連載

わたしのふるさと便

あまり知られていない観光スポットや地元で人気の食べ物を、現地で勤務する支局長が紹介。47都道府県を巡ります。

連載一覧

わたしのふるさと便

言わせて!県民あるある 広島県 藩主の湯治場、温泉の原風景

拡大

 全国の皆さーん、広島県の温泉をご存じですか? 25度未満の冷泉が多く、長くつかってものぼせないし、加温しても温泉成分は薄まらない。かけ流しの温泉なら、埋める水も温泉水。いつでもたっぷり温泉の恩恵にあずかれます。

 冷泉のおかげで、江戸時代に広島藩主の湯治場だった湯の山温泉の「湯ノ山明神旧湯治場」(広島市佐伯区)は湯気による傷みも少なく、日本の温泉文化の原風景とも言える姿をよく残し、国の重要有形民俗文化財に指定されています。古い湯屋の下に、江戸時代から知られる源泉の打たせ湯があります。広島市中心部から車で約1時間。ここを知れば立派な広島通!=季刊情報誌「グランデひろしま」編集長、平木久恵さん(74)

映画のロケ地、魅力あふれ 「ドライブ・マイ・カー」撮影

 第79回ゴールデン・グローブ賞の非英語映画賞に選ばれた「ドライブ・マイ・カー」は広島県内が撮影の舞台になりました。広島で撮られた作品は原爆がテーマだったり、往年のヤクザ映画だったり、広島ならではの映像を生かしたものが大半でしたが、この映画はそうではありません。今の広島の姿を世界にアピールできたことは、映画に関わる者として非常に誇らしいです。

 広島はロケ地としての魅力にあふれています。大都市の広島市は川と橋が多く、一日の中でも朝日や夕焼けで表情をさまざまに変えます。少し車を走らせれば、瀬戸内海と中国山地で全く異なる風景が広がります。尾道や呉のような坂の街は、人々の営みを表現できる場所です。今回の受賞を機に、広島の映画文化を発展させたいですし、国内外にアピールしていきたいと思っています。=広島市の映画配給会社「シネマ・キャラバンVAG」副代表、友川千寿美さん(69)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

あなたにおすすめ

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月