0152
「皆、お帰り!」
「「「「「ただいま」」」」」 「ニャン」 「グルゥ」
「トーカ、随分ゴキゲンだね」
「そうなのさ! ああ、イエローボアの肉をありがとう。それでね、ウチの旦那がね!」
まーたいつもの猥談か。右から左に聞き流していると村に帰ってきた感じがするなー。毎日の習慣って言うぐらい猥談してたからさぁ。ダリアやカエデだってそう思うだろう?。
「もう1人どうだ? って言われたんだよ! でね、私も”いいよ”って言っちゃったのさ!」
「へー。トーカは年齢的に大丈夫なんですか? 気を付けないといけませんよ」
「心配しなくてもまだまだ大丈夫さ! 後10人は産めるよ!」
「流石に10人は無いだろうけど、体に気を付けなきゃ駄目だよ?」
「そうね。妊娠できるかどうかは神様次第と言うけれど、努力はしないといけないわ」
「もちろんだよ! 宿の経営は上手くいってるし、息子も使えるようになってきた。あー、早く夜にならないかねぇ!」
「まぁ、私は産んだ事が無いから、何とも言えないね」
「それはしょうがないさ。アタシ達不老長寿は、体が男を認めないと妊娠出来ないからね」
「えっ!? ……そうなのか?」
「アルドは知らなかったんだね? 不老長寿と言うのは神様の祝福持ちだ。だから神様のお許しを貰わないと、子供を作れないんだよ」
「それが、ダナが言った体が男を認めるって事なんです」
「体が認めたって事は、神様からお許しが出たって事さ。ちなみに、アタシ達4人は全員アルドの子供を妊娠出来るよ。アッサリお許しが出たからね」
「そうだったのか……。スマン、知らなかった」
「別にいいさ。まだ子供を作る気は無いしね。アタシ達はゆっくり生きられるんだから、急ぐ必要なんて無いんだよ」
「ですね。このラブラブ状態を、後300年くらいは楽しみたいですね」
「そうだね。それくらい経ってからかな? 父が子供を欲しがったから、母は早くに私達を産んだんだよ。でも、私達まで早く産む必要は無いから、ゆっくり生きていこう」
「そういえば、アルメアは長女だが、シュラはどうなんだ?」
「私は四女ですよ。姉が2人居ましたが、流行り病で亡くなっています」
「あー、そうだったのか……」
「気を使う必要は無いよ。父と母が亡くなって、あの子達は生きる気力が無くなったんだ。そのうえでの流行り病だからね、仕方がないのさ」
「そういえば、避妊薬の効果はどうしてるの? あれは使わなくなっても、10日ぐらいは効果が続くわよ?」
「「「「えーーーーっ!?」」」」
「あら? 知らなかったの? 誰もが知ってると思ってたわ。私も昔、妊娠する時に計算して止めたのよ」
「そうだったのかい……。という事は、10日後から子作り………はぁ、しょうがないね」
「薬の効果ですからね。待つ以外に方法は無いのでしょう?」
「ええ。自然に消えるのを待つしかないわ」
「そういう薬だったんだね。何百年経っても、経験した事が無いと分からないものか……」
だろうな。経験した事が無いのに理解してるなんてあり得ないし、不可能だと俺は思う。しかしアレだな、今日は猥談じゃなかったな。男が口を出し辛い話題ではあるんだが……。
真面目な話だし、大事な話だ。……やっぱり始まったか。どうしてそこからアクロバティックに猥談に繋げるんだ? 聞き流しながら食事しよう、丁度夕食が来たし。
ダリアとカエデと一緒に夕食をとり。猥談をスルーして部屋に戻る。本当にウチの女性陣は男子中学生だよ。頭の中の半分はエロが詰まってる気がする。仕方がないんだろうけどね。
200年、400年、600年、650年。200年のメルはともかく、他の3人は長い間待ち望み続けたんだ。ようやく手に入れた”女の幸せ”と言ってたからなぁ。
……おっ、4人が部屋に戻って来たな。話が楽しかったようで皆が笑顔だ。俺は付き合わないが、楽しかったなら良かった。そのまま4人は流れるように酒を飲み始める。
……良いけどさ、凄く自然だったな。青豆出してチビチビ飲み始めたが、2匹もか。まぁ、程々にするようにな。
俺は手持ち無沙汰なので浄化でもしていよう。今日は服を綺麗にするか。
