2026年度(GATEWAY NARITA開業)に向けた時代認識
地球規模の環境問題の深刻化、社会や価値観の変容等を見据えつつ、 世界人口が100億人を超えるといわれる2050年のあるべき姿からバックキャストすることにより、2026年度末開業予定成田プロジェクト開発テーマを
「自然との共生」「高度循環社会の実現」「Society5.0社会の推進」
と位置付けました。
成田プロジェクトでは、これらの開発テーマを最先端テクノロジーを用いたソリューションとして「ショーケース化」し、実証実験をしながら実現していくことをプロジェクトコンセプトにおいています。
次世代型農業
- ①次世代型農業によるマーケット
インな農作物づくり - ②コールドチェーン物流の導入
農林水産省は農林水産物・食品の輸出額について、2030年までに5兆円とする目標を設定しました。また、2018年度に37%だった食料自給率(カロリーベース)を2030年度に45%に引き上げる目標も示しています。これまでにないほど農業技術の革新がせまられる中、ゲートウェイ成田では次世代型農業実現のための「先端農業技術展」を常設展示します。IoTによるスマート農業はもちろんのこと、予防医学の観点から非必須栄養素豊富に含んだ作物を育てるための酵素や液肥、土壌づくりに着目した「医農連携農業技術システム」を推進し、「大きく丈夫にスピーディに育つ」有機農法実現のための技術を展示します。
次世代型物流
2022年に開場する新生成田市場。輸出証明書の取得や植物検疫、爆発物検査等の輸出手続きを場内で実施できる高機能物流施設を併設し、日本の新鮮な農水産物を世界に発信する市場となることを目指しています。近接するゲートウェイ成田においても、最先端のコールドチェーン物流技術を用いて、日本の食文化等を海外に発信していくための、越境Eコマースシステムのプラットフォームを構築中です。日本の農水産物の輸出量拡大にも貢献できることを目標としています。
次世代型最先端医療センター
- ①国家戦略特区として
医療分野における規制緩和
世界をリードし、イノベーションを創出する最先端医療センターを開設します。再生医療は、細胞移植や組織移植によって、これまでの医療を根本的に変革する可能性をもち、難病・生活習慣病等に対して、新たな治療法を実現し、患者のQOLと国民福祉の向上をもたらす先端医療です。現在、世界中で幹細胞を使った難病・疾患治療の臨床研究が進められており、その効果が確認され始めています。健康な時に採取した幹細胞を保管しておくことは、将来健康を損ねることになってしまった際の、治療に役立てるための「保険」ともいえます。幹細胞の保存にあたっては、現在-150℃の状態で凍結保存し、安全に長期保存する技術が確立されていますが、ゲートウェイ成田では、新しい電波振動技術を使い、幹細胞を安全に安価に管理する施設を開設するための研究を始めています。