摩須健太朗

Wir wollen trotzdem Ja zum Leben sagen

摩須健太朗

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最近の記事

仏教をはじめとした各思想における苦しみ観の比較

本文は、私が宗教学の講義で書いたレポートをそのまま掲載したものです。 仏教をはじめとした各思想における苦しみ観の比較本レポートでは、仏教をはじめとしたさまざまな思想における「苦しみ」の捉え方(以下、「苦しみ観」とする)を解説した上で、それぞれの苦しみ観を仏教と比較していく。本レポートで仏教と比較する思想は、一神教の流れを汲む世界宗教であるキリスト教、近年注目を集める反出生主義の思想、そして筆者自身の思想である〈弔おうとする意志〉の思想とする。 仏教における苦しみ観 仏教

    • ボカロ楽曲に見る「不安」

      こちらは、私の所属大学にて課せられた宗教学の講義のレポートをそのまま掲載したものです。よろしくお願いします。 ボカロ楽曲に見る「不安」このレポートでは、私の知っているボカロ楽曲をいくつか挙げた上で、そこにみられる「不安」がどのようなものであるか、また、その「不安」は楽曲の中でどのように扱われているのかというのを、これまでの「心の不安と宗教A」講義で学んだ知見や、私自身の知識を援用しながら見ていこうと思う。私がこのレポートで取り上げる楽曲は、『不安』(にほしか)、『うらみ交信

      • 苦しみには意味がある

        幸福主義と生の否定「苦しみには意味がある」といった言説を目にされたみなさんの中には、こう言った思いを抱かれる方もいるだろう。 こういった解釈をされるみなさんの多くは、人は幸せのために生きるのだという立場ばかりを信じている。幸せを善と一体化させて考える。こういった立場は幸福主義と呼ばれる。それも、みなさんが信じておられる幸福主義は、ベンサムを起源とする功利主義や、フロイトをルーツに持つ快楽原則説などの快楽主義をまぜこぜに含んでいるものだ。 この快楽主義は、しばしば苦痛に過ぎ

        • 美樹さやかと偉大なる絶望

          今日は3月8日、さやかの日です。私は、アニメシリーズ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する美樹さやかというキャラクターが大好きです。私はこの日を機会に、彼女の生を褒め称え、彼女への愛を語っていく記事を書こうと思います。ここで私が描き出すのは、「偉大なる絶望者」としての美樹さやか像です。私たちは彼女のように、自らの宿命のために、その魂を絶望の炎で焼き尽くすことができるでしょうか? 美樹さやかは軽蔑した美樹さやかは、正義の味方に憧れていました。彼女の正義感の背後には、いつも先輩魔

        仏教をはじめとした各思想における苦しみ観の比較

          『存在』など

          この記事は、私が高校国語の課題で書いた文章をまとめたものです。 課題図書は以下の三つでした。 暴こうとする力と現代:「ふしぎ」ということ 私たちは世界の単語である:言葉は世界を切り分ける 存在:こそそめスープ 暴こうとする力と現代私は、現代はあらゆる神話が暴かれた時代だと思う。生命にまつわる秘密も、河合の言うとおり「自然科学」によって暴かれてしまったのだろう。たとえば、有力な進化生物学の知見では、生物は遺伝子の乗り物だと定められている。また、心理学のとある知見は、生

          『存在』など

          生をなめつくした世界

          幸せのために生きる。そして幸せになれない生を、その存在の根底から否定する。連中はその生を悔やむ。「こんな生がもしも生まれてこなければ」と。当然のように、そんな横暴がのさばっている。この世界において正当であるのはもはや、生命への侮辱に怒りを燃やす人たちではなく、それを嘲笑する人たちの方なのだ。 神は死んだ。あらゆる神話は暴かれつくし、味のするところはもうなくなってしまった。深海に沈んだクジラの死骸の変遷を見ているようだ。それをしゃぶるのはもはや、微生物のすることだ。 連中は

          生をなめつくした世界

          『夜の自販機』と無常、そして永遠なる音楽

          人が音を織り始めたのは、いつからでしょうか。一説には、音楽の歴史は有史以前から始まっており、その起源は歌だったといいます。 にほしかさんの楽曲『夜の自販機』は、そんな音楽と共に歩む「ふたり」を歌った曲です。私はこの『夜の自販機』という曲に特別の思い入れがあります。私には、この思いを何らかの形にまとめ上げたいという欲求がずっとありました。今回は、その衝動に任せて、「『夜の自販機』と無常、そして永遠なる音楽」と題したささやかな評論を贈らせていただこうと思います。 『夜の自販機

          『夜の自販機』と無常、そして永遠なる音楽

        摩須健太朗|note
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