中学数学では、分数や小数に加えて「負の数」が入ってきます。
これらは計算ミスをしやすいので、特に注意して計算を進めなければいけません。
問題に挑戦して、正しく計算ができるか確認をしましょう。
問題
次の計算をしなさい。
2/5×(−0.5)+3/10
分数、小数、負の数などに注意して計算をしましょう。
解説
今回の問題の答えは、「0.1」もしくは「1/10」です。
(分数でも小数でも、どちらでも構いません)
「分数と小数が混ざった計算」では、特に指定がなければ分数で計算しても、小数で計算しても構いません。
ここでは、それぞれの計算方法を解説します。
分数で計算する場合
まず、小数を分数に直しましょう。
0.5=5/10=1/2
したがって、元の計算式は次のようになります。
2/5×(−1/2)+3/10
計算の順序は、掛け算からです。
負の数を含んだ掛け算の場合、「数字」と「符号」は別で考えることが可能です。
2/5×(−1/2)の計算
数字のみ:2/5×1/2=1/5
符号のみ:(+)×(−)=(−)
→ 2/5×(−1/2)=−1/5
これによって、元の式は「−1/5+3/10」です。
分数同士の足し算なので、通分をしましょう。
通分ができれば、分子だけを足し算します。
−1/5+3/10
=−2/10+3/10
=1/10
(分子は「−2+3=1」)
したがって、答えは「1/10」です。
小数で計算する場合
同じ問題を小数でも計算してみましょう。
そのために、まず分数を小数に直します。
2/5=2÷5=0.4
3/10=3÷10=0.3
したがって、元の計算式は次のようになります。
0.4×(−0.5)+0.3
計算の注意点は、分数のときと同様です。掛け算から計算しましょう。
0.4×(−0.5)の計算
数字のみ:0.4×0.5=0.2
符号のみ:(+)×(−)=(−)
→0.4×(−0.5)=−0.2
これによって、元の式は「−0.2+0.3」です。
したがって、
−0.2+0.3=0.1
となり、これが答えです。
まとめ
今回は分数でも小数でも、どちらでも答えを出すことができました。
計算力を高めるには、どちらの方法も正しく理解している必要があります。
繰り返し練習をし、習熟度を高めていきましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文・編集:SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
監修:堀口智之(ほりぐち ともゆき)
和から株式会社代表取締役
大人のための数学教室「和」(なごみ) 創業者
大人の数トレ教室 代表
一般社団法人ビジネス数学協会 理事
2010年に、日本で初めて「社会人専門の数学教室」を創業。講師40名、累計受講者20,000人を超えるほどに成長。日本最大級数学イベント「ロマンティック数学ナイト」の企画・創設。延べ10万人以上が参加。2022年に、youtube「大人の数トレチャンネル」を本格稼働を開始。約1年でチャンネル登録者数4万人を超えるまで成長。
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