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どうにかなる

どうにかなる - シエルの小説 - pixiv
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4,491文字
自己満足なだけのシリーズ
どうにかなる
脳内妄想です
ご本人様とは関係ありません

完全な自己満足です

スーパーアドバイザー幸四郎

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1415508
2024年3月25日 15:00

どうしてこうなった

「背中から洗うね…」

今、一緒にユーイチと風呂に入っている
しかも俺の体を洗ってくれるらしい


…はぁ??


背中に泡の柔らかい感触があって、俺は本格的に心を無にし始めた

なんでだっけ
確かユーイチが誘ってきたんよな

『今日、一緒に……お風呂入ってくれる…?』

全然良い
嬉しいです
むしろ是非入りたいくらいだ

でもさ

『何かあったんかな…』

っていう感情が先に来た

あの恥ずかしがり屋さんが風呂?
一緒に?
ホンマ?

そもそもユーイチにはいつも1人で入ってもらっている
俺という彼氏持ちやし?
他の誰かと入るなんて許されない
ユーイチが入浴中は俺が外で見張っている

一緒になんて入ったら、間違いを起こす確率が跳ね上がるからだ

自覚してる

…自制してるんや

だからこそ
今の状況が非常に危険なのは、充分理解しているつもりだ

「痛くない…?」

「痛くないよ…」

入る前の不安は見事に的中した

普通にアカン
誰か助けてください

「つ、次は…前ね」

そう言って、後ろから抱きついてきた

「え…!?」

なんだ?
幸四郎の入れ知恵か?

絶対あいつに相談して提案されたやつ鵜呑みにしてるやろ

「…動かないでね」

そのまま腕を伸ばして、前の方を洗ってくれる
…裸のユーイチが俺に密着している

それに伴い自分の身体に異変が起き始めた

……泣きたくなる

遠い目で壁を凝視しても
素数を数えても
出来る限りユーイチを意識しないように努力しても

欲が抑えきれない

「髪も洗ってあげるね…」

…この前言ってた『お返し』なんやろな

ツッコミたいことが多すぎる…

俺のこと何だと思ってるん?
後先考えて行動してくれ
襲ってまうやろが

結局文句はまとまらなくて、黙るしかなかった

「目つむってね」

頭にお湯がかかる

冷水でもええぞ
俺にはいい薬やろ

水風呂にでも入るか…?

「できたよ…」

「……ありがとう」

表向きは笑顔で
心の中はやっと終わった…と安堵した

なのにユーイチが回り込んできて、俺と向かい合う形で目の前に座った

え、なに…?

「おれのことも……洗ってくれる?」

「は!?」

「スポンジじゃなくて…手で…」

「はぁ!?」

とんでもないことを言われた

じ、自分が何言ってるか分かってるんか…?

え?
ユーイチが?

は???

「き、綺麗にして…」

ホンマ?
どんな試練?

ユーイチは俺をどうしたいん?


……もしかして
今のことも、後のことも、諸々全部含めての……
『お返し』なんか…?


「お願い…」

ユーイチの震える声を聞いて確信した

「だめ…?」

タチの悪いことに、この子は本心で純粋にやっているから責めるに責めれない

咎めるべきは自分の弟だ

…流石に共用スペースで事に及ぶのはアカン
分かってる、けどさ…

俺は部屋に戻るまで耐えられるのか?


……待てよ
最終的に抱かれるの分かっててやってるってこと?

うっっわ
すっげぇ滾る

「…………いいよ」

興奮しすぎて自分の声が上擦っていた

「俺も…背中からするわ…」

「うん…」

ユーイチは後ろを向いた

必死に感情を押し殺しながらボディーソープを手にたくさん出して、泡立てる

それさえも性的に思えてきた
頭おかしくなったんかな

…のぼせたってことにしておこう

「ん、」

洗おうとしてユーイチに触れると、艶めいた声を出された

そうでしたね!
ユーイチくん敏感でしたね!!

「ぁ……」

やましい行動なんてしてへん
ユーイチはくすぐったいと思ってるだけだし
昔はよくしてたやん
洗いっこ

俺は、洗ってるだけなんだ……

…背中が終わったら次は問題の前だ

ホンマに大丈夫か?
俺の理性…

「す、少し待ってくれ」

1人で目を閉じて、心を律した

暫くして決心がついたので目を開けた

白い肌にしなやかな身体
暴いて、突いて、揺さぶって…愛し合っている姿のままの恋人がいた

……なんかもう、ダメだった

「ユーイチ」

「ひゃ…っ…ゆ、ゆたかさん…」

勢いのまま後ろから抱きすくめる
隙がないぐらいに密着した
そのせいで自分の張り詰めているどうしようもない欲をユーイチの背中に押し付けている

本当にごめん……

「洗うから、洗うだけやから…」

声に出して、自分に言い聞かせた

「あんっ、や…ぁ……」

手をお腹に、胸に、肩に、脇に、腕に、腰に、太ももに、ふくらはぎに、膝に、脚に、滑らせる

ぬるぬるしてて、すべすべしてて、柔らかい

「綺麗にしてるだけや……」

身悶えてるし喘いでいたが、手は止めなかった

理想は丁寧に丹精込めて隅々まで洗うことだった
ついでにからかいながら

…まぁ無理だ
そんな余裕はない

一通り終わって、素早く離れて泡を洗い流した

「ど、どう…?」

返事がない
と思ったら振り返った

泣きそうな顔をして

「いっ、いっちゃった……」



え?
え??
え???


「……え?」

「洗われてた、だけなのに…」

脚を閉じて、もじもじしている
いったって…達したってこと……?

はい??

