皆さんは小学生の頃、小数の計算は得意でしたか?
今回は、小数の計算の中でも特に複雑な割り算の問題です。
この問題をスラスラ解けるなら、小数の割り算における桁数の考え方が理解できている証拠です。
この問題は、小数と桁数について考えると早く計算できます。この考え方を理解し、小数の割り算を得意にしてしまいましょう。
問題
次の計算をしなさい。
8.1÷0.09
割る数と割られる数が小数ですが、それぞれの桁数の違いが注目ポイントです。
解説
この問題の答えは「90」です。
小数の割り算の計算方法について、おさらいしておきましょう。
小数の割り算の計算方法
1.割る数と割られる数のどちらも小数でなくなるまで、どちらにも10を掛け続ける。
2.整数の割り算として計算する。
工程自体は短いですが、注意したいのは1.のポイントです。
10を掛けるときは必ず、割る数と割られる数のどちらにも、同じ回数だけ掛けてください。
では、やってみます。
まずは、8.1÷0.09の「8.1」と「0.09」それぞれが整数になるまで同じ回数だけ10を掛けます。
〈1回目〉
81÷0.9
まだ小数が残っているので、もう一度10を掛けます。
〈2回目〉
810÷9
0.9だけでなく、81にも10を掛けます。
ここで小数がなくなり、整数だけの式になったので、整数の割り算をします。
8.1÷0.09
=810÷9
=90
小数の割り算は小数点があることによってミスを起こしやすいので、整数にしてから割り算していきましょう。
まとめ
小数の計算は、割り算の場合のみ整数に直して計算することができます。
このテクニックで、小数の割り算を乗り越えましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文・編集:うおうお 数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。
監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP)
「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。
小数の計算にもう一問挑戦!