「Amazon整備済み品」の激安2万円ノートPC、買ってわかった不都合な真実
今、安くパソコンを手に入れる手段として注目を集めているのが「整備済み」の中古パソコンだ。実際、Amazonでノートパソコンの売れ筋ランキングを見てみると、「整備済み品」と銘打たれた製品が上位に多数ランクインしている。 人気の理由は驚くほどの安さ。例えば、性能的にはまだ十分に使えるインテルの第7世代CPUや256GBのSSDを搭載し、さらにマイクロソフトの「Office」まで付いたパソコンが、モノによっては2万円以下で購入できる。新品ならOSとOfficeだけで5万円を超えるものなのに、それが付いたパソコンがこの価格。本当に使えるものならば、かなり魅力的だ。 そこで「日経PC21」編集部では、整備済みパソコンとはどういうものか、実用性はどうなのか、その正体に迫った。Amazonの「整備済み品」を実際に購入して検証してみた。 ※この記事は「日経PC21」2024年8月号より抜粋・再編集したものです
「Amazon整備済み品」は本当に安心なのか?
Amazonで中古パソコンを探すと、商品名の先頭に「【整備済み品】」と記載されたものが多く表示される。「ブランド:Amazon Renewed」とも書かれているので、一見、Amazonが整備したパソコンだと思うかもしれない。しかしこれは、Amazonが認定した中古業者が整備して出品している商品だ。 一般的な中古業者による整備済みパソコンと異なるのは、Amazonの「厳格な基準を満たしている」という中古業者が整備・クリーニングしたものであること。その点、実態がよくわからない中古業者の整備済み品よりは安心感がある。保証の面でも、出品者による最低180日間の保証が付いていて、正常に機能しない場合は交換や返金を受けられる。 そこで日経PC21編集部では、実際にAmazon整備済み品を2台購入して、ハードとソフトの両面を検証してみた。そのうちの1台をここで紹介する。購入したのは、実売で2万円を切るモバイルノートパソコン。インテルの第7世代Core i5、8GBのメモリー、256GBのSSDを搭載したパナソニック「Let's note CF-SZ6」だ。まだまだ現役で十分に使えるスペックで、商品説明欄にはマイクロソフトの「Office 2019」が付属すると書かれていた(図1)。