大巡礼で死者550人超える 酷暑で熱中症多発―サウジ
【リヤドAFP時事】サウジアラビア西部のイスラム教の聖地メッカへの大巡礼(ハッジ)の最中に、酷暑の影響で巡礼者少なくとも550人が死亡した。ほとんどが熱中症が原因だったとみられる。アラブ諸国の外交官2人が18日、明らかにした。サウジの気象当局によると、メッカの聖モスクの17日の気温は51.8度に達した。
犠牲者のうち少なくとも323人はエジプト人で、ヨルダン人の死者も少なくとも60人確認されている。エジプト外務省は18日、ハッジ中に行方不明になった国民の捜索についてサウジ当局と連携していると発表した。ほかにインドネシアやイラン、セネガルからの巡礼者も死亡した。
サウジ当局によると、今年のハッジには海外からの巡礼者約160万人を含む約180万人が参加した。2000人以上が熱中症の治療を受けている。
昨年のハッジでも少なくとも240人の死者が報告されており、そのほとんどがインドネシア人だった。