東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)を控え、警視庁は7日、「東京都知事選挙違反取締本部」(本部長・重松弘教刑事部長)を捜査2課に設置し、同課入り口に看板を据え付けた。同日投開票の8つの都議補選と合わせ、選挙違反などの不正行為を捜査員2千人態勢で取り締まる。
警視庁捜査2課によると、6日時点で逮捕は0件、警告は1件。都議補選に関するポスターを掲示し、事前運動した行為に対して警告した。
選挙違反を巡っては4月に行われた衆院東京15区補選で選挙妨害行為があり、捜査2課が候補者ら陣営の3人を逮捕している。取締本部はこうした情勢を踏まえ警戒を強めている。
都選挙管理委員会などによると、これまでの都知事選で立候補者が最も多かったのは令和2年で22人。今回の都知事選に向けては、事前説明会で立候補資料を受け取った陣営が50以上に上っており、過去最多を更新する可能性がある。