「使わなくなったランドセルはどうしてる?」という疑問を持たれているご両親は多くいます。
ランドセルの処分の仕方は、
- 捨てる
- 寄付する
- リサイクルする
の3つです。
使わなくなったとはいえ、ランドセルはお子さまの6年間の思い出が詰まった思い入れのあるもの。処分の仕方も後悔のないように慎重に検討することが必要です。
今回は3つのランドセルの処分についてま詳しく解説します。
Contents [hide]
ランドセルの捨て方|燃えるゴミではない場合も!
ランドセルを捨てる場合、お住まいの市町村によって規定が異なります。
分別の仕方は、以下の3種類です。
- 燃えるゴミ
- 燃えないゴミ
- 粗大ゴミ
この章では、ランドセルを「捨てる」場合の注意点について解説します。
燃えるごみではない可能性があります!
ランドセルを処分する場合、各自治体の処分方法に従って処分します。
通常、カバン類は燃えるゴミとして処分するのが一般的です。しかし、金具の部分は燃えないため、予めランドセルから外して出す必要があります。
また人工皮革の場合、有害物質が発生する可能性があるので、自治体に確認してから出すことも忘れないようにしましょう。
ランドセルメーカーによっては、クラリーノ(人工皮革)でも安心して燃やせると明記されている場合があるので確認すると良いです。その場合は燃えるゴミに安心して捨てることができます。
自治体によって処分方法が変わる
ランドセルの処分方法は自治体によってそれぞれ定められています。地域によって粗大ごみ扱いや、不燃ごみ扱いなど処分方法が変わってきます。
金属パーツが簡単に外せない場合は不燃ごみ扱い、など細かい条件がある場合があるので注意が必要です。主要都市の捨て方を一覧にしたのでこの機会にチェックしましょう。
主要都市の捨て方詳細
地域 | 処分方法 | 注意点 |
渋谷区 | 不燃ごみ | 金属部分はできるだけ外す |
新宿区 | 粗大ゴミ | 特になし |
大阪市 | 可燃ごみ・粗大ゴミ | 一辺が30cm以上のものは粗大ごみ扱い |
京都市 | 可燃ごみ | 府が寄付を推奨 |
川崎市 | 可燃ごみ・粗大ゴミ | 最長辺が50cm以上なら粗大ゴミ |
横浜市 | 可燃ごみ | 特になし |
名古屋市 | 粗大ゴミ | 特になし |
広島市 | 不燃ごみ | 丈夫なポリ袋に入れて出す |
千葉市 | 可燃ごみ | 特になし |
札幌市 | 可燃ごみ | 特になし |
那覇市 | 可燃ごみ | 特になし |
ランドセルをリサイクルする方法
ランドセルをリサイクル(再利用)する方法は、
- リサイクルショップ・買取専門店に持ち込む
- フリーマーケットで販売する
- 知り合いに譲渡する
の3種類です。
「6年間使ったランドセルをそのまま捨てるのはもったいない」
「かなり高価な買い物だったから少しでもお金にしたい」
という人におすすめの方法です。
ランドセルをリサイクルショップに持ち込む
ランドセルが綺麗な状態の場合は、リサイクルショップや買取専門店に持ち込むことも可能です。
「リサイクルショップはどこが良いか」の判断基準は、以下の3つです。
- 持ち込み/郵送/集荷に対応しているか
- 査定金額をその場で出してくれるか
- ランドセルの買取実績があるか
郵送や集荷は持ち込む手間が省ける反面、査定の基準が分かりません。そのため、予想より安い値段で査定された場合、適切な値段か判断できないことがデメリットです。
また、事前に「ランドセルの買取実績があるか」「相場はどれくらいか」を調べておくことで、思うような結果にならず持ち帰る手間を省けます。
これらの点を踏まえて、おすすめのリサイクルショップ・買取専門店を紹介します。
ただし、ランドセルの状態によっては買取してもらえない場合もあります。目立った傷や破損がない場合は、3社を比較してみてください。
フリーマーケットで販売・譲渡する
リサイクルショップなどで販売するより手軽にランドセルを処分したい方は、フリーマーケットで販売する方法もあります。
フリーマーケットで販売する場合は、以下の点に注意が必要です。
- ランドセルが出品可能か確認する
- 個人同士の取引なので、トラブルに繋がりやすい
- 値段を個人が決めるので、相場が分かりにくい
- 売れるかどうか分からない
上記のようなデメリットをカバーしている媒体もあるので、それぞれの特色を理解して選びましょう。
- ジモティー
…対面で受け渡しができる - ヤフーオークション
…相手が値段を決められる - メルカリ
…出品数が多いので値段を決めやすい
知り合いに譲渡する
より手軽にトラブルを避けてランドセルを再利用したい方は、知り合いに譲渡する方法があります。
例えば以下のような例が挙げられます。
- 親戚で歳が近い同性のお子さま
- 幼稚園の友達の兄弟・姉妹
- 近所付き合いのあるお子さま
譲渡したい人がいる場合は、相手が中古のランドセルでも良いかどうかの確認が必須です。
