いつの間にこんな写真を…リベンジポルノ被害にあった女子高生の家族が明かす、母子で泣き続けた「苦しい日々」
元カレに慰謝料を請求
「すんでのところで助けることができましたが、『死なせて! 』と絶叫する娘の声は今でも耳にこびりついていますし、もし手遅れになっていたらと考えると、今でも身体が震えてきます」 伊都子さんはすぐに弁護士に相談し、元カレ宛てに内容証明を送付した。コトの大きさに慌てた元カレは画像を削除し、慰謝料として100万円を支払ったという。 「でもこれで終わりではありません。プロバイダーなどに削除依頼を出しましたが、どこまで拡散されているかを把握するのは実質不可能で、娘は救われないままだったのです。どうしたら娘が立ち直って、以前のように人生を前向きに生きることができるのか、その手段はまるで見当がつかず、ここからが本当に長く、苦しい日々が続きました」 ネット上に拡散されたものを完全に回収するのは不可能であり、その忌まわしい記憶は永遠に刻まれると言って良い。盛田さんらは泣き続け、身を潜める生活を余儀なくされることになった。 どうすれば良いかという単純な答えはないが、つづく「引っ越しに養子縁組、改名、整形手術…20代女性が明かす、リベンジポルノ被害の「深刻すぎる現実」」では、盛田母子のケースでは、デジタルタトゥーが残る中、どのような方法を使って人生をやり直したのか引き続きリポートする。
清水 芽々(ノンフィクションライター)