星野源GEN HOSHINO

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自分の居場所をつくるには
──鼎談|星野源×ARuFa×ダ・ヴィンチ・恐山〈前編〉

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YELLOW MAGAZINE

星野源にまつわる情報やコンテンツをディープにお届けするメンバーシップサイト。星野さんから毎月届く写真での近況報告や、年4回のトーク生配信、対談や関係者へのインタビュー記事など企画はさまざま。毎月2回の更新に加えライブチケット先行受付やオリジナルグッズ販売なども予定しています。
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2024年6月1日に発足から1周年を迎えた、星野源にまつわる情報やコンテンツをディープにお届けするメンバーシップサイト『YELLOW MAGAZINE+』。今回、1周年記念スペシャル企画として、ウェブライターのARuFaさん、エッセイスト&小説家のダ・ヴィンチ・恐山さんをお招きし、星野さんとの鼎談をお届けします。
ウェブメディア『オモコロ』やYouTubeチャンネル『オモコロチャンネル』を中心に幅広く活動されているお二人。星野さんは以前からネットラジオ『匿名ラジオ』を始めとしたお二人の手がけるコンテンツを、ネット上の「サンクチュアリ」として楽しんできたとのこと。対して、ARuFaさん・恐山さんには星野さんとの意外な“つながり”があって──。
2010年代のコアなネットカルチャー談義から、3人のクリエイティブ観にまで話が及んだ今回の鼎談。いつもの主戦場を離れ『YM+』で撮影と取材に応じてくださったお二人と星野さんの濃厚濃密な90分間の記録をお楽しみください(〈後編〉は7月16日更新予定です)。
  • PHOTOGRAPHY BY TAKAO IWASAWA
    STYLING BY DAI ISHII (GEN)
    HAIR & MAKE BY MIYUU TAKEUCHI (GEN)
    INTERVIEW & TEXT BY YUSUKE MONMA
自信を与える男たち
  • ARuFa
    じつは星野さんに今日はどうしてもお渡ししたいものがありまして……つまらないものですが……(紙袋から何かを取り出す)。
  • 星野源(以下、星野)
    え、本当に? これは一体……?
  • ARuFa
    太巻きでつくったトンファーなんですけど……。
  • 星野
    (爆笑)
  • ARuFa
    持ち手の細いところは鉄火巻きになってます。
  • 星野
    ありがたくいただきます。こう使えばいいんですかね(ポーズを取る)?
  • ダ・ヴィンチ・恐山(以下、恐山)
    とてもお似合いですよ。
  • ARuFa
    無性に太巻きを振り回したい夜などにご活用ください。
  • 星野
    ありがとうございます。お二人とはずっと前からお話がしたいと思っていたんです。どこから始めたらいいんだろうな……えーと、前に金沢旅行をしたとき、新幹線の車内で駅弁を食べながら、『匿名ラジオ』を聴き始めたんですね。そうしたら、ちょうど金沢旅行に行った話をする回で。すごい!こんな偶然があるのかって。
  • ARuFa
    すごい!!
  • 星野
    それで予定をとくに決めていなかったので、お二人の旅の道筋を僕も少したどってみたんです。で、すごく楽しかったから、その話をラジオでしたんですけど、言いすぎると迷惑な場合もあるじゃないですか。だからどのラジオなのかは言わず、「Corpus Minor #1」というキーワードだけ残して。
  • ARuFa
    はい、ありますね、金沢駅前にオブジェが。
  • 星野
    気づく人は気づくような塩梅にしておいたんです。そうしたら、そのあとの『匿名ラジオ』で「地獄でなぜ悪い」という言葉でアンサーを返してくれて。あれ、アンサーだったんですよね?
  • 恐山
    はい、やったろうと思って。
  • ARuFa
    肩を当てられたら、こっちも当て返すのがマナーかなと思って。
  • 星野
    いやあ、ちょうどいい塩梅でアンサーを返してくれて嬉しかったんですよね。というか、そもそも前からお二人が発表するものは色々見てて。ARuFaくんが、僕が昔やっていたラジオ番組に投稿していたとブログに書いたのを見つけたときはびっくりしましたよ。
  • ARuFa
    そうなんですよ、僕星野さんの『RADIPEDIA』にメール送ってたんですよね。
  • 星野
    あと恐山くんがエッセイ(『キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々』)の中で、僕のことをディスっていて(笑)。
  • ARuFa
    ディスってんの?!?!
  • 恐山
    いやいや、ディスじゃないです。えーっと、本心を書いたら、結果的にそれがディスになってしまっただけで。
  • ARuFa
    よりダメだろ。
  • 星野
    ははは! それはリアルディスなのよ。
  • 恐山
