中国、仮想通貨使い介入か 台湾当局が選挙候補者拘束
【台北=共同】台湾当局は5日、暗号資産(仮想通貨)を通じて中国側から資金提供を受け選挙活動を行ったなどとして反浸透法違反の疑いで、立法委員(国会議員)選の無所属の女性候補を拘束した。台湾メディアは仮想通貨を使った中国の選挙介入の摘発は初めてと伝えている。
台湾メディアによると、拘束されたのは13日に実施される立法委員選に桃園市の選挙区から立候補した馬治薇氏。
馬氏は昨年、中国の対台湾工作部門の人物から選挙に立候補し選挙関連の情報を渡すよう言われ、見返りに中国側から仮想通貨などを通じ計約100万台湾元(約470万円)相当を受け取った疑いがある。仮想通貨の利用は発覚を免れる目的とみられるという。
馬氏は当初、台湾民衆党からの立候補を目指したが、中国との関係に問題があるとの疑いが出て同党は推薦しなかった。