「女帝 小池百合子」
今更ながら読んだ。かなりの力作なので、これまで読んでいなかったことを悔いる。生まれつき顔にアザのある小池百合子という女の人生。やたらと見えっ張りな父親。事業が傾いて、人生逆転を狙って選挙に出るも落選して破綻。小池百合子は関西学院大学を中退して、父親の縁のあるエジプトに渡り、カイロ大学編入まではこぎつけたが、アラビア語が厄介すぎて、まったくできなかったという。カイロ大学の側で、小池百合子は卒業したと言い張っているので詐称だと証明するのは難しそうだが、普通に卒業していることはありえない。なぜ小池百合子が失脚しないのかというと、おそらくカイロ大学を首席で卒業というのは、キャスターとして世に出るための経歴詐称であり、政治家としてはあまり全面に出してなかったからだろうと思う。実際のところ学歴詐称だと騒がれて、ようやくカイロ大学首席という設定を知った人も多いだろう。この本では、小池百合子が細川護熙とか小沢一郎の広報担当のような立ち位置をやっては裏切って、それでも生きていく図々しさが描かれるが、たぶん誰も小池百合子に劣等感を持っていないので、反感を持たれないのかもしれない。小池がおかしなことをやっても、ライバル意識や劣等感の対象ではないので、われわれはすぐに忘れてしまう。また小池百合子が「女」を売って生きているということについてだが、これは要するに、相手との距離感が非常に近いのである。わたしが思うに、普通であれば、「好かれたら困る」みたいな感じで女性は男性と距離を取る。小池百合子は、愛人枠なら愛人枠でも構わないということであろう。細川護熙や小沢一郎や小泉純一郎の愛人になっていないとは思うが、なっても構わないくらいの大胆な接近の仕方であり、それが小池の世渡りである。この本では、小池百合子と舛添要一が恋人関係と書かれているが、これもなんとも言えない。男性と距離を取らずに食い込んでいくのが彼女のやり方だから、男女の仲だと誤解されたり、もしくは本当にそういう関係になることもあるだろう。余人にこの真似ができるかというと、簡単にはできないと思う。愛人・恋人という噂は嘘でも後にも残ってしまうし、もし本当にそういう関係になれば泥沼である。小池百合子の真似など簡単にはできない。