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石丸伸二氏の都知事選出馬記者会見(後)・疑問

ユーキです!

前回、前々回と、安芸高田市の石丸市長の都知事選出馬記者会見について記してきました。

今回は、都知事選出馬記者会見を見て、2つの記事を書いた上で思う、筆者の疑問点を記したいと思います。

なるべくこの記事単体で読めるようには書きますが、出来れば過去2回の記事、もしくは記者会見の本編をまずは見て頂ければと思います。

また、石丸市長の紹介、筆者の現時点での石丸市長へのスタンスは下記の記事にて記載しておりますので、併せてお読み頂ければ幸いです。

疑問1
本当に都民は過密化を解消したいのか?

筆者は23区外の生まれで、ずっとその土地に住んでいます。
地方出身者ではなく職場も郊外、また子供のいない世帯であるためかもしれませんが、筆者自身は過密になっている事に不便を感じる事はありません。

ただ、東京に住んでいるといっても、基本は23区にあらずんば東京にあらず、という扱いですし、地方の方も23区以外って何があるの?と思われる方も多いと聞きます。

つまり、多極分散を打ち出す石丸市長が都民に受け止められるポイントとなるのが、23区内在住、もしくは23区に勤めている都民を如何に納得させるかだと筆者は考えています。

確かに人口過密による東京の介護や待機児童問題は深刻ですし、満員電車などは郊外勤めの筆者も辟易とするほどです。
一方で過密だからこそ企業や店があつまり、何でもそこにあるという環境が生まれ、その生活が享受出来るという側面があります。

このように人口過密というのは決してデメリットばかりではなく、そこに住む人間にとってはメリットも生み出しているのです。

地方が衰退しきってしまえば東京への還元も減り、結果として東京、ひいては日本の生活も脅かされる状況になりかねません。
ただ、いかにこのままでは日本は衰退する!と叫んだところで、自分の生活を崩してまでそれに協力する気はない、というのが人間だと思います。

とはいえ東京は地価も物価も高く、また地方出身者も多いため、出身地に仕事や生活に魅力的なものがあれば、地元に帰るという選択肢を取る人も多いと思います。

石丸氏の言う地方自治体と連携を取り多極分散型の社会を実現するにあたって、如何に都民に希望と現実性をもって多極分散を受け入れさせることが出来るかが一つのキーになるのではないでしょうか。


疑問2
多極分散の具体的なビジョンが湧かない

石丸氏の会見での発言を聞いた上で、筆者は多極分散は下記のような効能のある政策であると理解しました。

  • 年齢・男女の偏在を解消し、リバランスを行える。

  • その事により若い女性が地方に増え、地方の人口衰退に歯止めがかかる。

  • 東京の過密が解消される。

  • 地方の経済が活性化する。

  • 結果、地方の衰退に歯止めがかかる。

その他、災害のリスクヘッジ、地方再生による地方文化の存続といったメリットも存在します。

我ながら浅い理解だと思います。
有識者から見れば鼻で笑われるレベルと思いますが、昨日今日多極分散という概念を手に入れた浅薄な筆者にはこの程度の理解です。

ただ、まだまだそういった考えに理解が追いつかない筆者のような方は大勢いると思います。
何しろ、現在の日本は一極化しかしておらず、その状態が当たり前になっているのです。
今まで考えたことのない考え方から将来的なビジョンを思い描けず、戸惑っているのです。

こういった意見を述べると、その事柄に詳しい方が「もっと自分で調べろ(怒)」と怒るケースがあります。

無論、現代社会においては自ら情報を獲得しに行くのは、賢く人生を進むにはもはや必須スキルと言えます。
ネットに流れてくる意見に付和雷同し、実際のところを調べようとしないような姿勢は、筆者としても正しくないと思います。

しかし、現代のネットの膨大な情報量の中で、全ての情報を個人で拾っていくことは不可能です。
なので、知識がある方の発信が新たな気づきとなり、そこから自分で調べる事により知識を広げ、それを展開していく。

そういった意味で、石丸氏は多極分散という情報の一石を投じました。
それにより議論が巻き起こってますし、事実筆者も拙いながらもそれについて調べてみようと思い、一連の記事を書きました。

ただ、政治家の選挙運動というのは主張や情報の展開だけでなく、いかにそこから生まれる新たなビジョンを有権者に見せていくかが投票行動に繋がると筆者は考えています。

前段の都民への印象もそうですし、多極分散をした結果どのような社会になると考えているのか?
結果東京都の生活はどのように変革するのか?
地方は多極分散の結果どのように変化するのか?

また、多極分散型以外では今のままの一極集中型の他、多極集中型という間をとった考え方もあります。
これらを並列に考え、それぞれのメリット・デメリットも検討しなければなりません。

下記に多極集中型の記事を乗せておきます。

一石を投じた結果生じたこれらの疑問に対し、具体的且つ将来的なビジョンの発信をどのように行うかが、石丸氏の次のタームになってくるかと思います。


疑問3
左右に縛られない政治は可能なのか?

