深淵卿に憑依しました   作:這いよる深淵より.闇の主人

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一言言うネタがない!


ということで、どうぞ!


運命の日、前日

 この世界に来てから二週間が経った。

 

 八重樫との危険のない模造剣を使った打ち合いを終え、八重樫が少し席をはずしたすきにステータスプレートを取り出す

 

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 遠藤浩介 17歳 男 レベル8

 転職:暗殺者

 

 筋力:148

 体力:168

 耐性:108

 敏捷:228

 魔力:78

 魔耐:78

 

 技能:暗殺術[+投擲術][+暗器術]・気配操作[+気配遮断]・影舞・直感・言語理解

 

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 この数週間で、もう派生技能が出てきてしまっている異常な事態に頭痛がして頭を押さえる

 

 何もおかしい事はしていないはずだ……と、記憶をたどってみる

 

 [+気配遮断]の派生技能にいたってはステータスプレートをもらった翌日には現れていたので、俺ってば影薄いですもんねーと諦めた

 

 一週間が経過すると、メルドに頼みこんで、特注で作って貰ったクナイのような物と手裏剣のような物が手に入った。

 他の生徒が危なくなったら敵を怯ませるためである。

投げる練習をしていたら、いつの間にか派生技能として、[+投擲術]が現れており、手裏剣とかを持ち歩いていると、[+暗器術]が追加されていた

 

 うん、意外に身に覚えがあったが同時にそんな事で派生技能が発現するわけねぇだろ! と思った

 

 

 しかし、やたらと頭をちらつくのはグッとサムズアップする老人で、それを思い出すと、四つん這いになって拳を地面に叩きつける

 

「あのクソジジイィィ~!!!」

 突然叫び出した俺に、周りはいつも通り「あ、遠藤君いたんだ…」とか「びっくりした~遠藤いたのか…」と反応していた

 

 いつも通りなのだが、少し傷付いたのでもう一度地面を殴り、ゴロンと前転するように仰向けになる

 

「どうしたのよ浩介?」

 ボーとしていると、ポニーテールを揺らして俺の顔を覗きこんでくる人物がいた。どうやら戻ってきたみたいだ

 

「…いや、不満の種である人物を思い出して叫んでただけだ」

 上体を起こしながら俺はそう答えた

 

「なによそれ」

 ふふっ、と可愛く笑って八重樫は隣に座り、模造剣を置いた

 

「つーか天之河のやつ、成長早すぎだろ…レベル10で全能力値が200だぞ?」

 話すネタが思い付かず、天之河の話を振る

 

「そうね、光輝も凄いけど…浩介も負けずに...す、凄いと思うわ」

 頬を少し赤らめながら、そう言って褒めてくれた八重樫に

 

「お褒めに預り光栄ですっと、はぁ…ちょっと懲りないアイツ達(バカ共)を転ばしてくるわ」

 

 お世辞でも嬉しいのでお礼を言うと、遠くに南雲を蹴飛ばしてちょっかいをかける4人組を見つけ、八重樫に断って転ばせ(止め)るために歩き出す

 

 

 

 訓練場をでて、人気の無さそうな場所に向かうと、五人を見つけたので乱入する

 

「ここに風撃を望mグホッ?!」

 

 散々ボコボコにした後、檜山が炎弾を撃つが、ギリギリで南雲が避け、避けたのを見計らって斎藤が魔法を放とうとするが、寸前で盛大にずっこけた

 

「なっ?!」

 

「懲りもせずによくやるなよな? お前ら」

 

 その声に四人は憤怒の表情を浮かべ、南雲はふぅと息をつく

 

「てめぇ!」

 

「大丈夫かよ南雲? ったく面倒な連中に目をつけられて災難だな…いやホントに」

 

「あはは、いつもありがとう遠藤君」

 手を貸して起き上がらせると、四人と相対する。

 

「南雲のついでにお前も訓練つけてやるよ」

 

邪魔をされてか、青筋を浮かべて剣を構える檜山たち

 

「何やってるの!?」

 今にも飛びかかりそうな檜山だったが、怒りに満ちた白崎さんの声が響くとビクリッと直立になった

 

「いや、誤解しないで欲しいんだけど、俺達、南雲の特訓に付き合ってただけで…」

 と弁明しようとしたが、南雲の様子を見て「南雲君!」と駆け寄る。檜山達のことは頭から消えているようだ

 

「特訓にして、随分と一方的みたいだけど? 浩介が止めてなかったらもっと酷いことをしていたんじゃないかしら?」

 

「いや、それは…」

 目を泳がせて必死に言い訳を考えているようだが……

 

「言い訳はいい。いくら南雲が戦闘に向かないからって、同じクラスの仲間だ。二度とこういうことはするべきじゃない」

 

「くっだらねぇことする暇があるなら、自分を鍛えろっての」

 

 二人からのお説教の言葉を受け、愛想笑いをしながら逃げていった

 

「ふぅ、ありがとな八重樫…四人は流石に負けちゃうかもしれないからな」

 

「どっちかっていうと、貴方の心配よりも四人がベッドで息絶え絶えになるのを防いだって方が正しいかもしれないわね」

 おっと、八重樫さん? 君から見た俺の印象はどうなってるのかな? 

 

「な━━」

 

 そんな事を気にしながら、わざとではないが天之河の呆れたセリフを無視して

 

「もう訓練が始まるから行こうぜ」

 

 と声をかける。俺の言葉に不満そうな奴が一人いるが、華麗にスルーして、訓練施設に戻るのだった

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 いつも通りの訓練が終わると、メルド団長から呼び止めがかかった。いつもなら自由時間で、八重樫と剣を打ち合うのだか、今日は違うようだ

 

「明日から、実戦訓練の一環として【オルクス大迷宮】へ遠征に行く。必要なものはこちらで用意してあるが、今までの王都外での魔物との実戦訓練とは一線を画すと思ってくれ! まあ、要するに気合い入れろってことだ! 今日はゆっくり休めよ! では解散!」 

 

 

 

 




次は【オルクス迷宮】かな


投稿は2時頃か夕方です!

それでは次回もお楽しみに

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  • 待ってま~す
  • 畑山愛子先生っ!!すっきぃぃ!!
  • 園部好き!

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