全国通訳案内士とバスガイド、添乗員の違い
日本で外国人観光客につきそい案内するガイドは、全国通訳案内士という国家資格保持者だ。その他、地域限定の通訳案内士(ガイド)という制度もある。
京都市の認定通訳ガイドになるには研修を受ける前に審査があるなど、なかなか厳しい。私がお世話になっている京都市認定通訳ガイドは、京都の生き字引のような人である。
外国人観光客がたくさん来日する時期は、桜と紅葉のシーズンだ。この時期は、優秀なガイドは引っ張りだこになる。
ところでガイドというと「バスガイド」を思い浮かべる方も多いだろう。バスガイドはバスツアー客の世話をやいてくれたり、観光案内もしてくれるが、「車掌」が正式名称だ。観光バスの入り口付近に運転手名と車掌名が掲示されているが、車掌名のところにはバスガイドの名前がある。
また、団体ツアーに参加するとよく添乗員が同行する。添乗員の正式名称は、「旅程管理主任者」。文字通り旅程を管理するのが仕事だ。わかりやすくいうと、旅行会社の移動社員といった存在である。ツアーを予定通り安全に進めるのが主な仕事ではあるが、観光案内や通訳をすることも。ただし、国によって観光案内は資格をもったガイドの仕事であるので、その場合は現地の法律に従う。私自身も総合旅程管理主任者の資格を持ち、添乗員として働いた経験がある。