何かそう考えると、いつもは汚いのか? って言われそうだが、重点的に綺麗にするだけだ。汚れ1つ見逃さないように、ミクロまで綺麗にするように【浄化】を使っていく。
粗方綺麗になったので終わろうと思ったら、全員分を頼まれたので再び【浄化】を使い綺麗にしていく。女性の下着なんだが……俺が作ったからか誰も気にしてないな。
「スンスンスン……。全く匂いがしないね」
「そうですね。綺麗ですけど、ちょっとガッカリです」
「そうね。アルドの匂いがしないわ」
「そうなると、唯の下着だね」
そうならなくても唯の下着です。……っていうか、男の下着に顔を埋めるのは止めような。他の誰も見てないから良いけど、見られたら唯の変態だからさ。出来れば止めとこうか。
「??? ……別に見られたって気にしないよ?」
「そうですね。アルドの匂いを嗅いでいるだけですし」
「ええ。これぐらい何の問題も無いわ」
「そうだね。主様の匂いを吸い込んで堪能したいだけさ」
何か、真顔で返されたぞ。何でだ? 俺が間違ってるのか? いや、幾らなんでもそれは無い。堂々とし過ぎてて、俺が間違ってるかのような錯覚を起こしてるだけだ。
危なく騙されるところだった……そう安堵していたら、ベッドに連れて行かれた。どうやら2匹は寝てしまったらしい。【房中術】を精密に緻密に使い、優しく撃沈しておいた。
最近、俺まで夜の事で技術が向上してるんだよ。下界に降りた頃だと、ここまで上手く精密には使えなかった。向上してる理由がアレ過ぎるが……上手くなってるんだからいいか。
浄化も終わったし、そろそろ寝よう。今日も1日お疲れ様でした。
<異世界89日目>
おはようございます。今日は武具を作る日ですが、農具も作るかもしれません。場合によっては、材料を追加で採りに行く必要があるな。まぁ、それもこれもギルドに行ってからだ。
「おはよう。ダリア、カエデ」
「ニャッ」 「グルッ」
また突撃して顔を押し付けて来てる。それ、好きだな。もしかして、匂いが無くなったから押し付けて来てる? あれか、2匹にとっては日光で干した布団みたいなもんか。
「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」
「おはよう、皆」 「ニャ……」 「グ……」
「今日はギルドで、あの子達の面倒を見ないとね」
「どこかで死なれるのも腹立たしいですから、キッチリ鍛えてやりましょう」
「そうね。厳しさというものを教えてあげないと」
「まぁ、死ぬよりはマシだろうさ」
かなり厳しく指導するみたいだな。結構な迷惑を掛けられたとはいえ、死なれて喜ぶ相手でもないしな。昨日のサブマスになってたゴミなら「ザマァ」としか思わないが。
ゆっくりイチャイチャして全員が満足したら、1階の食堂へと下りる。大銅貨7枚を支払い朝食を待っていると、女将さんがやって来た。何だか歩き辛そうだったが……。
「おはよう、皆」
「「「「「おはよう」」」」」 「ニャン」 「ガルッ」
「どうしたんだい、トーカ? 何だか歩き辛そうだけど」
「昨日の夜、ちょっと。……イエローボアの肉で旦那が凄くてね」
「そういう事だったのね。腰に力が入り辛いのでしょう?」
「そうなんだよ。歩き辛いけど、幸せだから気にしないで」
「それは良かったですね。私も偶には……」
「それはないぞ。4人とも気付いてないかもしれないが、体は相当に頑強になってる。だから、そういう風にはならないんだよ」
どれだけ邪生の心臓を食べたと思ってるんだ? 弱い訳がないだろうに。
▽▽▽▽▽
0152終了時点
大白金貨1枚
白金貨2枚
大金貨14枚
金貨62枚
大銀貨79枚
銀貨47枚
大銅貨63枚
銅貨5枚
ヒヒイロカネの矛
アダマンタイトの小烏丸
ヒヒイロカネの小太刀
真っ黒な金砕棒
剣熊の爪のサバイバルナイフ
アダマンタイトの十手
二角の角の戦斧
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
剣熊の骨の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
強打猪の革のジャケット
強打猪の革のズボン
真っ黒なブーツ
大型のアイテムバッグ