    いや、ちょうど「創造」がリリースされたときで、任天堂のゲームへの愛が込められたあの曲を初めて聴いたとき、すごくいい曲だなと思って。そのエッセイでは「創造」のこととか、あと「ドラえもん」みたいな直球なタイトルの曲をリリースできてしまう源さんへの、自分の嫉妬心を書いていたんですね。『ドラえもん』をテーマにした曲に「ドラえもん」というタイトルを選べるのは後にも先にも一人だけなのに、その一人に星野さんがなった〜! って嫉妬しちゃって。
  • 星野
    あ、そんな感じでしたね。だからもちろんディスというよりか、褒められたって思って嬉しかった。そしてあれを言語化できる恐山くんにとても興味が湧いて。それでお二人とは前からお話がしたかったんです。
  • ARuFa
    ありがとうございます。僕が『RADIPEDIA』に投稿していたのは、元々妹が星野さんの熱烈なファンだったからなんですよ。妹が聴いてるラジオで急に星野さんが僕のお便りを読んだら妹ビビるだろうな~と思って。結果的に2通読まれて、妹は嫉妬で怒り狂ってました。
  • 星野
    ラジオネームはARuFaですか?
  • ARuFa
    はい。バランスボールを椅子にしてカレーうどんを食べてたら、ひっくり返ってカレーうどんまみれになった、みたいな体験談を送った気がします。
  • 星野
    なんとなく覚えてますね。
  • 恐山
    私の知り合いも、星野さんのラジオで投稿が採用された思い出を宝物のようにして生きているって話してました。バイオリンの音であえぎ声を再現したそうです。
  • 星野
    へえー、たぶん「A-1グランプリ」ですね。嬉しい。
  • 恐山
    そうやってバカなことが好きな人たちに自信を与えるということを、星野さんは無意識にやりつづけているんだと思います。
  • 星野
    僕も中学生の頃、ラジオでハガキが読まれたことを宝物みたいにして生きてたからよくわかりますね。
  • ARuFa
    ラジオってそういうものですよね。フックアップするというか。僕も投稿が読まれなかったら、ただただカレーうどんをぶちまけた男ですから。でも星野さんが取り上げてくれてすごく嬉しくて。
  • 恐山
    ARuFaさんみたいなアホに「自分はこれでいいんだ」って、そういう勘違いをさせてしまっている、星野さん罪な男ですよ。
  • ARuFa
    ただ、当時から数年経った今では、僕らもラジオをやっていて。
  • 恐山
    あと『月刊コロコロコミック』でも読者投稿コーナーを担当させてもらっていて、ハガキを選ぶ側になっているんですけど、自分たちが面白いと思う基準で採用していたら、子どもたちのセンスがどんどんおかしくなってきちゃって。罪の連鎖みたいな。
  • 星野
    ははは。でも採用されて、恩に感じている人もいっぱいいると思いますよ。
  • ARuFa
    そう思ってもらえると嬉しいですね……。毎月全国の小学生からウンコが描かれたハガキが大量に届くので選別も楽しいですよ。
モチベーションは、どこに?
  • 星野
    僕がお二人の活動を含めて、『オモコロ』をよく見るようになったのは、インターネットで起きるもろもろがしんどくなってきたときに、そことはかけ離れたことをみなさんがやっていたからなんです。世の中のニュースとは無関係に、個人的に好きなことを突き詰めていって、それが面白くなっているというか。世の中の軸ではなく、自分たちの軸で動いているところが心地良くて。
  • 恐山
    嬉しいお言葉。
  • ARuFa
    そんなつもりなかったのにね。
  • 星野
    だからお二人の活動は、僕にとってサンクチュアリというか、逃げ場所みたいな感じなんですよ。僕がすごく好きなのはウォシュレットを自作するやつ
  • ARuFa
    え、『ARuFaの日記』の昔の記事じゃないですか! そこまで読んでもらえてるんですか?
  • 星野
    ウォシュレットを自作したら、勢いが強すぎたんですよね。ARuFaくんが予想外の場所でウォシュレットを受けていて。笑いすぎて息ができなくなりました。
  • ARuFa
    ケツを見てもらえて嬉しいです。
  • 星野
    じっくり見させていただきました。一方で恐山くんは毎日noteを書いているじゃないですか。お二人のそのモチベーションがどこにあるのか、聞いても理由はないかもしれないけど、ちょっと気になっていて。
  • ARuFa
    僕は日常でふと「これやりたいな」みたいにアイデアが浮かぶときがあるんですけど。そうなるとそのことばかり考えちゃうので、かたちにしたくなる感じですね。恐山はそういうのある?
  • 恐山
    ありますね。でも私の場合、ARuFaさんみたいに溜め込んで、大きいコンテンツを出力するのはどちらかというと苦手で。元々私はTwitter人間だったんですよね。ただTwitterがXになり、混沌とした場所になっていって。その流れの中で思考して出力すると、流れの影響を受けた発信になる。このままだと気持ちが濁りそうだというのを5年前くらいから感じ始めて、noteみたいな真っ白いページに、自分の思ったことを毎日1時間だけ書くようにしたんです。
  • ARuFa
    なるほど。濁りをろ過する浄水場みたいな?
  • 恐山
    そうですね、濁りたくないなっていう気持ちで。自分の考えなのか、他人の考えなのか、わからなくなりそうで怖くなっちゃった瞬間があるんですよ。だからタイムラインから離れた場所をつくりたかった、っていうのはありますね。
  • ARuFa
    つくるものを細かくジャブみたいに打っていくタイプと大きく全力で打つタイプ、両方いると思うんです。僕は夢中になってつい大きくなっちゃうタイプで、恐山は細かく出すタイプだと思うんですけど、それでいうと星野さんはどちら側だと思いますか?
