1.5LターボHVセダン[GEELY]星瑞Lは驚きの仕上がり!! ラリードライバーが中国車を『頭文字D』聖地の榛名山で試乗!
中国車のGEELYは傘下にボルボを持つ吉利汽車のブランドのひとつだが、ラリードライバーの新井大輝氏にGEELY製セダン、「星瑞L」に群馬県内の公道で試乗してもらった。 【画像ギャラリー】ラリードライバーの新井大輝が中国GEELYの1.5LターボHVセダン「星瑞L」に公道試乗!(18枚) 文:新井大輝/写真:中島仁菜、ベストカーWeb編集部
■かの『頭文字D』の聖地、榛名山で何が?
群馬県の榛名山で何やら面白いことをやっているとの噂を聞きつけて、漫画『頭文字D』(イニシャルD)の聖地として圧倒的な知名度を誇る伊香保温泉へやってきた。平日ということもあり、有名な階段を横目に榛名湖までのワインディングを気持ちよく駆け上っていく。 伊香保温泉の石段では観光客が少ないなと思っていたのも束の間、徳富蘆花の記念館を過ぎると、イニシャルDの世界観を彷彿とさせるようなクルマばかり走っていた。 平日というのにかなりの台数のクルマが走っている。ナンバープレートは90%以上が県外のナンバーということに気づく。改めてこの榛名という山がクルマ好きたちから愛されていると感じる光景であった。 今回は何と中国の自動車メーカーの「GEELY」の試乗インプレッションの誘いを受けていた。実は中国の自動車メーカーに乗るのは今回が初めてということもあり、先入観がない状態でインプレッションができるのではないだろうか、と終始楽しみであった。
■EVで目覚ましい躍進を遂げる中国メーカー
ここ数年間で中国の自動車産業の成長は目を見張るものがある。特に電気自動車の産業に関して言えば、世界中のどこの国の自動車メーカーよりも早く開発していた印象を受ける。 調べているとGEELYという自動車メーカーは今まで何度か日本での試乗会をやっているのだが、日本への市場投入は"現段階"までは考えていないということであった。 ではなぜ日本で売らない商品を日本で試乗させているのか。関係者各位に確認してみると、中国のなかでも日本という国で試乗会やイベントを催すことがひとつのブランディングとしての意義を持っているという話であった。 それは日本という国が中国に自動車大国として認知されているということを意味している。筆者としても日本という国が一種のブランディングの効果として位置づけられていることは誇らしい。 例えるなら、日本のサッカー少年が本場ブラジルへ渡ってプレーしたいと思う、それに似ているのではないだろうか。中国からしてみれば日本という数々の名車を生み出してきた自動車産業の本場で、自国のクルマを走らせて比較してみたいと思うのは自然のことなのではないだろうか。