ランドセルを寄付する
「困っている人の役に立てたい」とい方は、ランドセルを必要としている人に寄付する方法もあります。
実は日本のランドセルは、海外でもランドセルの人気が高まっているのです。
ですが、安くても2万円代と価格の壁が高く、欲しくても手に入らない子どもがたくさんいます。そこで、使い終わったランドセルを海外に寄付する運動が始まっています。
この章では海外にランドセルを寄付する方法を紹介します。
国際協力NGOジョイセフ|思い出のランドセルギフト
国際協力NGOジョイセフが主催しており、アフガニスタンの子どもにランドセルを届ける「思い出のランドセルギフト」。
2004年から2010年までに25万個以上の寄付を集めた実績のあるプロジェクトです。
使い終わったランドセルと共に、自由に価格設定したお金を募金できるシステムになっています。募金されたお金はアフガニスタンへの輸送費として使われます。
「思い出のランドセルギフト」に寄付する際は、以下の3点に注意が必要です。
- 豚革を使用したものは寄付できない
宗教上の理由のため - 破損しているものは寄付できない
- お守りやブザーは付けられない
国際社会支援推進会|ワールドギフト
国際社会支援推進会が主催する「ワールドギフト」は、不用品の海外途上国での再利用を目的に活動を行っています。
「ワールドギフト」の特徴は、
- ランドセル以外の不用品も寄付できる
- 多少傷があっても寄付できる
- メーカーや種類の指定がない
- 品物だけでも寄付できる
など寄付できる品の幅の広さです。
また寄付を申し込むと集荷に来てくれるので、ご自宅で簡単に寄付できます。
不用品回収グッドサービス|リボーンプロジェクト
リボーンプロジェクトは、不用品買取業者グッドサービスが行っている寄付活動です。寄付されたランドセルは海外の子どもたちの通学鞄として再利用されます。
不用品の売り上げの一部は、海外途上国の子どもたちのワクチン接種に役立てられます。これにより、今までに16万人分以上のワクチンが提供されました。
リボーンプロジェクトの特徴は、
- ランドセル以外も寄付できる
- 2,500円で回収キットを送ってもらえる
- 全国どこからでも送料無料
※回収キットを購入しない場合送料負担 - 多少の傷があっても送れる
など手順の手軽さです。
ランドセルの寄付とワクチン募金を同時にできる仕組みです。
捨てずに高価格で売る3つのポイント
買取に出すならやはり納得のいく値段で売りたいですよね。事前にどのような点に注意すればよいか、確認していきましょう。
①綺麗な状態をキープする
買取価格を上げるためには、少しでも汚れや傷を減らすことが重要です。
売却する前に一度汚れなどを確認しましょう。雨などでランドセルが濡れてしまった場合は早めに水を拭き、風通しの良い日陰の場所で干します。
また、レインカバーを付けるなども有効です。綺麗な状態をキープするためにはやはり、日々のお手入れが重要になってきます。
②箱や付属品を探し揃える
買い取ってもらう際、購入時の箱や保証書などが一緒にあると買い取り額をアップさせることに繋がります。
また、ランドセルの付属品であるランドセルカバーや連絡袋などをセットにして販売することで買い取り額をアップさせる方法もあります。
箱は捨ててしまいがちですが、将来ランドセルの買取を考えている方はとっておくと良いかもしれません。
③なるべく早く売る
ランドセルは毎年改良され、トレンドも変わってきます。きれいなもので、使う機会がないのであれば査定を検討してみましょう。
また、ランドセルは秋~冬に購入される方が多い為、需要が多い時期に出品することで、多くの人に見てもらうことができ、その分売れる確率が高まります。
記念の品にリメイクする
財布やペンケースなどの実用的なものや、ミニチュアのランドセルにリメイクして作り替える方法もあります。
キーケースやコインケース、ペンケース、写真立てなどの実用的なものに、一つのランドセルから複数のアイテムを作ってもらうことが可能です。また、ミニチュアのランドセルは、場所を取らずに気軽においておけるので思い出の品としておすすめです。オルゴール付きのものや、飾り棚付きで注文もできます。
注意点としてリメイクして作られるため、ランドセルの状態に注意が必要です。
ランドセルの革を強くつまんだ時にひび割れができてしまう場合は使用できません。注文の前に確認してみましょう。
ランドセルの捨て方 まとめ
大きく2種類のパターンがありますね。処分する場合と再利用する場合です。
不要になったランドセルを処分する場合は、自分が住んでいる地域の自治体の方針に沿いましょう。
ただ処分するには勿体ないと感じた方は、寄付やリメイク、リサイクルショップで売るなどをして、ランドセルを必要としている方に再度利用してもらうことをオススメします!
6年間使ったランドセル。お子さんのためにもよりベストな選択をしてあげてくださいね!