頂き女子りりちゃんのツイッターで「ごくちゅうき」がアップされているが、字も綺麗だし文章もしっかりしている。億単位のお金をおじさんに貢がせたのも、それなりにわかる気がする。りりちゃんはホストに貢ぐために詐欺を繰り返していたわけだが、ホストは危険だといくら説いても意味はなさそうである。危険だからこそ魅力があるのだし、堕落のための堕落だからである。選民思想なのだ。凡人ではなくなる方法として、上昇するだけでなく、最下層のソドムに堕ちる方法がある。ホスト遊びでお金がスッカラカンになるとしても、だからこそ楽しいのである。リストカットもしているそうだが、キレイな腕よりはボロボロの腕のほうが選ばれた人間なのであろう。禁止されるからこそ快楽が高まるので、中途半端な制止は火に油を注ぐ格好にもなる。この手のものを根絶するのは困難である。当然ながら、野放図な堕落を助長する場所を潰していく社会政策は必要だし、ホストも取り締まった方がよいが、ホストがなければ別の手段で堕落するであろうし、ソドムを求める人間的欲求について考えなければならない。悲劇のヒロインとして酔っ払うのは、辛うじて自己愛を守るための手段でもあるし、人類はそれによって苦難に耐えてきたのである。社会の表側で、あなたは４０点です５０点ですと品定めされるよりは、マイナスに突き抜けたダークヒーローを目指すのは、そんなに不思議ではない。確信犯として破滅してみせるのは、古今東西あちこちで繰り返されてきた。目を覚まして真人間になることはないのである。堕落はありふれていてテンプレ的だが、本人としては、自分ひとりが悲劇のヒロインだと思いこむことができるので、解決も難しい。