今回は懐かしい小数の問題に挑戦します。足し算と割り算が混じっていますが、難なく解けるでしょうか。
これは実は小学校の宿題でよく出る問題です。
お子さんが宿題で質問してくることがあるかもしれません。
その時にしっかりと教えられるように、一緒に練習しておきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
1.2+3.5÷0.7
小数の扱い方が問題のポイントになります。
解説
この問題の答えは「6.2」です。
まずは計算の順番を整理しておきましょう。
この問題には、足し算と割り算が出てきていますが、その場合は割り算から先に計算します。
なので、先に3.5÷0.7を行います。
小数の割り算の計算ですが、普通は筆算の形にして小数点をずらして・・・というような計算をすると思います。
しかし、今回は別の方法で計算してみましょう。
小数の割り算の計算の仕方
1.◯÷□=◯/□を利用して、分数の形にする。
2.小数が全て整数になるまで、分母・分子それぞれに10を掛けることを繰り返す。
この方法を利用すると、1.より、3.5/0.7という分数になります。
小数のままだと扱いづらいので、2.より、分母・分子それぞれに10を掛けて整数に直しましょう。
すると、
(3.5×10)/(0.7×10)
=35/7
=5
と約分してすっきりさせることができました。残りは1.2+5の計算だけですね。
1.2+3.5÷0.7
=1.2+5
=6.2
無事に計算することができました。
まとめ
割り算を分数に変えることで計算しやすくなることは多々あります。ぜひ他の問題でも利用してみてください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文・編集:うおうお 数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。
監修:株式会社カルチャー・プロ(公式HP / インスタグラム)
「誠実なモノづくり」を信条とし、高い専門性を有する編集者が幼児から大人向けまで幅広い年代に向けての学習教材を制作する編集プロダクション。家庭や学校、塾などで日々使われている教材だけでなく各種テストや教養系の一般書などを制作。社会や教育を取り囲む環境の変化に対応するため、新しい技術にも着目し、教育業界の未来も模索しながら、下支えしている会社。社内はフラットに意見が言い合える雰囲気で、パートナー、クライアントからの信頼も厚い。
小数の問題にもう一問挑戦!