  • 星野
    僕は思いつくとやらずにいられないタイプですね。これをやりたいと思ったら、それができるように頑張るみたいな。このあいだもファミレスでラジオをやったら面白いなって急に思いついて、ファミレスを貸し切りにして放送したりとか。
  • ARuFa
    めっちゃいい!!!!!!!!(壁が震えるほどの大声)
  • ARuFa
    ただ、モチベーションといえば、たまにアイデアを思いついても完成までの工程を想像して大変そう!って思っちゃうことありませんか? 三脚出して~、掃除して~、撮影して~……みたいな。
  • 星野
    準備の時間がね〜。確かにARuFaくんがつくるものって事前準備がめちゃくちゃ大変そうだもの。
  • ARuFa
    疲れる想像をして疲れちゃうみたいな。準備ができちゃえば楽しいんですけど。
  • 恐山
    星野さんはスタッフの方々と協力して物づくりをしていく規模感なのに、それを両立させてるのがすごいです。ARuFaさんは全部一人でやりたい病みたいなところがあるので。
  • 星野
    自分だけの混じりけのなさは薄まるけど、誰かにお願いするとラクではありますね。むしろ色々な人を巻き込むと、自分では思ってもみなかったことが起きたりする。僕はそれが好きで人と仕事してますね。ARuFaくんも、三脚を誰かに出してもらったらラクになるかもしれないですね。
  • ARuFa
    いや~三脚も自分で出したいですね。知ってますか? 自分の手で三脚を出すと固定感に「温かみ」が増すんですよ?
  • 恐山
    くたばったほうがいいですね。自分で自分の葬式を開きなさい。
  • 星野
    あ、でも編集で使っているソフトは変えないでほしい! あれ、AviUtlですよね?
  • ARuFa
    えっ嘘!? 星野さんAviUtl知ってるの?! やば! 大ニュースだ!
  • 星野
    やっぱり! あれ、使いやすくカスタマイズしないといけないからちょっとめんどくさいよね。
  • 恐山
    謎のプラグインを入れてね。有料ソフトなら一瞬で終わる処理をアホみたいに時間かけてね。
  • 星野
    そうそう。
  • ARuFa
    でもその面倒臭さが有料ソフトに出せない「温かみ」を生むからなぁ。
  • 恐山
    自分で自分の葬式を開きなさい。
  • 星野
    その「温かみ」はちょっとわかるな……。字幕の出し方とか、間合いとか、ARuFaくんが超こだわってるのが伝わってくるし、あの動画の感覚って他のアプリケーションだと出しにくいと思うので、ぜひAviUtlを使いつづけてほしいですよ。
  • ARuFa
    ……これからはその言葉を宝物にして生きていきます。
  • 恐山
    やはりARuFaさんみたいなアホに「自分はこれでいいんだ」って勘違いをさせてしまっている。罪な男ですね。
  • 星野
    そういえば、恐山くんが毎日書いているnoteも読んでるんだけど……。
  • 恐山
    ええー! ちょっと待ってください。わざわざ課金してるんですか?
  • 星野
    うん。noteの『黒ウーロン茶マガジン』。まず1日1時間で書ける文章量じゃないですよね。毎回何かの気づきがあって、面白くて、文章に破綻がない。恐ろしいですよ。
  • 恐山
    いやいやいや……嬉しいです。
自分だけの場所の必要性
  • 星野
    さっき話していた、自分の考えか他人の考えかわからなくなっちゃうっていうの、よくわかるというか、音楽にも当てはまることなんです。流行に左右されて、やりたいことをやっているのか、やらされているのか、わからなくなるみたいな。だから恐山くんのnoteみたいに、混じりっけのない、自分だけの場所って必要だと思うんですよね。昔はそういう自分だけの場所がいっぱいあった気がするんだけど。
  • ARuFa
    今はそういう純粋な場所は少ないですよね。YouTubeとかでも、今は純粋な面白さとかクオリティよりも、数字が伸びる仕組みや流行をハックした人の動画のほうがウケてる印象があるかもしれません。やり方は人それぞれだとは思いますが、僕個人の活動としてはそういう仕組みや流行は考えず、自分が純粋に「面白そう!」と思ったことだけをしていきたいと思ってます!
  • 星野
    うん、それができてるからすごいなと思います。『オモコロチャンネル』でも、これは絶対に面白いと思った企画がそれほど伸びないとかあるんですか?
  • ARuFa
    めっちゃあります。あ、でもそれは僕らだけが面白く感じる企画になっちゃったケースも多いんですけどね。
  • 恐山
    ぜんぜん伸びなかったでいえばARuFaさんのあの企画、「おならの音を人工的に作り出せ」。
  • ARuFa
    人工的におならの音を再現できた人が勝ちという企画ですね。僕はお尻を再現しようと思って、かまぼこの曲面をふたつ合わせて、ストローを挟んで吹いたら、本当におならの音を100%再現できたんです。
  • 恐山
    撮影後はやったー! おもれー! 1,000万再生だー! って思ってたんですよね。
  • ARuFa
    したら見事な無風でした。ノルウェーの湖ぐらい綺麗な水面。
  • 恐山
    冷静になって考えると、おならの音なんて誰も聞きたくないんです。このあいだも「くしゃみ神経衰弱」をやって。
