつ主人公としてしまうこと自体がアサクリという作品では非常に相性が良くないことをしているというか…

アサクリのテーマすら壊しかねないのではと思うのですがどうなんでしょうか?


というのは、これまでのアサクリは「歴史の裏で暗躍する組織の物語」というような「影のヒーローであるアサシン」的なものを描いてきた作品であったと思うのですが、その性質上表舞台に出ざるを得ない存在の"侍という注目をあび目立たざるをえない存在"が、影というにはあまりにも派手すぎるんですよね。

どうやって歴史に残らない形でそれをロールするんでしょうか。

これまでの歴史の裏で暗躍した人物の物語を書いていたアサクリの作品の根幹的な部分がおかしくなるんじゃないでしょうか。史実的な部分にはできる限りメスを入れないように整合性を保とうとしていたように思うのですがね…

「いやいや、そもそもアサクリは最初から歴史に忠実に物語を描いてない。レオナルドダヴィンチの発明品なんかがそれだ」というのを見ますが、確かに彼の発明した数々の機械は設計書のみで、実際に作られた歴史的事実はないのですが、作中ではアサシンだけが使ってて(主人公のエチィオだけに特別に作った試作品)、かつ架空主人公であるエチィオの介入によって発生しているものなんで明確にフィクションであるということがわかるし、実際の歴史に残っている彼の事実とズレが発生しないような造りになってはいたんですよ。

こういうロマンを感じるのもアサクリの魅力でしたね。陰に生きるアサシンの介入によって、「もしかしたらこんなことが歴史の裏にあったのかも」…なんていう創作歴史ロマン。

もちろん史実じゃないことはわかってますよ、でもわかっているうえで「実は」、こんなことあった「としたら」おもしろいよなぁというやつです。それがぶっ壊れるのではないか、という危惧。

ふむ…では「闇に生きる」ことを実行できる侍の定義を考えてみますか。侍=武士だとして(違うけど)、例えば「戦場に紛れてゲリラ参戦して目標を殺しまくる武士」というスタイルならいける気がします。あらゆる戦場にフラっと表れて目標を達成したら去っていく、みたいな。これだと歴史にも残らないしこれまでのゲームのスタイルの整合性も保てる。アサシンらしさもあってグッド。でもそれだとやってることは下級武士の足軽の域をでないし、そんな立場の人間があんながちがちの目立ちまくる甲冑来てる理由も必要性も感じないし何をもって着ることになったのかも謎。仮に本当にそうだったとしたらそこはストーリ-で説明するのかな。でもやっぱり目立ってしょうがないし、闇に生きる目的にもマッチしないよね。
あの鎧が実は単にPV専用衣装とか、DLC衣装とかの特別なものの可能性もありますが、過去のアサクリの主人公たちはPVとゲーム内の衣装がマッチしているのでやっぱりあれがゲームプレイ時の衣装になるのだろうなというのはやはり濃厚かと想像。アルタイルなんて、トレーラーで使ってたクロスボウは当時存在しなかったからとゲームでは削除したという徹底ぶりでしたよね。
だったら将軍クラスの甲冑来てるから将軍クラスの侍で、その地位についてる人であるってことになるけど…あるいは暗殺した将軍からスカベンした鎧を着てるとか?それにしちゃきれいすぎる気もするが…

せめて足軽の恰好してたらまだ説得力が出たと思うのですがね。あんな甲冑来てそこらへんうろついてたら落ち武者か何かと勘違いされて村人からおそわれるんじゃないか…?ひょっとしてそういうゲーム?

GTAってこと?GTAなら逆に説得力でてきますね…

それともあれか?「我らは闇に生きる…だから敵を誰にも悟られずに殺す…武功も富もいらぬ…これこそ侍の信条」と某「俺は野原〇〇〇なんだ」よろしく自分を侍だと思い込んでいるめちゃくちゃ目立つ黒人みたいな感じにするとか?

