チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

6月28日、辺野古への土砂を搬送している安和桟橋で痛ましい死傷事故が発生してしまった! --- 女性が飛び出して事故に遭ったのではない、全ての責任は、受注業者・警備会社・防衛局に!

2024年06月30日 | 辺野古/ 本部塩川港・安和桟橋
 6月28日(金)、辺野古への埋立土砂を海上搬送している安和桟橋で、安全を確認せずに飛び出してきたダンプトラックに轢かれ、2人が死傷するという大変な事故が起こった。

 亡くなったのは警備員(アルソック)のUさん。即死状態だったという。心からご冥福をお祈りしたい。
 そして、沖縄平和市民連絡会のOさんが、両大腿骨骨折、骨盤骨折の重傷を負った。Oさんは大量出血のため、金曜日の深夜には、一時、重篤な状態になった。皆、どうなることかと心配したが、なんとか土曜日の朝からは快方に向かっているようなので、今は少しほっとしているところだ。それでも、これだけの重傷なので、まだまだ気は抜けない。

 ところが、この事故をめぐってとんでもない情報が飛び交っているようだ。たとえば今日(6月30日)の沖縄タイムスは次のように報じた。
 「怪我をした女性が動き出したダンプ前に飛び出した」、「警備員はダンプの前に出た女性を引き留めようとして、事故に巻き込まれた可能性がある」
 
 私自身は確認していないのだが、ネットでは、「反対運動のメンバーのせいで、警備員さんが殺された」というようなひどい投稿も多いという。上記の沖縄タイムスの記事も、後半では、「目の前で一部始終を目撃したという女性は『2人が立っているところにダンプが突っ込んだように見えた』と話した」としているが、この前半部は全く事実に反する。女性の側に一方的に非があり、警備員さんが巻き込まれたという印象を与えてしまう。
 この部分は、「捜査関係者への取材」によるというが、警察の意図的ではないかと思えるような見解にすぎず、それをそのまま報じたことは納得できない。

 当日は平和市民連絡会が安和桟橋での抗議行動を担当していた。平和市民連絡会では、昨日、今日と連続して会議を持ち、28日、安和桟橋にいたメンバーらからも直接、話しを聞いた。そこで次のような事実が判明した。
1.安和桟橋の出口では、長い反対運動の中で、ダンプトラックの出方等について一定の「ルール」ができており、牛歩行動も安全を確認した上で行われていた。
2.28日は平和市民連絡会の3名が安和桟橋の出口で牛歩行動をしていた。その時、「ルール」を無視してダンプトラックが出てきて車道の手前で停止したので、2人が抗議した。今回重傷を負ったOさんは停まっているダンプトラックに近づき、「ルール違反」と訴えた。捜査関係者の言うような、「動き出したダンプ前に飛び出した」のではない。すぐに、アルソックの警備員Uさんが出てきて、Oさんを排除にかかった。
3.ところが、その時に、誘導している別の警備員が合図を出し、ダンプトラックが発進したため、UさんとOさんの2人を巻き込んでしまったのだ。別の警備員が合図を出したことも問題だが、左前方を確認しないままダンプを国道に出るために左回りに発進させた運転手の責任が問われるのは当然だ。
 「2人が立っているところにダンプが突っ込んだ」という証言のとおりである。

 知事は28日、この事故を受けて、「事故原因が究明され、安全対策がとられるまでの間は、防衛局に対して土砂搬出作業を中止するよう求めたい」と述べた。土木建築部も、「防衛局に、搬出作業を自粛するよう要請している」とのことだった。
 そもそもの原因は、従来からあった「ルール」を破ってまで工事を急がせた防衛局にある。防衛局は、2人の死傷事故という重大な事実を真摯に受け止め、工事を中止し、亡くなったUさんのご遺族と重傷を負ったOさんに謝罪しなければならない。

    (死傷事故を起こしたダンプトラック(6月28日 午前11時半)
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