  • ARuFa
    その動画もノルウェーの湖でした。
  • 星野
    あれ面白かったんだけどなあ。僕もくしゃみの音が好きすぎて、『おげんさんといっしょ』の第1回で視聴者の人のくしゃみ動画を募集したんです。我こそは、みたいな人のくしゃみ動画を募集して流したんだけど、驚くほど反響がなかった。
  • ARuFa
    そういうギャップも楽しいんですけどね。
  • 恐山
    好きだけど人を選ぶものでいえば、「私はこれがイヤ!」みたいな話をするのも好きです。
  • ARuFa
    僕と恐山は、メモしておいた最近のイヤなことをお互いに発表して「最悪すぎて最高~……」と言い合うお茶会をよくしています。
  • 星野
    楽しそう。でもそういう部分って、動画とかではあまり出してないですよね?
  • ARuFa
    そうですね。何がイヤかって話は誰かに対する凶器にもなりかねないので、眼の濁った友達同士でひっそりと話しています。
  • 恐山
    我々のように性格が悪いと言われる人間は、岩の裏のナメクジのようにコソコソ群れてお喋りしてるのがいいんです。
  • 星野
    うんうん。僕もイヤなことや嫌いなものがいっぱいあるので参加したいですね。
  • 恐山
    是非ともナメクジのお茶会にご招待したいですね。
  • 星野
    お二人は元々ブログやX(旧Twitter)っていう、いわゆる「テキスト」主戦場だったけれど、最近はYouTubeとか動画を活用していますよね。その辺りの変化についてはどんな気持ちなんですか?
  • ARuFa
    多人数でやっているYouTubeチャンネルのことでいえば、これまでと脳みその使う部分がぜんぜん違って楽しいですね。文字や写真で構成する記事は自分一人で書き上げていくから、言葉のリズムとかも自分で調整できるんですけど、動画はその逆で。他人が言った想定外のことに反射神経で対応するみたいな。
  • 恐山
    パスを回したはずなのに、そんなふうに返すの、っていうことの連続だから、記事みたいにすべてをディレクションできないんです。
  • 星野
    うんうん。恐山くんは無理難題を言われたときに、スイッチをカチッと替える瞬間がありますよね。すべてを捨てて全乗りするスイッチに切り替える瞬間があって、それがきれいというか、見てて気持ちよくて好きです。元々そういうことをやらないような人に見えるし、「いや、やりませんよ」って言って拒否してもいいキャラクターだと思うんだけれど。
  • 恐山
    そうですよね。すかしたなよなよオタクだったわけですから。
  • ARuFa
    インターネットのアメンボだもんね。
  • 恐山
    カマキリ人間でもあります。
  • 星野
    それはだんだん変わっていったのか、最初から自然にできたのかどっちですか?
  • 恐山
    前は自分の大事な部分がもっと多かったんです。でもこうも動画で撮られまくると、もはや自分のしょうもなさが客観的に映し出されまくってて、こいつは大した存在じゃないというのが明らかだから、もういいやって。
  • ARuFa
    恐山は見るからに「やらなそう」なのでずっとフリが効いてるというか。そのくせ軽率にやってくれるからめちゃくちゃ面白いんですよね。
  • 星野
    ああー、たしかに。
  • ARuFa
    僕は昔からケツとかぜんぜん出してる人間なのでその「やらなそう」感が少ないんですよね。だから変顔みたいなフィジカル系は恐山がやるほうが断然面白い気がしています。
  • 星野
    どっちも好きですけどね。「“一度は食べていただきたい”言い方選手権」のしっかり準備してるARuFaくんも最高だったし。恐山くんは……あ、あの漫画を全力で読む企画面白かったですよね。『浦安鉄筋家族』を恐山くんが読むだけなのにゲラゲラ笑っちゃった。
  • ARuFa
    「しゃがらっち」って言いながらポーズとるやつですね。
  • 星野
    ははは! そう「しゃがらっち」。 全力でやったあとに、しめしめ感がないんですよね。しめしめって思ってない感じが伝わってくるから、本当に面白くて。
  • ARuFa
    そう。まるでやりたくないみたいな顔をしてるんですよ。
  • 恐山
    実際やりたくないですよ! でも動画を撮ってると、マズい、気づいたら私がやる流れをARuFaにつくられてる!って戦慄するときがあります。
  • ARuFa
    恐山が思い切り走れるレールをつくるのも僕の仕事なので。
  • 恐山
    そうするともう、仕方ない、やってやるよっていう。
  • ARuFa
    これが信頼関係ってやつですね。
本記事は7月16日更新予定の〈後編〉に続きます。
  • ARuFa
    あるふぁ/1991年生まれ。東京都出身。ウェブライター、ブロガー。2005年に、ブログ『ARuFaの日記』を開設。様々なチャレンジに身体を張って挑む記事がネットで話題を呼ぶ。自身がコンテンツ内に登場する際は常に目をモザイクで隠している。大学卒業後、2014年に株式会社バーグハンバーグバーグに入社。ウェブメディア『オモコロ』やYouTubeチャンネル『オモコロチャンネル』でコンテンツ制作を手掛ける。ダ・ヴィンチ・恐山とのネットラジオ『匿名ラジオ』は毎週木曜日更新。星野がかつてパーソナリティーを務めたJ-WAVEのラジオ番組『RADIPEDA』にハガキを送り、投稿を星野に番組内で読まれたことがある。

