- 若者に人気、通称ミセスのMV「コロンブス」が公開停止
- 紅白初出場、レコード大賞受賞という成功の直後に炎上
- MV「コロンブス」が暗示した植民地主義や人種差別
- ポイント1、トロピカルな島の猿人の家に「土足」で入るコロンブス
- ポイント2、コロンブスら白人が猿人に楽器・騎馬・練兵などを教育
- ポイント3、猿人は3種類、黒人・ヒスパニック・アジア系を想起
- レコード会社とアーティストによる謝罪は早かった
- ボーカル大森元貴の謝罪文から透けて見える3つの問題
- ビジネス上のリスクより、大前提の「人権意識」を
- 27歳のアーティストに正しい歴史を教えられなかった責任
- 植民地支配の歴史に詳しい誰かがディレクションしたはず
- このままでは日本の意識の低さが海外で問題になる
若者に人気、通称ミセスのMV「コロンブス」が公開停止
2024年6月12日に公開された人気J-POPバンド、Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル、以下ミセス)のミュージックビデオ(以下MV)「コロンブス」が人種差別的だと問題となり、翌13日午後には公開停止の措置が取られた。
一連の出来事における問題、また改善すべき点は何か? わたしはこれは単にアーティストだけに責任を帰すべきものではなく、日本テレビと小学館による漫画『セクシー田中さん』ドラマ化の際のトラブルのように、構造的に起こるべくして起こった問題だと考えている。
アーティストを取り巻くレコード会社(ユニバーサルミュージック)、所属事務所、そして実制作にあたった監督らクリエイターたちのどこにどのような責任があったのだろう。
この件について6月13日から14日にかけてわたしはX(元ツイッター)で投稿したが、いくつかのポストは表示回数が1000万回、490万回、200万回、150万回などとかなり多く、世間の関心の高さがうかがい知れた。
紅白初出場、レコード大賞受賞という成功の直後に炎上
まず、ご説明したいが、ミセスは10代、20代に人気のバンドで、いまの40代、50代の世代でいえばGLAYやミスチルのようなメジャーな存在感を持つ。今回の騒動で初めて名前を聞いた大人からすると「?」かもしれないが、2023年末には紅白歌合戦に初出場し、「ケセラセラ」で日本レコード大賞の大賞も取った、まさに人気絶頂のアーティストである。
作詞・作曲を手がけるボーカル・ギターの大森元貴は1996年生まれの27歳。中性的な印象すら与える高音の伸びと、繊細な歌い分けが特徴的で、メロディアスな楽曲が多い。歌詞は生きづらさを認めつつも自己の存在を肯定する、前向きなものが多い。高校時代にバンドを結成して10年以上になるが、若くしてメジャーシーンに登場したこともあり、BUMP OF CHICKEN(通称バンプ)のように息の長い人気を保つバンドになるのかもしれない、とわたしは見ている。












































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