ジャニーズ“当事者の会”立ち上げから1年… 何が変わり、何が変わっていないのか―?【風をよむ】サンデーモーニング
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元ジャニーズJr.・二本樹顕理さん 「やはりこの先にあるものは、二度と同じような過ちを繰り返さないことが重要。再発防止策については、まだこれから。未来の子供たちを性暴力から守る、そうした活動があるのではないかなと…」 二本樹さんは、6月25日から開かれる国連人権理事会にあわせ、現地ジュネーブでのイベントに参加。子どもたちが守られる社会の大切さを訴える予定です。 ■今も被害者を苦しめる「誹謗中傷」の実態とは? ところが、こうした性被害の問題とは別に、声を上げた人々を襲う深刻な問題があります。二本樹さんの場合も… 元ジャニーズJr.・二本樹顕理さん 「連日、誹謗中傷を浴びせられ、出口の見えない暗闇をずっと歩んでいるような、そうした感覚に陥っていました。インターネット上で、不特定多数の方々から誹謗中傷が来るようになりました。過去のトラウマ的体験を、公に話さなければならない、それだけでも非常な苦しみ。(誹謗中傷は)その上に追い打ちをかけられる」 「大嘘つき」、「金と売名」…。これらはSNS上で、二本樹さんに向けられたもの。アイルランドへ移住をしたのも、こうした誹謗中傷から家族を守るためでした。 一方… ■誹謗中傷は“殺人”― 同じ「当事者の会」のメンバーだった40代の男性は、2023年10月、大阪・箕面市の山中で死亡。自殺とみられています。 家族に残した手紙には… 「少しでも暮らしやすい社会に変えられるんじゃないかとの思いで、声を上げました。ただ最近、平常心を保つのが難しくなってきました」 背景には被害のトラウマに加え、ネット上で受けた誹謗中傷があったといいます。亡くなる数時間前に、電話で相談を受けた森山さんは… 誹謗中傷対策に取り組むNPOビリオン・ビー代表:森山史海さん 「応援してくれてる方々のためにも ちゃんとしなくちゃいけないっていうのがあるので、追い込まれていく―。それで自殺したことを考えたら、(誹謗中傷は)殺人と変わらない」
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