「瀬戸内れもん味イカ天」ってご存じですか? 文字どおりレモン味のイカ天なのですが、すっぱさとイカ天のコクがマッチした絶妙なおいしさで、地方メーカーの商品ながら今全国的に大ヒットしているんです。味もさることながら、その商品が作られた背景も味わい深いこの商品。知っていて損はないですよ~。
まずは、れもん味とイカ天の出会いについてお話しましょう。「瀬戸内れもん味イカ天」を製造している「まるか食品」は、広島県尾道にあります。実は、広島県はレモンの生産量日本一。考えてみれば地中海に似た気候なので、イタリアやスペインのように柑橘系フルーツの生産が盛んなのは納得ですね。
ところが、数十年もレモンの生産量日本一を維持し続けていたにもかかわらず、広島県民でさえもこの事実を知らかったのです。それで2年くらい前から、JA広島や商工会議所などが中心となって、広島県のレモンをアピールし始めたというわけ。
一方、イカ天の方はというと、実は日本全国のいか天製造メーカー11社のうち9社が広島県にあるんです。しかもそのうちの5社が尾道にあり、尾道と瀬戸内海はいか天のメッカといっても過言ではありません。
ではなぜ、尾道でイカ天か? というと、歴史は江戸時代にまでさかのぼります。その昔、尾道で製造されていた塩を求めて、北海道などから、最上級のスルメや昆布、ニシンなどが尾道に運ばれていました。その結果、全国の海産物を使った商品が数多く作られるようになったとのことです。イカ天もそうして生まれたそうな。
さて、座学はこれくらいにして、「瀬戸内れもん味イカ天」のお味はというと…口に入れた瞬間に、レモンのさわやかな酸味が口の中に広がります。そして、噛めばイカ天の香ばしさとパリッとした食感。すっぱさとイカのコクが絶妙すぎるバランスで、食べ出したら止まらない、次々に手が伸びること間違いなしです! 食べやすいひと口サイズというところもうれしいですね。
ひと口サイズで食べやすい |
しかも、袋の切り口はまっすぐ開けられる工夫がされているそうで、そんな細かいところまで配慮されているのも地味にうれしい。いつもは力任せにべりっと開けてとんでもない開き方になってしまい、別の容器に移し替えたり一気に食べきったりしてしまう筆者が、実際に手だけで開封してみます。
これはまだマシな方ですが、こんな風に曲がることってよくありますよね |
「あけくち」と点線が印刷されていますが… |
お! 本当に簡単にまっすぐ開封できたぞ! |
スナックとしても、ビールのおつまみとしてもバッチリ。平成25年12月に発売して以来、累計で100万袋売り上げたというヒットぶりにも納得します。このおいしさ、ぜひあなたにもお試しいただきたいです!