よし、もうこうなったら侍自己申告制説でも押しますか。自分が侍となのったら侍だと。うん、言葉がしゃべれりゃみんな侍だ。5歳児でもなれる。

よし今日からわしも侍だ!皆の者頭が高いぞ!

こんなん史実と妄想がごっちゃになるわ

…結局、史実の彼を使ってさらに彼は伝説の侍でそれも史実だった、なんて誤解というかウソを大々的にPRすることによるリスクを抱くよりも純粋に架空主人公にした方がよかったのではと思ってしまいますね。

彼を主人公にしたら史実かどうかをいちいち踏まえなきゃいけないですし、かえって作りにくいのではという気が。

彼を侍にする時点でどう作っても史実ではないものになるのに彼の存在だけは史実だからごちゃごちゃになるだけじゃん?

仮に史実の彼が明智光秀を殺したというストーリーが描かれたらそれこそ炎上でしょ。でもオリジナル架空主人公なら「もしもの範囲」でできるわけで。

ほら、やりにくいじゃん。架空なら描きやすいのが史実の人物じゃ描きづらいだけじゃん。

黒人であることにこだわるというなら弥助ではない別の黒人奴隷も日本には来ていたらしいからそれもとにしてオリジナル主人公を作ればまだ違和感はないし、最悪そう作っていたのならここまで燃えてはいないんじゃないでしょうか…まさかそれを調べてないから弥助だとか?調べろよ。

ここまでくるとわざとやっているようにしか見えないというか。ありとあらゆる地雷を自らの意思で踏みぬいているかのような暴挙にすら見えます。

まとめると、弥助が侍である、というのは史実とは到底いえないといえます。100歩、いや1万歩くらいゆずって武士、足軽でしょうか。

もし彼を侍として書こうとしても作品のスタイルすら壊すようなフルファンタジーにでもしないと難しいのではないでしょうか

弥助=侍を史実扱いはどう扱おうとしてもいろいろ無理がある

彼を侍とするのは史実的な根拠に全然足りず、それを無理やり押し通して描こうとしようものなら戦国無双や仁王などの歴史ファンタジーフィクションゲームと何ら変わらないような内容にしかならないと思うのですがどうなんでしょうね。

でもUBIはそれを(弥助は侍であるという事を)史実だと豪語するんで、そりゃ問題になるってわけで。正確には「侍であるとも侍でないという事も残ってない。何も残ってない」なんですよね。そして状況証拠的にはむしろ侍ではないことを示してるくらいであり、めちゃくちゃ甘く見て小姓であったというくらい。

せめてUBIが弥助の侍の部分だけでも「彼が侍なのはただのフィクションだよ」とすれば「一言いえばとりあえずそのあたりの誤解については済む話なんですが、売り上げを気にしてなのかポリコレポイントのためなのか撤回するそぶりもなし。

まぁ"Legendary samurai"って銘打ってるし、そういう解釈なのか…?

というのは、Legendaryは伝説"上"の意味もあるので「Legendary Samurai = 伝説上の侍」 ならいわゆる"myth"的な意味で将軍みたいな甲冑を着ていても創作の範囲内ということでギリギリ意味は通る…のか?

いやでも侍ではないじゃんね。伝説"上"ならそれが侍でもなんでもいくらでも設定盛り放題ってことなんやろか?伝説"上"って、「実際に伝説として語りづがれている」という事実がないといけないと思うんですがね…だって、伝説ってついてりゃ目からビームもだせたのかってことにはならんわけやし。
だれからも彼のことについて聞かなかったし、噂話にも何にもなってないし、ことわざとかそんなのだって当然ない。ましてや伝説の侍弥助だなんてそんな伝説何処にもない。学校の歴史の授業でも習わないじゃん?

