遺族は私にこう言った。
「こないだ100万渡したのに、また催促された。しかも領収証ないって。」
法律家が経費の領収証を持って来ない、そもそも残してない、という話に驚きを禁じ得なかったが、本当なんだろうか?という疑いもあった。
しかし、その話は、どんどん現実味を帯びていった。
彼女は、その後もこう証言した。
「毎回奢らされるんだ」
私が旭川に行って、彼らと寿司を食べに行った時、目の前の席に座った石田弁護士は、タッチパネルを独り占めして、散々注文した挙句、身体を斜めに傾け、苦しそうな表情でこう言った。
「はぁー、もう駄目だ、もう駄目だー」
テーブルの上は、寿司が乗った皿で埋め尽くされていた。
その姿を見た遺族と共同通信の女性記者、石黒さんは「最低」と言って、苦笑。
会計の際に、私が「出して貰う訳にはいかない」と言って、財布を持ち、レジに向かうと、その弁護士は、私にこう言った。
「いいからいいから」
代わりに支払うのかと思ったが、彼は、私の予想を裏切り、そのまま店を出た。
そして車内でも
「あー苦しいー、あー、あー、ごめんなさーい、あー、あー」
居酒屋に行った時も、焼肉に行った時も、支払うのは全て遺族だった。
「ふつざわ、遠慮せずに食え」
そう言って気を遣いはしてくれるが、レジの前で、財布を出し「自分の分は自分で出すよ」と遺族と話していても、素通りで店を出て行ってしまう。
そうして彼は、遺族に予約して貰ったWBFホテルという温泉と岩盤浴付きの高級ホテルに帰っていくのだ。
共同通信の石黒さんも、文春オンラインの寒川も、この光景を何度も見てきている。
私よりもずっと多くだ。
でも、何も言わない。
何度も一緒に行ってるのに、一言も言ってくれないそうだ。
遺族はこう言った。
「総額は物凄い金額だよ」
「あれが食べたい、これが食べたいって毎回催促されるんだよ」
「私はお酒全然飲まないのに、お酒好きな人ばかりだからさ、しらふで付き合うの大変だよ」
「また奢らされた」
「石黒さんも奢らされたって言ってた」
「一回飲みに行くと5万6万かかるんだよ」
「お金がいくらあっても足りないよ」
私は、その言葉を聞いて、こう言った。
「俺が自分の分は自分で出せってハッキリ言ってやろうか?」
でも遺族は「やめられたら困るからいいよ」と言った。
あれから、もう2年が経った。
寄付金は一体いくら残っているのだろうか。
「いじめの限定解釈は許されない」などと言ってたが、遺族に何百万も奢らせる行為が「いじめに該当する」とは思わないのだろうか。
こういう人間が、旭川の記者たちをコントロールして情報を統制をしている。
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