小数や分数は計算ミスもしやすいため、苦手な方も多いのではないでしょうか。
小数と分数が混ざった計算になると、さらに正答率は低くなってしまいます。
しかし、落ち着いて計算すれば正しい答えを出すことができるはずです。
そのような問題に挑戦してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
1/3+0.3×2
「小数と分数が混ざった計算」です。
今回の問題は、わかりやすいように分数で計算を行っていきます。
解説
今回の問題の答えは「14/15」です。
また途中の計算式は次のようになります。
1/3+0.3×2
=1/3+3/10×2
=1/3+3/5
=5/15+9/15
=14/15
どのように考えたか、順に解説をしていきます。
掛け算「0.3×2」の計算
まずは掛け算からです。
「0.3×2」の部分を取り出し、小数の計算を行っていきます。
この解説では、「分数に直す→掛け算」としていますが、「掛け算→分数に直す」でも構いません。
まず「0.3」を分数に直します。
これは「3/10」となります。
よって、この部分の掛け算は次のようになります。
0.3×2
=3/10×2
=6/10
=3/5
「6/10=3/5」と、約分を忘れないように注意しましょう。
「1/3+3/5」の計算
掛け算の計算をしたことで、元の式は「1/3+3/5」になりました。
分数同士の足し算になります。
分数同士の足し算では、通分をしましょう。通分とは、分母を同じ数に揃えることです。
分母が同じ数になれば、分子を足し算するだけとなります。
1/3+3/5
=5/15+9/15
=14/15
よって、今回の問題の答えは「14/15」です。
まとめ
「小数と分数が混ざった計算」では、はじめに小数と分数のどちらで計算をするのかを見極めることが大切です。
その後の計算は、通常の計算法則と同じなので、一つずつ落ち着いて計算をしていきましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文・編集:SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
監修:堀口智之(ほりぐち ともゆき)
和から株式会社代表取締役
大人のための数学教室「和」(なごみ) 創業者
大人の数トレ教室 代表
一般社団法人ビジネス数学協会 理事
2010年に、日本で初めて「社会人専門の数学教室」を創業。講師40名、累計受講者20,000人を超えるほどに成長。日本最大級数学イベント「ロマンティック数学ナイト」の企画・創設。延べ10万人以上が参加。2022年に、youtube「大人の数トレチャンネル」を本格稼働を開始。約1年でチャンネル登録者数4万人を超えるまで成長。
分数の計算にもう一問挑戦!