それをうそぶいて「語り継がれてる」っていうのはあかんでしょ。

広告のためのビッグマウスだとしてもよ、これはだめだよ。

「歴史的事実がほとんど残っていない以上何を設定にしても嘘とも本当とも言い切れない」ということを考慮したとしてもさ、だからって自分たちの考えた創作を史実としてもいいということにはならないわけで。そんなのが通るっていうなら「弥助は目からビームが打てた」「日本を救った後弥助は宇宙に飛んで地球を去っていった」という弥助=ウルトラマン説なんていうとんでも設定だって史実ってことにできちゃうでしょ。

なんならわしがなろう転生して弥助として無双してきた、って言っても通るってことだよね。

悪魔の証明というやつですねいわゆる。何事も真実とも嘘とも証明できないっていう。

そんな悪魔の証明が歴史の証明で通ったら歴史という概念そのものの定義すら揺らぎかねないと思うのですが…それこそ黒人が奴隷だったという歴史だって「そんなことありませんでした、なぜならそれが実際にあったのかを誰も証明できないからです」って嘘にできちゃうじゃん。それでいいの?

というか、正直に言うけどさ、彼を主人公としなければならない理由ってほとんどない気がするんですけど。"私たちの侍"というポリコレのため以外にメリットないんじゃないですか?むしろ主人公にしないほうがいい理由の方がたくさんあがってくるのですが

そもおそらくこの件でもめてる大きな要因の一つのトーマスロックリー氏の妄想本も、その彼自身がいってたんですが「彼が侍だという事を示す資料もないが、逆に言えば彼が侍ではないことを示す資料もない」とか言っている始末、マジで悪魔の証明を地で逝くような屁理屈を歴史家を名乗る人間が言ってた、ってのがマジ最悪

そんでこんなこと言う人のそれを本気にした支持者の人間がこぞって彼の本をソースにしてるんよ。ほんま何してくれとんねんな。

いやでも私が間違っていることも十分に考えられ…

なんかどっと疲れたわ。すげーくだらないことに時間使った気がする。なんでこんな雑で敬意のかけらもないまがいもんに、真面目に頭使わなきゃいけないんだ。別にどうでもいいじゃないか。アタシ、バッカミタイ。

UBIもこれだけいろいろ騒がれて特に声明もないし、日本人のことはどうでもよさそう。彼らに何かを言っても何も届かなさそうです。

トレーラーの弥助は違和感しかないってことで私の中では終わっておくことに決めた。もう全部違和感あるわ。あのクソデカ障子はなんなんだよ闇に生きるてどこがだよバチクソ目立ってるだろピカピカの甲冑きよってからに…

以上、弥助は侍は史実か、の検証終わり


私はもうUBIのゲームは買わない。ちょっと今回の件は別格というか…UBIの行動がポリコレのアレも含めて信用できない通り越して嫌悪感しか感じなくなってしまった。

背後にいるSweet Baby Incはもちろん、その出資元の一社であるBlackRockのCEOが「DEIは強制してでも人々にやらせなければならない」言っていることなど、いびつな支配構造が見えてきて今は気持ち悪さしか感じない。そのSweet Baby IncのCEOのKim Belairが"terrify them"「脅してやればいい」とまさに脅迫まがいなことを公的な場でスピーチしてしまうところからも、親が親なら子も子というやつなんだろうと思う。

「"わたしたち"は正義で正しい。"それ以外"の他文化は正してやらなければならない悪、下等な存在」という意識がすけて見える。だから支配してやればいいと、無理矢にでも、脅してでも押し付けて洗脳してやればいいのだといってしまえるんじゃないだろうか。

こんなもんに従うわけにはいかない。

アサクリシリーズは初代から全部通してやってきたし発売日に狩って遊んできただけにこんなことになって正直めちゃくちゃくちゃショックだ…

続き:ポリコレそのものについて書いていたら長くなったので別記事で


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コメント

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思ったことを好きなだけ書いています。最近は日本史を眺めるようになりました。
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