    ダ・ヴィンチ・恐山
    だ・ゔぃんち・おそれざん/東京都出身。エッセイスト、小説家。小説家としての名義は、品田遊。2009年からSNSを中心に活動を開始。雑誌やウェブメディアを中心にコラム、エッセイなどを執筆。漫画の原作も手掛ける。2015年、小説『止まりだしたら走らない』を出版。2016年に株式会社バーグハンバーグバーグに入社。2018年からnoteで『居酒屋のウーロン茶マガジン』を開始。2022年に出版された『キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々』には「星野源」というタイトルのエッセイが収録されており、星野の作品および創作のアティチュードに対して、独自の考察を綴っている。
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コンテンツの一部をご紹介!
1. 星野さんの近況報告や秘蔵写真をお届け!
「今月の星野源」では、星野さんの文と写真で近況報告をお届け。「あの頃の星野源」は、星野家のアルバムから発掘した過去の秘蔵写真とともに思い出を振り返る。
2. スペシャル対談や本人・関係者のインタビュー!
『YM+』ならではのディープでマニアックな星野さん本人やバンドメンバー、制作スタッフへのインタビューに加え、映画『ボーはおそれている』のアリ・アスター監督や、テレビプロデューサーの佐久間宣行さんなど、スペシャルなゲストを迎えた対談も。星野さんが没頭しているモノ・コト・ヒトをスタッフが取材する企画では、『ゾゾゾ』や『フェイクドキュメンタリーQ』の映像監督・皆口大地さん、“リアル・アキバ・ボーイズ”のダンサー・涼宮あつきさんなど、それぞれのフィールドで独自の立ち位置を築いている方々にお話をうかがっています!
3. 星野さんの活動を深掘りするレビューやコラム、レポート!
星野さんの楽曲や作品を聴く・観る・体験するのがさらに楽しくなるレビューやコラム、レポートを掲載。imaseさん、フワちゃん、銀シャリの橋本直さんをはじめとした豪華なゲストや、ここでしか読めない書き手の方々にも寄稿していただいています。
4. ギャラリー&トーク生配信!
スタッフや星野さん自身が撮影したオフショット、制作現場の舞台裏を写真やムービーで公開。年4回、季節ごとに星野さんによる「トーク生配信」も実施!
この他にも、ここでしか体験できないコンテンツや企画が盛りだくさん! さらに詳しい内容を知りたい方は、特設サイトにアクセス。新規ご登録はこちらから!
  • あの頃の星野源 #13
    ──「Gratitude」にて

