21歳のときに、宝くじで約32億円を当てた。それが私のすべてを変えた(海外)
ガソリンスタンド店員から億万長者に
私は21歳でガソリンスタンド店員という職業から引退しました。まるで、魔法の杖を手に入れたような気分でした。すべてが可能でしたが、同時に、経済的な責任はきちんと果たしたいとも思いました。 換金する前、私は資産管理の専門家に相談して、他人のために、あるいは寄付として、どれぐらい使えるのかを教えてもらいました。そうやって、たくさんの人を支援しましたが、その際、使い過ぎることがないようにも気をつけたのです。 お金を受け取る前、私はアドバイザーといっしょに投資計画を立てました。利益が一生続くように、保守的な投資計画を選びました。 当時の私はまだ21歳。得たお金で最初に買ったのは最新のビデオゲーム機でした。以前の生活では考えられない贅沢です。 私は資金の大半を株式と債券、そして投資信託に投資しました。家族を支援し、車を買い、旅行をしました。そして、大学に戻って、映画・放送ジャーナリズムを勉強するという夢を叶えたのです。
人間関係への影響
私は友人たちと同じで、いわゆる苦学生でしたが、突然、大金持ちの学生になりました。当時の私は、友人と一緒に旅行や食事をしたときには、全額支払うのが自分の義務だと感じるようになりました。 ほとんどの人はお金を求めませんでしたが、私にはお金に余裕がありましたし、宝くじに当たったのだから彼らの分も支払うのが道理だとも思っていました。 みんなは私をサポートしてくれましたが、態度が変わった人もいます。何人かは私のことを生きたATMとみなして、しきりに近寄ってきました。私は、まともな理由で私と友達になってくれる人はいないのではないかと不安でした。逆に、私に対する態度がまったく変わらなかった人々は、信頼できるとわかりました。富が私に与える影響のことを心配してくれる家族や友人もいて、彼らに対する信頼は以前にも増して強くなりました。 宝くじに当たった場合、人々はそのお金を努力の結果として稼いだものとはみなしません。親戚のなかには、そのお金は何の苦労もせずに宝くじで得ただけのものなので、親戚や他人のために使い続けるべきだと、はっきりと伝えてきた人もいました。 金銭的な責任を果たし続けるには、「ノー」と言うことを学ばなければなりません。私が断固として拒否したため、大切な親戚の何人かとの関係が損なわれました。 賞金を得てからしばらくは、孤独を感じました。新しい人間関係を築くのにも苦労しました。宝くじが当たる前のほうが、デートもしやすかったです。あまりにも多くの人が私を知り、居心地が悪くなったので、私は別の州へ引っ越すことにしました。 宝くじに当選することがもたらす社会的な影響を、私は短期間で身をもって学びました。