そんな話があってもイイよね。
「エア 今回の依頼は交信で621をサポートしてくれ」
「何故ですウォルター?」
「この作戦にはヴェスパー第4隊長のラスティがいる
やつは勘が鋭い お前の正体に気が付かないだろうが不審には思う可能性がある
コーラル変異波形の存在は隠さなければならないからな」
「なるほど…分かりましたウォルター」
この前ロンドンと一緒に寝れたから気分が良かったのに………クソメガネが…またいい声で叫ばせてやろうか…………。
あいつ本当に鬱陶しい…わたしこそがアーキ坊やで企業だとか狂った裏声出しながらバルテウスで襲ってきた時のようにコックピットごとぐちゃぐちゃにしてやろうか…漁夫の利でしか私を倒せない▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓
(規制かけなきゃいけないレベルの暴言)
「621…第2隊長の態度は放っておけ
お前は自分の仕事をすればいい」
ぺっ……命拾いしたなクソメガネ。今回は水に流してやる。
そういえば久しぶりにラスティと共闘できる依頼が来た。
戦友はクソカタツムリメガネと違い大好き。
ルビコンを燃やす時に戦ったときも私に嫌味の一つも言わずルビコンを解放するときも通信で私を気遣ってくれた。
ラスティかっこいいな…私憧れる。
私もラスティみたいに作戦中もかっこよくロンドンに話しかけたいな…作戦中は集中しすぎて喋れないどころかたまにウォルターやエアの指示聞き逃しそうになる…………。
ラスティやロンドンのような軽量機もいいな…でも私はウォルターからもらったAC手放したくなあ。
……………そういえばロンドンの胴体と頭のパーツ ラスティのスティールヘイズオルトゥスのパーツと同じなような……そもそも足はウォルターの機体のやつだし!
どこであのパーツ見つけたんだろ?
『メインシステム 戦闘モード起動』
「ミッション開始だ
停泊中の強襲艦を全て破壊していけ」
「戦友 こちらは
通信基地近傍で待機している
回線は繋いでおいてくれ
そちらの状況を見て仕掛けよう」
こういう心遣いが本当に頼もしい。
…じゃあさっさと強襲艦全て破壊しますか
もちろんお金稼ぎのため周りのLC、MTも一緒に。
(前から思っていたが私の戦友強すぎ………)
ラスティは困惑していた
目標はあくまで強襲艦、別の敵にも追加報酬を入れているが強襲艦の周りを撃破するぐらいだと思っていたが今回も全ての敵を壊しまわっている。無傷で。
壁越えのときも4脚MTが脅威の10機だったが損傷ほぼなしでこれを撃破。さらに周りの敵もしっかり潰しまわった。
前の燃料基地襲撃も全てを壊しまわっていた。
壁越えは解放戦線が戦友に何かしてしまったのか?と思っていたが多分どんな依頼とのときもこんなふうに追加報酬があるなら壊しまわっているのだろうと思っていた…………第7隊長か襲撃されるまでは。
(…………そういえば戦友はあのランク1位 ロンドンとミッションをともにすることが多いようだ
彼の戦い方はまさしく破壊を体現したような物だ
それに影響されたのか?)
別にロンドンは関係ない。
最初から621はこんなスタイルの戦い方である。
(!!
もう復旧したか)
「…聞こえるか戦友
封鎖機構の外部通信が復旧した
応援要請を受けた強襲艦がそちらに向かっている
私が着くまで持ちこたえてくれ」
(……正直戦友一人で全て終わりそうだが)
「コード15排除目標を確認」
「消えてもらおう」
「相手は…上級尉官の執行機か」
(得に理由はないが…すぐ終わりそうだな)
「持たせたな戦友
久々の協働だ
助け合いの精神でいくとしよう」
「コード44排除対象2機の情報を回してくれ」
『システムより回答
企業所属 V.Ⅳ ラスティ
独立傭兵 識別名 レイヴン
後者については登録情報との誤差を再統合中』
「妙な組み合わせだ」
「企業も傭兵に頼らざる得えないということだろ」
「敵機を解析します
封鎖機構の執行機…
LC高機動型HC型
それぞれ機動力と火力が脅威ですが…
あのおかしいロンドンを見た後だとなんとも思いませんね」
言葉通り621に攻撃がかすりもせず逆にキックで動きを制限されているところに重ショットガンを叩き込み…
「押しているぞ
畳みかけろ 621」
「システムに…報告を…
コード78…脅威レベルE…」
スタンランチャーでトドメを刺された。
「敵執行機 残り一機です」
『コード78Eを受領
システムに上申』
「やるな戦友背中を預けるに相応しい」
一機になった執行機は横からの重ショットガンとスタンランチャーを避けきれず被弾…スタッガーした執行機はラスティのスライサーで粉微塵になった。
「この…状況は…
コード78E…送信…」
「敵執行機の撃破を確認…」
『システムの判断を通達します
コード78Eを承認
惑星封鎖に対する
脅威現出と見なし
IA-02の起動を許可します』
「この反応は…!」
「マーカー情報を送信
そちらの方角から 何かが…」
ド!!
ド!!!
ド!!!!
「地中から…来ます!」
「これは…!」
「なんだ…この化け物は…!?
これも…封鎖機構の兵器なのか!?」
「このコーラル反応…
有人ではあり得ません
おそらくは自立型のC兵器…!」
「パターンが読めん…!
退くべきか…!?」
「生き延びることだけを考えろ621!」
この時621は一瞬
(今このいもむしにスタンランチャー撃ったらどうなるんだろーなー)
と考えたが多分ろくなことにならないだろうからやめた。
「…待て 何か様子がおかしい」
「行動パターンの変化を感じます
何か…より優先の指令…
集積コーラルの防衛…?」
「封鎖機構が…技研の遺産を抱えていたとはな」
「621 戻って休め
俺は あれを片付ける算段を立てる」
「621………………お前にも…………状況を伝えておこう
封鎖機構が起動した技研兵器を前にアーキバスとベイラムは手を結ぶ方向で動いている
そこでだ……………………………両陣営の企業の上層部が何を思ったのか……………その…………イベントを開催するとほざき始めた
昨日V.Ⅱ隊長から通信でマスコットの依頼だそうだ……………
(あんなひどい裏声初めて聞いた
喋り方も変だったし…
一体V.Ⅱに何があったんだ)
そして今日ベイラムのミシガンからもマスコットの依頼がきた
(ミシガンのあんな疲れた声聞いたのは初めてだ)
別に無理に依頼を受ける必要はない………………………
それでIA-02…通称アイスワームについてだが………
「レイヴン…もしかしなくてもアーキバスとベイラムの上層部はロンドン以上のバカの集まりかなんかなんですか?」
『いい質問だねエア
大正解』
ロンドン「なにそれ知らん……怖………」