    スタッフは見た #01
    ──2024年、春の星野源

    「YELLOW MAGAZINE+」編集部 座談会
    ──2023年6月〜2024年5月 まとめ

    今月の星野源 #13
    ──2024年6月

    地獄のような日常で、今この瞬間を踊る
    ──「VIVA LA ROCK」ライブレポート

    あの人の音愛遍歴 #05
    ──mabanua〈後編〉

  • 春のトーク生配信〈アーカイブ〉

    あの頃の星野源 #12
    ──ワールドツアー台北公演にて

    あの人の音愛遍歴 #05
    ──mabanua〈前編〉

    今月の星野源 #12
    ──2024年5月

    星野源の没頭調査隊 #04
    ──ヨコサカタツヤ[現代美術家]

    解放と抑圧
    ──星野源「創造」以降の変化を語る

  • あの頃の星野源 #11
    ──高円寺の路上にて

    あの人の音愛遍歴 #04
    ──玉田豊夢〈後編〉

    諦めないの先にある景色
    ──佐久間宣行が語る、テレビバラエティと星野源

    今月の星野源 #11
    ──2024年4月

    あの人の音愛遍歴 #04
    ──玉田豊夢〈前編〉

    描かれなかったビジョンの現在
    ──星野源『エピソード』を紐解き直す

  • あの頃の星野源 #10
    ──ピアノとギターとともに

    そしてまたラジオは続いていく
    ──「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」レポート

    『POP VIRUS』の解析
    ──アルバム曲から深掘りする、その感染力の正体

    今月の星野源 #10
    ──2024年3月

    今年の星野源 予想・妄想
    ──5人のゲストが期待する星野源の2024年

    ここで踊る ─「光の跡」の生のリズム
    ──「光の跡/生命体」クロスレビュー〈後編〉

    シングル「光の跡/生命体」リリース記念イベント『“生”コメンタリー』東京公演

  • 冬のトーク生配信〈アーカイブ〉

    あの頃の星野源 #09
    ──ドラマ「タイガー&ドラゴン」にて

    美しい「今」の積み重ねの先に
    ──「光の跡/生命体」クロスレビュー〈前編〉

    今月の星野源 #09
    ──2024年2月

    わからないのに、わかる
    ──対談| 星野源×アリ・アスター

    ビートな関係
    ──鼎談|星野源×PUNPEE×STUTS

  • 「YP Live Streaming “宴会” 鳳凰篇」トークパート

    あの頃の星野源 #08
    ──バースデーケーキを前に

    「働く男」の舞台裏 #02
    ──2023年7月〜12月

    星野源のオールナイトニッポン ベストモーメント
    ──2023年をラジオから振り返る

    今月の星野源 #08
    ──2024年1月

    “なぜ”と問い続けながら生きる
    ──「光の跡/生命体」インタビュー

    絶望からはじめましょう
    ──座談会|星野源×佐久間宣行×高橋信一〈後編〉

  • あの頃の星野源 #07
    ──小学生の頃の自室にて

    絶望からはじめましょう
    ──座談会|星野源×佐久間宣行×高橋信一〈前編〉

    “so sad so happy” Behind The Scenes

    星野源の没頭調査隊 #03
    ──五十嵐祐貴[アニメーション監督]

