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2024.06.18 08:40

「偽の逮捕状」見せられ、潔白証明をと焦り...700万円被害 高知県警などかたる詐欺、京都の男性

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県警捜査員を名乗る男がネット経由で示した偽の逮捕状。よく見ると脱字がある(写真はいずれも小田隆さん提供)

県警捜査員を名乗る男がネット経由で示した偽の逮捕状。よく見ると脱字がある(写真はいずれも小田隆さん提供)

 高知県警や高知地検をかたる特殊詐欺が全国で相次いでいる。5月には、京都市の男性が700万円をだまし取られた。捜査関係者を名乗る人物から事件への関与を疑われ、自身の氏名が記された「逮捕状」を見せられたという。

 被害に遭ったのは、京都精華大学教授の小田隆さん(54)。5月17日、職場に総務省職員という女から電話があり、「あなたの携帯電話から迷惑メールが大量に送信され、高知市で多くの詐欺被害が出ている」と言われた。…

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2024.05.22 08:29

高知県警かたり金銭要求 「間違いなく詐欺」 実在の電話番号表示も

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 今年に入り、高知県警をかたって現金をだまし取ろうとする詐欺電話が全国で相次いでいる。被害者のスマートフォンの着信に県警本部の番号を表示させた例もあり、アプリを使って偽装しているとみられる。県警は「警察が電話で現金を要求することはない。間違いなく詐欺だ」と注意を呼びかけている。

 県警によると、被害は把握できただけで数十件あるという。…

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2024.06.21 05:00

【露朝首脳会談】国際秩序乱す危うい連携

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 ウクライナ侵攻を続けるロシア、核・ミサイル開発を進める北朝鮮は共に世界的に孤立し、協力を加速させている。国際秩序を乱し、脅かすような行動は認められない。
 ロシアのプーチン大統領が24年ぶりに北朝鮮を訪問した。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記と会談し、有事の相互支援規定を含む「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名した。
 強調されたのは、両国の軍事面での結束だ。
 北朝鮮メディアによると、条約には、一方が武力侵攻を受け戦争状態になった際は「遅滞なく、保有する全ての手段で軍事的、またはその他の援助を提供する」と明記された。
 故金正日(キムジョンイル)総書記時代の2000年に結ばれた友好善隣協力条約には、有事の軍事支援は盛り込まれなかった。新条約は、軍事支援を定めたソ連時代の友好協力相互援助条約(ソ連崩壊後に失効)の水準に戻った可能性が指摘される。
 会談後の記者発表でプーチン氏は、条約が「軍事技術協力を排除しない」と説明。金正恩氏も、ロ朝関係が「新たな高い水準の同盟関係に引き上げられた」と表明していた。
 昨年9月に金氏とロシアで会談したプーチン氏は、北朝鮮との軍事技術の連携に意欲を示していた。ウクライナ侵攻を機に急接近した両国の関係は、安全保障体制を強化する新局面を迎えたといえる。
 背景には、両国が欧米との対立を深めている事情がある。
 ロシアはウクライナ侵攻後、欧米に厳しい制裁を科され、主要新興国で構成される「BRICS」やアフリカ諸国との関係を深める。プーチン氏は5月以降、中国やベラルーシなど友好国を相次ぎ訪問し、対抗軸の強化を目指している。
 北朝鮮との関係強化もその表れだろう。北朝鮮から大量に弾薬や武器を調達しているとみられる。
 一方、同様に制裁を受ける北朝鮮は、ロシアを一貫して擁護する。見返りに、軍事分野に転用可能な宇宙・科学技術などの支援を受けているとされる。
 こうした動きはウクライナでの戦況を左右する可能性がある。東アジアの安全保障環境も一層不安定になる恐れがある。両国の軍事連携は極めて危うい。
 そもそも国連安全保障理事会の制裁決議は、北朝鮮との武器取引を禁じている。
 だが、安保理は大国間の対立で機能不全に陥り、制裁は形骸化している。4月には、北朝鮮への制裁履行を監視してきた専門家パネルが活動を終えた。任期延長を求めた投票で、常任理事国のロシアが拒否権を行使したためだ。北朝鮮の暴走を許す行為は認められない。
 ロ朝の軍事連携強化を巡っては、米国や韓国が危機感を深める一方、ロ朝双方と関係の深い中国は静観を続ける。地域の安定化へ大国としての責任を果たすべきだ。
 日本も、米韓両国との連携を一層強めるとともに、国際社会の結束を粘り強く訴えていきたい。

高知のニュース 社説

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2024.06.21 05:00

小社会 ネジバナと夏至

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 梅雨本番の頃に出合える野花にネジバナがある。街中のちょっとした芝生などにも生え、高知新聞本社の周辺もいま、ちょうど見頃。

 魅力はなんと言っても名の由来である花茎の形だろう。らせん状にねじれ、そこに桃紅色の小さな花が並ぶ。俳人の草間時彦さんは〈捩花(ねぢばな)のまことねぢれてゐ(い)たるかな〉と詠んだ。

 よく見ると、そのらせんにも個性がある。専門家は右巻きと左巻きがあり「巻き方は定まっていない」とする。まれにねじれずに「直線のものもある」(田中修著「雑草のはなし」)。多様性を尊重し合っているかのようだ。

 ランの仲間であるのも興味深い。ランは山にひっそりと生える希少な植物の印象が強いが、ネジバナは雑草のごとく街でも育つ。それでも他のランと同じく土中の菌類と共生し、栄養をもらわないと発芽できないらしい。

 多様性と共生でたくましく生きているわけだ。人間社会も同じキーワードが問われて久しいが、性や出自などを巡っていまも差別、分断が渦巻く。戦争も続く。人は意識がねじれ、がんじがらめになっていないだろうか。

 ユニークで示唆に富むネジバナも、花が小さいため、外では意外と見落としやすい。用事や梅雨空に気を取られて、足元を見る余裕がないのもあるだろう。きょうは夏至。一年で昼が最も長い分、見つけやすいかも。気付いたら考えてみませんか。多様性の尊重や共生社会の姿について。

高知のニュース 小社会

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