第24話

振り回される恋も良い
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2022/09/21 16:00



Latte
(今思えば、あの頃の私もウパパロンも中々に問題児だったなぁ。)
Latte
(しかも私なんてめちゃくちゃやばいキャラだったし、会話は幼稚だったし。)
Latte
(今ではそれも良い思い出だけど。)













みぞれ
ラテさーん、ちょっと来て……!
Latte
んー?なにー?


一階に下りるとキッチンから騒がしい物音がした。


みぞれ
やっぱり私は料理は無理だ……
Latte
(そういえばみぞれさん、とてつもなく不器用だった……)
Latte
じゃ、じゃあ私が作るよ。
みぞれ
おかゆでも作るの?
Latte
ふふふ、ひみつっ!できてからのお楽しみ!







Latte
はーい、ウパパロン!食べ物持ってきたよ。
ウパパロン
んぇぇ?なに?
Latte
チーズ風のリゾット。



私がお母さんから教わった唯一作れる料理。


よく私が幼い頃に風邪を引いた時は作ってくれてた。


Latte
熱いから気を付けて。
ウパパロン
うん。



ウパパロンは「フーフー」と何回も冷ましてから、リゾットを口の中に入れた。


Latte
(おいしいかな……?)
Latte
ど、どう?
ウパパロン
……うん、おいしい。
Latte
よかった…!


それからは一言も話さずにどんどんと食べ進めていき、あっという間に完食してしまった。


余程おいしかったのかな。

Latte
(気に入ってもらえたようで嬉しい。)
ウパパロン
めちゃくちゃおいしいから、おかわりっ!
Latte
おかわり?おかわりはないんだけど……
ウパパロン
いまからでもいいから!作って!
Latte
えー、しょうがないなぁ。


ちょっとめんどくさそうにしながらも、本音はちょっと照れ臭かった。


やっぱり好きな人から手料理を褒められるって、すごく嬉しい。






すぐに余った材料でリゾットを作り直し、ウパパロンの元へ運んだ。


途中で会った八幡宮さんにも手伝ってもらったから早く出来上がった。


Latte
お待たせ〜。はい、おかわり。
Latte
ほら、あーん。
ウパパロン
えっ?
ウパパロン
う、うん。


スプーンでリゾットを掬い、ウパパロンに食べさせてあげた。


ちょっとだけ恥ずかしかったけど、なんとなくそうしたかった。


所謂いわゆる、母性本能というもの。


ウパパロン
んー……おいひぃ。


珍しく素直に言うことを聞いたウパパロンはなんだか幼い子供のようだった。


しかしそこで私はあることに気づいた。

Latte
あれ?ウパパロンなんか顔赤いよ。
ウパパロン
いや、気のせいじゃない…?
Latte
もしかして熱上がってきた!?
ウパパロン
え、いや別に、そんなんじゃ……
Latte
えー、じゃあどうしたの。
ウパパロン
別に、なんもないから……


それでもやっぱり顔は赤いままで、私から目を逸らしていた。


あー、さては……





Latte
もしかして照れてるー?
ウパパロン
ちっ、ちがうからっ!!!
ウパパロン
絶対にちがうから!
Latte
図星だねぇ。
Latte
へぇー、たまには可愛いところあるじゃん。
ウパパロン
うっ……


いつも振り回されているのは私ばかりだったから、こうしてウパパロンが照れてるのを見ると満足してしまう。

Latte
いやぁー、あのウパパロン君がー?照れてるのかぁ?
ウパパロン
照れて、ないっ!別に、全然……
Latte
(私は風邪引いてるからって容赦ないからな。)
Latte
いやー、この顔他のメンバーにも見せたいわー。
Latte
あ、今から呼んでくるー?
ウパパロン
そっ、それはやめてっ!!!


やっぱり自分が優位に立ってるってなんか気持ち良い……!


めめ村という平和暴 言村で育っちゃったからなのかなー。


Latte
んじゃ早速レイラーを……
ウパパロン
レイラー!?
ウパパロン
や、やめて……


レイラーとはあの、食べ物と他人恋愛事情に目がなくて、なんでもかんでもからかいたがる習性を持つ新種の狂人。


Latte
んー、それならめめさんにする?
ウパパロン
いやだぁ。
Latte
あ、それならー……





次の言葉を言おうとした瞬間、服の袖の端っこをクイッと引っ張られた。


見下げるとウパパロンの手が掛けられていた。


Latte
え、な、なに?
ウパパロン
……2人っきりがいいから、まだ誰も呼ばないで。
Latte
………ッ!
Latte
わかったっ……
ウパパロン
ふふふっ。


真っ赤な顔で恥ずかしそうに言う言葉は、もう破壊力がやばかった。






Latte
(なーんだ、)
Latte
(やっぱりいつも振り回されてるのは私の方だな。)
Latte
(今回も負けだ。)




Latte
……よし、膝枕してあげる。
ウパパロン
え!?ほんと!?やったっ。
ウパパロン
うー、ひんやりしてるぅ。
Latte
どうせ硬くて眠れないだろうけど……
ウパパロン
いや!全然そんなことない!
Latte
えー、ほんとー?
ウパパロン
ほんとほんと!









急に「好き」って連呼してきたり、急に甘えてきたり、急にドキッとするような言葉を言ったり仕草をしたり_______







いつもいつも振り回されているのは私の方だけれど、振り回される恋もまた良いなって思ってしまっている自分がいる。






好きな人になら、なんだって尽くしたいと思っちゃうのが恋愛なんだから。






だからあと少しだけこのままの関係でも良いのかもしれない。














ウパパロン
……今度またリゾット作って。
Latte
うん。
ウパパロン
あと、ロールキャベツ。
Latte
うん。
ウパパロン
それに、オムライスとグラタンも!
Latte
う、うん……
ウパパロン
あとあと!肉じゃがとハンバーグも!
Latte
…………



Latte
レイラーに似てきたね。
ウパパロン
えぇ!?







振り回される恋も、やっぱり良い。













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作者
ウパラテ5連チャン……!
作者
夜中に書くとやっぱりインスピレーションが湧きすぎてやばかったです。すみません。
作者
次は他のメンバーもちゃんと出します!

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