元日本赤軍・西川被告、無期懲役確定へ 初公判から36年
1974年にオランダ・ハーグのフランス大使館が占拠された「ハーグ事件」と、77年に日本航空機がハイジャックされた「ダッカ事件」で殺人未遂やハイジャック防止法違反などの罪に問われた元日本赤軍メンバー、西川純被告(61)の上告審で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は13日までに、被告側上告を退ける決定をした。初公判から約36年を経て無期懲役とした一、二審判決が確定する。
同小法廷は「上告できる理由に当たらない」とした。
一、二審判決によると、西川被告は他のメンバーと共謀し、拘束されたメンバーを奪還するため74年9月にハーグの仏大使館を襲撃。仏大使らを監禁し、警官に発砲して負傷させた。77年9月にはパリ発東京行きの日航機をハイジャックし、バングラデシュのダッカ空港に着陸させた。
西川被告はハーグ事件の公判中の75年8月、他の日本赤軍メンバーがマレーシア・クアラルンプールで起こした米大使館占拠事件で「超法規的措置」で釈放された。97年に潜伏先の南米ボリビアで身柄を拘束された。