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あまり知られていない観光スポットや地元で人気の食べ物を、現地で勤務する支局長が紹介。47都道府県を巡ります。

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秘密のグルメ 広島県 はっさく屋「はっさく大福」 酸・苦・甘の三拍子

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はっさく屋の「はっさく大福」

 広島県が東京・銀座に構えるアンテナショップ「ひろしまブランドショップTAU(タウ)」で、2012年7月のオープンから年間の販売個数でずっと1位なのが、「はっさく屋」(同県尾道市)が製造・販売する「はっさく大福」だ。

 尾道市内の因島(いんのしま)が発祥のハッサクの実3房を白あんで包んだフルーツ大福で、地元産のハッサクの酸味と苦みに白あんの甘み、ミカンの皮と一緒に県産もち米を石臼でついた餅の食感のバランスが絶妙。手作りゆえに1日の仕入れ数は約300~700個と少なく、現在は「先着1人10個まで」の制限つき。コロナ禍前は年間約12万個を売ったという。

 TAU以外の販売店は、本州と四国を結ぶ瀬戸内しまなみ海道の因島大橋たもとにある「はっさく屋」の店舗などわずかで、お取り寄せでは消費期限が製造日から3日と短いことに注意が必要。柏原伸亮社長(68)は「手間をかけても毎日手作りすることにこだわる理由は、おいしさへの自信です」と胸を張る。TAU(03・5579・9952)、はっさく屋(0845・24・0715)。

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