    今月の星野源 #07
    ──2023年12月

    あの人の音愛遍歴 #03
    ──石橋英子〈後編〉

  • あの頃の星野源 #06
    ──映画「ノン子36歳(家事手伝い)」にて

    あの人の音愛遍歴 #03
    ──石橋英子〈前編〉

    「Same Thing」について、今、語りうること
    ──対談|高橋芳朗×DJ YANATAKE

    秋のトーク生配信〈アーカイブ〉

    今月の星野源 #06
    ──2023年11月

    じゃあ、僕らはどうしよう?
    ──対談|山岸聖太×寺坂直毅〈後編〉

    エンタメとは、なんぞや?
    ──星野源×宮野真守×ハマ・オカモト

  • あの頃の星野源 #05
    ──中1の頃の自宅にて

    解決しない「悩み」のそばに
    ──EP「LIGHTHOUSE」インタビュー

    今月の星野源 #05
    ──2023年10月

    じゃあ、僕らはどうしよう?
    ──対談|山岸聖太×寺坂直毅〈前編〉

    「恋」から 「Family Song」へ
    ──星野源 インタビュー

  • 自由に、ありのままでいられる場所
    ──「so sad so happy」ライブレポート

    あの頃の星野源 #04
    ──彫刻の森美術館にて

    「生命体」のつくり方
    ──「生命体」インタビュー

    今月の星野源 #04
    ──2023年9月

    あの人の音愛遍歴 #02
    ──三浦淳悟〈後編〉

    「しんどさ」と闘いながら
    ──対談|星野源×若林正恭

  • あの頃の星野源 #03
    ──高校の教室にて

    魂を解放する、生命讃歌
    ──「生命体」最速レビュー

    「so sad so happy」 開催記念特集
    ──出演アーティスト“深掘り”コラム〈後編〉

    星野源「生命体」リリース記念
    ──ダウンロードキャンペーン決定

    おプレミアム限定入会特典に関するお知らせ

    今月の星野源 #03
    ──2023年8月

    あの人の音愛遍歴 #02
    ──三浦淳悟〈前編〉

    「so sad so happy」 開催記念特集
    ──出演アーティスト“深掘り”コラム〈前編〉

  • あの頃の星野源 #02
    ──ドラマ「11人もいる!」にて

    音楽とアートの交錯点
    ──座談会|石塚俊×THE COPY TRAVELERS×村田啓

    星野源の没頭調査隊 #02
    ──涼宮あつき[アニソンダンスパフォーマー/ブレイクダンサー]

    今月の星野源 #02
    ──2023年7月

    「働く男」の舞台裏 #01
    ──2023年1月〜6月

    あの人の音愛遍歴 #01
    ──武嶋聡〈後編〉

    星野源とバナナマンの10年
    ──鼎談|星野源×設楽統×日村勇紀

  • 夏のトーク生配信〈アーカイブ〉

    スタッフによるテスト配信<アーカイブ>

    あの頃の星野源 #01
    ──星野青果店前にて

    ポピュラーなアナーキストの継承
    ──タモリから星野源へ

    あの人の音愛遍歴 #01
    ──武嶋聡〈前編〉

    10年目の『ばかのうた』
    ──孤高の鳥の原点

    今月の星野源 #01
    ──2023年6月

    『YELLOW MAGAZINE+』所信表明
    ──星野源が語る“イエマガ”のこれから

    いま弾き語る理由
    ──「LIVE the SPEEDSTAR」ライブレポート

    3年半ぶりの歓喜、再び
    ──「Reassembly」フォトギャラリー

    星野源の没頭調査隊 #01
    ──皆口大地[映像監督]

    ああ、コサキンの夜は更けて。
    ──鼎談|星野源×小堺一機×関根勤