法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

蓮舫氏の都知事選出馬で十数年前の事業仕分けがまた話題になっていたが、現都知事の小池百合子氏が当時に陰謀論をとなえていたことはあまり話題になってない

 よく話題になる発言については、当時の映像を紹介しつつ再検証した犬飼淳氏の記事が新しく出ている。
蓮舫氏「2位じゃダメなのか発言」の真相…5つの観点から分析する「報道のキリトリ」と「実際の発言」との相違点 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け

蓮舫氏が東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への出馬を表明。その直後から「2位じゃダメなんでしょうか?」という過去の発言と共に蓮舫氏を揶揄する報道が相次いだ。

全72分の映像を観れば明らかな通り、蓮舫議員は上記のように相手を責めたり、発言内容を否定したり、恥をかかせる言動は皆無。しかし、あたかも蓮舫議員だけが高圧的だったかのようにキリトリ編集した映像をテレビは流し続けた。それは、蓮舫議員がハッキリと意見を言う女性であることと決して無関係ではないだろう。

 一方、当時は野党自民党の議員だった小池氏は、事業仕分け全体に対して下記のようにツイートしていた。


中共の「日本解放工作要綱」にならえば、事業仕分けは日本弱体化の強力な手段。カタルシスを発散させながら、日本沈没を加速させる…。

 日本解放工作要綱は捏造されたものだと指摘するルポライター安田峰俊*1は2017年の批判記事で言及しているが*2都知事選において過去の因縁としてメディアがとりあげたところを見たことがない*3
 批判を嫌悪するという理由で蓮舫氏を嫌う意見もあるようだが、野党が与党を批判することは原理的に不可避で義務といってもいい。上記のように野党時代の小池氏も当時の政府与党の政策そのものを批判していた。


 ただし小池氏は民主党の野田政権の時期も、当時に所属していた自民党が与党にもどった後も、まったく同じような調子で民主党や関係者への批判をつづけていた。


『鳩山氏、首相にイラン訪問を事前相談』(日経) http://s.nikkei.com/JFKf5O  音痴ぞろいですから…。イラン再訪問の意欲もあるとか??? 「鳩」はカゴか鳩小屋に入れましょう。


『「国賊」という言葉が一瞬…鳩山発言に防衛相』 (読売新聞)http://yomiuri.co.jp/politics/news/20130117-OYT1T01730.htm?from=tw → そのものである。鳩は鳩小屋にいなさいって思いますが。


『かわいそうなことを…南京大虐殺記念館で鳩山氏』(読売新聞) http://yomiuri.co.jp/politics/news/20130117-OYT1T01055.htm?from=tw → だから、鳩は鳩小屋にいなさい。

 何度も鳩山由紀夫氏を鳩小屋にいれたがるのは、よほどお気に入りの表現なのだろうか。
 著名人、特に有力政治家ともなれば名前をもじった揶揄や罵倒は一般人よりも許容されるべきとは思うが、動物あつかいとなると厳しいものがあるし*4、日本軍による犠牲をいたむこと自体を問題視しているらしいことも厳しい。
 南京事件で虐殺された犠牲者をいたむことへの拒否は、関東大震災で虐殺された犠牲者を追悼しない現状と悪い意味で一貫性がある。

*1:未読だが、こちらの書籍でも一章をさいているようだ。

*2:小池都知事も騙された?中国の日本解放工作ヨタ話 脅威があるからこそニセ情報の拡散は有害だ(1/5) | JBpress (ジェイビープレス)

*3:もちろんすべての新聞やTVやラジオを確認したわけではなく、あくまで検索にメディアの記事やその話題が引っかからないだけなので、注目されざる記事が存在する可能性までは否定しない。

*4:たとえ風刺であっても差別的な観点をくみこむことで成立するような形式はさけるべきだろう。その意味では小池氏に対して要望差別につながるような「風刺」が散見されることも気になる。