私のアタックの練習ですが通常の練習では自分の都合のいいテンポで4分音符4つ+全音符をセットにしてヘ音記号真ん中のFから半音下(E)、半音上(Gb)、全音下(Eb)と全3オクターブ(ペダルBb~ハイBb)をやってます。スローカーのウォームアップエクササイズの応用ですね。 もうひとつ、リップスラーの練習やロングトーンの練習のときに発音をノーアタックでやります。こちらはベン・ヴァン・ダイクのベンズ・ベイシックというメトードを使ってます。 アタックを特に練習するときは ・一発づつ納得のいくアタックを練習する ・通常のタンギング練習ですが全ての音をスタッカーティシモで切る ・出来る限りのピアニシモ(息の音が聞こえるか否か位の)でノーアタックでの発音練習 のみっつを時によりけりですが主にやります。どちらもテンポ・リズム非設定でとにかくゆっくりと、ブレスや構えから立ち返って良い状態で発音前までをつくり、丁寧にやることを心がけてます。 スタカーティシモについては最初から息が入っていないと音にならないうちに次の音を刻まなくてはいけなくなりますのできちんとした発音が出来ているかどうかのチェックにもなります。これはバテやすい練習ですのでどんどんやってほしいのですが、バテ具合との相談をしながらやってくださいね。やりすぎるとすぐにヘロヘロになりますからw 「アタックの練習」と質問者さんが仰っているにもかかわらずなぜノーアタックの練習を持ち出すかというと、後押しやはっきりしないアタックはタンギングのせいだけで成り立っているわけではないからです。そこには息を出す行為とタンギングという行為のタイミングの不一致もかかわってくるためです。息を吐き始めているのに舌を離さなければ下を離した瞬間破裂音という形で音が出ますし、息を吐き始める前にタンギングをしてしまうと後押しになります。 それがためノーアタックの練習も時には必要と思うようになったわけです。 きちんとした呼吸をしてそれを基準にタイミングよく舌を離す。 字で書くとたったこれだけなのですがなかなか奥の深いポイントですよね。 それともうひとつ。練習のひとつとしてエチュード(練習曲集)をなんでもいいですからやってみませんか?ただし質問者さんの意図を汲むならばアクセント、スラー、何も付いていない音符その他諸々の発音を全部区別して再現することが課題です。 まずはじっくりと、時間をかけて基礎の基礎から見直してみましょう。