・左右のスタンスについての発言

あまりネットでは注目意見は少数なのですが、上記記者会見の中で1時間3分頃に、ネクタイが紫であることの理由を語られています。

要約すると、下記の通り。

「これまでは緑だったが、特定政党と被るので紫に変えた。紫は赤と青を足した色。政治には右か左かという議論があり、アメリカでは赤と青で分かれている。そこに縛られず、もっと大事なものを双方取り入れて実現する必要があるという思いで、紫を選んだ」

また、その直後に自身の左右の立ち位置について、下記の通り述べられています。

  1. ネットで右か左かのディスが始まっているが、大歓迎。程はあるが、無関心よりは良い。

  2. こうなるように、右に左に様々な意見を言ってきたつもり。実際、この人間の左右を判定できないと思う。何故ならば、自分の中に両方あるからだ。

  3. 多くの日本人は両極ではなく、中央値からバッファ30くらいで揺れている。それが実際の社会であり、自分としてもそうだ。

  4. 例えば百田尚樹氏の小説は好きだが、だから読者が全員保守というわけでもない。極論によりやすいが、たった一つの軸で評価出来るほど、社会は簡単ではない。

前回の記事で記した記者との質疑応答の中でも、石丸氏は支持こそ既存政党に求めるものの、政党間での主張の対立は関係なく、政策に支持を求めるものとしています。
また、あまり特定の派閥による事なく、また既存政党の公認などにはならないともしています。

この政治的スタンスはこの辺りの政治信条から来るもので、左右寄らないスタンスを維持するために距離を保っているのではと筆者は考えます。

また、右派政党である日本保守党の百田氏の名前を出されていましたが、これはかつて安芸高田市に上野千鶴子氏を招いて開いた講演会について、現在SNSで左派と繋がりのではと疑義がある事を意識しての事と筆者は考えます。

・今は皆が政治を信用出来ない「嫌政」時代

筆者は正に上項3に挙げられた、中央値で揺れている日本人です。
こういった日本人が多数かという点については、+αとしてそもそも政治にも左右にも興味がない、といった層もいるとは思いますが、左右に極端に触れてない人が多数であるとは筆者も思います。

こういった層でよく聞くのは「投票したいと思える政治家や党がいない」という意見です。

戦後の殆どを与党として牛耳っている自民党ですが、現状の政治に多くの国民が満足していないのは支持率を見れば明らかです。

かといって、与党の不祥を叩く野党でも似たようなスキャンダルが出て、結局どこも同じかと感じさせられる事ばかり。

ネットではあいつはネトウヨだパヨクだと、対立派閥でいること自体が罪であるとばかりに、それぞれの支持者達が誹謗中傷も交えて罵り合う。
これを見ればこそ、迂闊に政治的な発信も出来ません。

その他、政治パーティーの疑惑、汚職、ヤジの浴びせあい、居眠り、不倫スキャンダル等々…。
正直、本来民主主義国家ではあるまじき事ですが、どの政治家にも期待できない「嫌政ムード」が蔓延しているのが、現代の日本であると考えられます。

・石丸氏の「勝ち筋」

その意味で、石丸氏の左右合わせ持つという政治スタンスは、多くの中立派の支持を集め得る可能性はあります。

しかし、そんな甘い世界ではないからこそ、日本は長年変わらずにいます。

嫌政ムードだからこそ投票率は低下し、結果勝つのは、組織が強い政治家です。
中立派が多数派であっても投票しなければ、絶対に投票に行くであろう政党のフォロワーが多い方が勝ちます。
また、中立派の中でも「下手なとこに入れるよりは…」と主流派に消極的投票を行う、というシーンもあります。

なればこそ石丸氏は、強力な公認政党のバックアップを受けない選択をするのであれば、この「眠れる多数派」を如何に揺り起こし支持して貰わなければ、恐らく都知事選は勝てません。
左右合わせ持つ政治についても、まずは選挙に勝たねば実現も出来ません。

そのための施作が「政治のエンタメ化」で、まずは政治と自身に耳目を集め、無関心な有権者にも関心を持たせるために行なってきた事と思います。

ただこれからは次のターム、集めた注目や関心を自身のフォロワーとするため、左右なく良いと思える政策を分かりやすく説明しきれるかにあると思います。
これが出来なければ、単に注目を浴びた流行りの人で終わります。

これまでの石丸市長劇は、「市長」「市議会」「メディア」くらいしか出てこなかった善悪の見せ方も単純な世界。
今回の舞台は大都市東京、出てくるのは大派閥の雄達です。

果たしてこの大劣勢を覆せるのか、石丸氏の真価はここで問われると筆者は感じています。


3回にわたって記載した石丸氏の記者会見の記事、気がつけば合計1万字は軽く超える内容になってしまいました。

ひとえに筆者のまとめ能力の無さですので、今後改善したいところです。

最後に、自身のスタンスは現時点では石丸氏を肯定も否定もするつもりはなく、今後の都知事としてのプランを聞いてから判断するために、まずは記者会見の所信で何を言っているかを分析するため記事を書きました。

石丸氏の今後の主張が正当性があり、且つ有言実行出来ると感じれば支持しますし、逆にここまでにまとめた記事とは全く違う、口だけの政治家だと思えば支持しません。

この記事がもし誰かの参考の一つになれば幸いですが、是非皆様他の候補を含めた都知事選の候補者に注目し、まずはそれぞれの主張を聞いて選択して頂ければと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました🙇

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