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石丸伸二候補の選対本部長・小田全宏さんは、TOKYO自民党政経塾の塾長代行で、実務責任者です。今も公式サイトに載っているので辞めていないはずです。そしてこの塾の主宰は萩生田光一さん(自民党都連会長)です。「裏金自民と結託したのが小池氏の最大の問題」と主張する鮫島浩記者が、「小池氏に勝つために蓮舫氏の票を石丸氏に回そう」と言うのは、さすがに倒錯しているのではないでしょうか? TOKYO自民党政経塾は東京都連が運営する政治スクールで、小倉将信元こども政策担当相、右派に大人気の小野田紀美参議院議員、問題発言で知られる大西英男衆議院議員ら、多数の議員を輩出してきました。小田氏はその中心にいる人物です。また、小田氏の妻の父で塾長でもある深谷隆司元通産相は、小田氏が石丸選対の本部長に就任すること了承して激励したと、新聞のインタビューで答えています。当然、萩生田氏の承認も得ているでしょう。でなければ、政治塾のサイトから名前が削除されているはずです。 つまり、小田氏は自民党と絶縁したわけでも喧嘩別れしたわけでもなく、おそらく元の身分のまま石丸氏の選挙を仕切っているわけです。誤解のないよう言っておきますが、無所属の石丸候補が自民党の「中の人」の小田氏を選対本部長にしていること自体は、特に責められるべきことでもありません。当然自民党との水面下の関係は勘繰られますが、それも含めて自己責任でしょう。自民党としても都知事選で正式な推薦は出していないわけで、保険のため二股をかけておくのも、まあ珍しいことではありません。 また、有権者の側が「どうしてもプロジェクションマッピングを止めさせたい」とかの理由で、「小池氏に勝てるなら蓮舫氏でも石丸氏でも、どちらでも良い」と考えるのもおかしくはないです。ただ、鮫島氏の場合は違います。小池氏批判の主眼に「裏金自民と結託している」ことを挙げている方だからです。萩生田氏は裏金問題の中心である安倍派の最高幹部で、自身も多額の裏金をつくり、党本部から重い処分を受けたばかりの人物です。その萩生田氏ときわめて親密な政治的関係にある小田氏が、石丸陣営のトップなわけです。 ここに私が書いてきたのは全て公開情報であり、著名なジャーナリストである鮫島記者が知らないはずがありません。にもかかわらず、鮫島氏が「裏金自民と結託している小池氏は落とさなければならない!だから蓮舫氏を応援している人は、より勝ち目がある石丸氏に乗り換えてください!」と言うも同然の主張をするのは、あまりに奇妙に感じます。
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宮崎タケシ群馬県議・元衆議院議員@維新
@MIYAZAKI_Takesh
『「どちらが小池知事を倒す可能性があるか」で投票先を決めるのがよい』『伸び悩む蓮舫氏よりも、未知数で急伸している石丸氏のほうが、まだ大逆転の奇跡の可能性がある』などという鮫島浩記者の主張は、さすがに理解できません。一応は終盤情勢を見て決めろと言っていますが、これは事実上「蓮舫氏の
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