
村木風海著「ぼくは地球を守りたいー二酸化炭素の研究所、はじめました」が児童向けの推薦図書となったことについての見解
(18/n) 今後の影響を考え,村木氏の著書についての感想の続きを書いておくことにする. ここから始まる連続ツイートの続きです. x.com/clear_wt/statu…
2024-06-24 18:53:52(1/n) いくつかの自治体で小学生向けの夏の推薦図書となったという 村木風海著「ぼくは地球を守りたい」 を読んだ感想を氏の言動と照らし合わせながら記す. pic.twitter.com/su9yU1zHHV
2024-06-21 00:10:02(19/n) 特に本文中のこの部分(写真1枚目,p.125)に関連するものになる. これは「国を作りたい」という節(p.121~)の中に記されており,その前にこのような記述(写真2枚目p.124)もある. いずれも村木風海著「ぼくは地球を守りたい」より (twitterの仕様上,文字数の関係から引用の代わり) pic.twitter.com/8Rwefva6Ui
2024-06-24 18:59:09
拡大
拡大(20/n) まず,ひっかかるのが,科学と政治(意思決定)の関係を理解しておらず,都合の良い様に解釈しているのではないかと言う点(前述した,本人の科学に対する認識の問題からも).
2024-06-24 19:02:52(21/n) 自然科学は自然法則を扱うもので,純粋な自然科学は人の考え,思い込みから離れて普遍的な法則を導き出そうとするもの. 主義主張とは関係なく,人類共通の同意事項,基盤として成立するもの.
2024-06-24 19:04:15(22/n) 一方,政治は,様々な人の考えを尊重し,その上で調整を行うもの. 人の意思の介在と言う面では科学と根本的に異なるもの. しかし,人の生活も含め,自然法則に支配されてしまうのも確か(そこに優劣はないが,この世界ではいかなる現象も自然法則(≠自然科学)に支配される).
2024-06-24 19:07:44(23/n) そのため,自然法則を全く無視した政治や社会的な意思決定はおかしなことになってしまう. 自然法則をスタート点とし,合理的に考えた意思決定というのはありえるが,人が介在した時点で何を重視するか,誰を主たる対象とするかにより<合理的な解>は無数にありえる.
2024-06-24 19:09:50(24/n) 科学的,かつ,合理的な判断といっても,その中から一つの道を選ぶ時点で人の判断が必ず入る. 民主主義を採用する「国」ではその構成員の意思を集約してその方針を決定している(それが十分に機能していないことはあっても,考え方としてはそうなっている)
2024-06-24 19:10:47(25/n) この様な国において,(あまりうまく行かないことが起こりやすい)科学的にみて不合理な決定がなされない様,科学者は自然法則や,その応用について意思決定者(本来は国民全員)に対して判断に関係する十分な情報提供をする(理解できるように上手に説明する)ことは確かに望ましい.
2024-06-24 19:11:47(26/n) しかしながら,意思決定の場面においては科学者も公平な一参加者である(一人1票なので). だからこそ,「科学者」は科学者の立場を離れれば自由に個人の見解を話す自由を有する.社会の危機に際してはその構成員として,自身の立場も使いながら大きな声を上げることもある.
2024-06-24 19:13:07(27/n) (上で述べたのは影響力の大きなタレントが発信するのと同様である.だから科学者は科学の話だけしかしてはいけない,科学者の立場でだけいろ,というのは過剰な制限.もちろん,科学者としての見解から著しく乖離した発信をしたら科学者としての信用も疑われるけど,それはまた別の話).
2024-06-24 19:14:25(28/n) そのように考えると,村木氏の著書の中にある 「科学的に公平な決断をする,科学者がみんなと作り上げる国」 という言葉に「国」という単位において科学者だけを特別視する危うさを感じるのです. (もちろん,判断に科学を取り入れるのは否定していない)
2024-06-24 19:15:27(30/n) 以下,私自身は批評の意図をもって書く. また,氏がテレビ番組に出演していることや,政府の委員会に登用されていることも考えると批評に公共性もあると考えている. 名誉棄損にあたらないように書くが,それでもなおそう判定されるリスクはゼロではない. (コメントをつける人も要注意)
2024-06-25 23:04:47(31/n) 村木氏の著書が児童向けの推薦図書となり,批判的な読み方を習得していない多くの児童に読まれることとなる. (いくつかの)図書館協議会等が推薦図書としたということは,この本が肯定的にとらえられていることの証左でもある. また,通販サイトのレビューを見ても肯定的評価が多い.
2024-06-25 23:06:17(32/n) そのため,多数の児童のうちある割合でファンになる子がでてくる.中には信奉者も出てくるのは必然と思われる. また,学校教育の現場(学校の先生)も教育上都合の良い話に弱い.水からの伝言,EM菌…… この本を無批判に良いものとして紹介することもあるだろう.
2024-06-25 23:07:40(33/n) 従来の型にはまらない氏を科学者のロールモデルとする害についてはすでに述べたが,私が最後まで書きあぐねた懸念はそれと別にある. 個人への尊敬,信奉を一旦抱いたら,それは容易には解体されない. 人である以上,間違いもあるのだが,信奉するようになると誤りまで肯定してしまう.
2024-06-25 23:09:31(34/n) また,人は容易に陰謀論に陥る.荒唐無稽な陰謀論(ワクチンに対する陰謀論がその典型)を信じ,過激な言動に走る人が大人にもいるのが現実である.
2024-06-25 23:11:21(35/n) 「すばらしい」村木氏が 「自分の研究を奪われそうになった」 と言えばそれを子供は素直に信じるだろう. 他者からの指摘や苦言も,「あれは私の考えを理解していないためだ」と言えば氏の方を支持するであろう.
2024-06-25 23:12:12(36/n) また,すでに大人の信奉者(熱心なサポーターと呼んでも良い)もいるのは企業との共同研究をいくつも実施していたり,政府関連の委員に推薦する者がいたり,CRRAや,新たな株式会社にスポンサードする人が存在したりすることがその証明となっている. 信奉なんて,荒唐無稽な話だろうか.
2024-06-25 23:14:38(37/n) 批判的に読めばよい教材になる,というコメントも見るが,それがほとんどの児童にとって可能であろうか? 私は著書で独自の見解を表明する氏の著書が「推薦図書となった」ことだけで教育上の脅威となることを心配している.
2024-06-25 23:15:38(38/n) ここ以下は,私の心配について,さらに<仮定の話>を続ける. 強調するが,<今現在の氏のことを評価したのではない>点に注意. 以下の記述を現在の氏の評価とつなげると容易に名誉棄損ともなりうるので,私の仮定上の見解に重ねる形のコメントも勧めない(自分の言葉で書いてください).
2024-06-25 23:17:56(39/n) 氏は既に,様々な賞を受け,脚光を浴び,メディアに出演し,内閣府ムーンショットアンバサダーを務め,文部科学省の「核融合の挑戦的な研究の支援の在り方に関する検討会」委員にもついていた.
2024-06-26 00:06:28
科学者の皮を被った宗教家だと思うんスよね。
これ見るたびに「ぼくの地球を守って」を思い出すから風評被害。