「は、恥ずかしい……こんな、はしたなくて…」

は?俺は今それどころじゃないけど?

恋人が可愛すぎる……

「おればっかり…ずるい…から、」

何故かムッとして言われた

「ゆたかさんも…」

ユーイチが俺の脚の間に座り込んできた

ま、まさか……

「な、…なめてあげる……」

答えるより先に、可愛らしく手を添えてパクッと咥えられた
温かい感覚に包まれる
そしておそるおそるといった感じで舌が遣わされた

口も小さいから、歯が当たる

「ん…む、っ……」

何より、ユーイチが一生懸命に奉仕している

光景と刺激の暴力に、嗜虐心と昂りが止められない
…暴走しそうだ

「は、離しなさいっ……」

ふるふると首を振られた

「だして…?」

勝手が分からないのか、ジュースをストローで飲むように俺のを吸い上げた

幼稚で、不慣れな仕草に
脳が焼き切れるぐらい興奮した

「くッ…!」

咄嗟にユーイチの頭を掴んで、熱を放った

一瞬余韻に浸ったが、我に返ってすぐ遠ざけた

「ユーイチ…!」

けほけほ、とむせている
小さな口からは白いものが溢れて零れる

「ホンマにごめん!!」

急いでシャワーを出して、口の中をすすがせた

「嫌やったろ、ごめんな、ユーイチはこういう事せんでええからな」

「…ゆたかさんは、するのに…?」

「俺はええんや、ユーイチはアカン」

この子、俺に倣って飲むつもりやったな?

「きもちよくなかった…?」

「…気持ちよかったよ、すごく」

「じゃあ…」

「ダメです」

舐めるのも…ギリギリだが許せる
ユーイチに飲ませるのはダメだ
抵抗感がある

…納得いかないのか、そっぽを向かれた

「髪は…自分で洗うから……先にお風呂入ってて…」

わりと限界な俺に気を使ってくれたのか、湯船へと促してくれた

「ま、待ってるわ…」








湯船に浸かり冷静になろうと思っても、いかがわしい事しか思い浮かばない

いかんでしょ
何とかしないと
どうやって…?

……ユーイチに惑わされている

普段と逆の立場になって混乱する

けど、もう終わるし
風呂から出れば俺のターンやし
あと少し我慢すればええんや

「ユタカさん…」

名前を呼ばれたが、振り向かなかった

極力視界にも入れないように反対方向を見た
明らかに不自然だが仕方ない

「こっち向いて?」

大胆にしだれかかってきた
腕にも絡みついてくる

…チラッとだけユーイチを見た

上気した肌と顔が目に毒で、固まってしまった

「じ、実はね…」

まだ何かあるんか?
何回俺の心臓に手をかけるんや?

「準備、………してあるの」

「じゅん、び…」


は………?


「ちょっとだけ…なんだけど…ユタカさんのために……1人で、頑張ってしたの…」

頭の中でガラスが割れたような音がした

とうとう理性が壊れたんやな
と他人事のように思った

俺はユーイチの腕を掴んで、言った

「部屋、戻るぞ」












ちゃんと服を着たのか、適当に纏ったのか
部屋に戻った方法を覚えていない

人に見られたかもしれないが、今はどうでもいい

「あっ、あん!あぁっ…!」

欲望のままに腰を振っている
ユーイチも必死にしがみついて応えてくれる

ちょっとだけとか言ってたが、準備してくれた所は本当にとろとろだった

その状態で俺を誘っていた事実と、どういった思いで弄っていたのかを考えるだけで、また脳が焼き切れそうだ


「ユーイチッ…!!」

「んっ、んぁっ…!」


2人同時に果てる

しかし1回で終わるはずがない
煽りに煽られたのだ
まだ終われない

「ありがとな…」

言いたいこと、聞き出したいことが多いので、緩く律動を再開した

「最高のお返しや」

「う、うれしい…?」

「もちろん、全部嬉しかったよ」

「よかった……っ、」

「頑張ってしてくれたんやろ?」

こくこくと赤い顔で頷いている

「でもっ……」

「うん」

「もう…で、できない……かも、」

「……恥ずかしくて?」

目を伏せて答えてくれた

「そうやなぁ…たまーにでええよ」

「た、たまに……ゃっ、」

「じゃなきゃ俺がもたへんわ」

思わず苦笑してしまう

もし毎回毎回やられたら絶対どっかで襲う
人目は憚るが、場所は憚らないかもしれない

いや、人目も憚らない化け物になってしまいそうだ

「積極的なユーイチも好きやけど、やっぱり俺が翻弄する方がええかな」

…随分と自分勝手な意見だ
酷すぎて呆れるわ

「……お、おれもっ、」

「うん?」

「ゆたかさんに、いじわるされるの…好き……」

耳を疑うような爆弾を投下された

「いっぱい、いじめて…困らせて……」

涙目になりながらきゅうきゅうと締め付けてくる

あぁー……辛い
ユーイチが可愛すぎて辛い

「俺たち、気が合うなぁ」

今度は手をベットに縫い付けて、また激しく動き出す
乱れている顔と身体を目に焼きつける

「やっ、んんっ…!」

幼少期から今までの間
ユーイチのことからかってきたけど…

想像を遥かに上回っている

俺にいじめられるの好きとか言いながら可愛く求めてくるなんて誰が予想できた?

末恐ろしいわ…ホンマ……

これを機に俺のことを誘惑し始めたら本当にどうにかなりそうだ

焦りを誤魔化すように何度も何度も腰を打ち付けた

「あっ、…んっ、あっ…ああっ!」

頼む、天然のままでいてくれ
俺のためにも、ユーイチのためにも…


切実に思いながらキスをした

どうにかなる
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