長野市議会「新友会」 交通費実費 茶菓子提供しない方針
長野市議会の最大会派「新友会」は、市民との意見交換会の参加者に政務活動費から一律3000円の交通費やケーキセットを提供していた問題で、今後は交通費を実費とするほか、茶菓子を提供しない方針を決めたことが会派への取材で分かりました。
長野市議会の最大会派「新友会」は、例年開いている市民との意見交換会の参加者に対し、政務活動費から一律3000円の交通費を支給していたほか、1人あたり1000円から1500円のケーキセットをふるまっていたことが、市議会が公表している領収書などから分かりました。
専門家は、公職選挙法が禁止する有権者への寄付行為にあたる可能性などを指摘していて、新友会は、20日午前見直しを検討しました。
その結果、交通費は実費相当分の支給とするほか、会合での茶菓子の提供はやめて飲み物のみとする方針を決め、20日開かれる市議会の議会運営委員会で報告することが会派への取材で分かりました。
20日、NHKの取材に応じた新友会の小泉栄正会長は、実費相当分の交通費を支払うことについて、「公職選挙法に抵触せず問題ないと判断した」と話していました。
長野市議会では、会合での「交通費」や「茶菓料」の支給が条例で認められていますが、ほかの県内18の市議会では市民に交通費を支給しておらず、このうち13の市議会では茶菓料の支払いが認められていません。