富士通に忖度してるとか言ってるけど、あれ、普通に取材NGだったんじゃないかな。
当時の経緯を知ってると「私の名前は出さないでください」ってなったとしても不思議じゃないと思う。
京コンピュータって、富士通半導体の最後の打ち上げ花火だったんだよ。
京の開発が進み、実際に生産されるころは、経営方針として富士通は半導体撤退をするかどうかで揉めていたころだった。
京コンピュータは、富士通が自社工場で作った最後のスパコンであると同時に、国のトップ開発のHPCにおいて、富士通が単体で作り上げた初めてのHPCでもあった。
これは、富士通が優れている、というよりも、逃げ遅れたと表現してもよいかもしれない。HPCのプロジェクトからは、NECと東芝が次々と撤退していたのだ。
当時半導体の重い投資に堪えられなくなった電機各社とその銀行団は、自社から半導体部門、少なくとも工場を切り離したがっていた。まさに、それどころではなかったのだ。
しかし富士通はまだ撤退を決断せず、他社とは一線と画した対応をしていた。
ようにみえた。
京コンピュータのCPUは、45nmのプロセスで作ると言うことで言っていたためか、富士通はなんとか自社で開発した。けれど、京に乗せたプロセッサで最後になった。次のプロセスは開発されていない。
https://news.mynavi.jp/techplus/article/architecture-467/
さらに、当時、45nmのプロセスは安定して無い状況で無理矢理作ったと言う話もあったはずだ。これは京コンピュータ以降はTSMCに委託することが決まっていたため、既に投資が絞られていたためでもある。
(後にTSMC版の進んだプロセスで製造されたSPARCを使ったミニ京コンピュータが何個か作られたのだが、ノード辺りの性能が30%以上アップしたと言う)
半導体部門を富士通セミコンとして本体から切り離したのが2008年。京コンピュータ用のプロセッサを生産したのが2010年の三重工場。
その三重工場は2013年にさらに切り離され、現在は完全に売却されて富士通に残ってない。
また、同じく半導体工場としては福島県の會津富士通があったんだけど、その時の工場撤退のは無しは、今でも大企業が簡単に工場を撤退させる事例として有名だよな。かなり悲惨なことになった。
そこまでして、重荷になっていたとされる工場を切り離しファブレスに近い業態にしたのは、富士通半導体を残すためだったと思われる。
しかし、2014年にはシステムLSI/SoCの開発部隊の分社化を決定。それが現在のソシオネクストになるのだが、富士通は設立当初40%の株式を保持していたが、現在は完全に売却してしまった。
現在、富士通の半導体部門はFeRAMや光回路用の超特殊なものを除いて完全売却で撤退している。
件の方がご退任をされたと言う2012年は、半導体のさらなる切り離し、売却などの決断と、次期スパコン(つまり富岳)がSPARCを捨ててARMになるという決断が行われた年であったと考えられる。(発表は後になる)
半導体を専門にされてずっとやってきた方には堪えられないものだと思われる。仮に、思い出したくもないし、宣伝にも使われたくないと判断されても仕方がないことでは無いかと思う。(もちろん 出演NGされたと言うのはワイの妄想なので注意)
その後、富士通はSPARCを使ったUNIXを作り続けてはいたが、大きくアーキテクチャを改善する開発は行われないまま、保守設計のみが行われたあげく、メインフレームとともに撤退が発表された。これはやむを得ないことだろう。
また、ARM化された富岳は、確かに性能面や利用面では高い成果を出したが、富士通のビジネス的にはさっぱりだったと思われる。
アーキテクチャをARMに切り替えた理由は、高性能タイプのARMを作ることによって、旺盛なクラウド需要などに対して食い込んでARMサーバを大きく拡販していくことだったと思われる。
が。富岳に乗せたARMプロセッサを利用した波及製品はみられなかった。
AWS、Azure、Googleなど膨大な需要を持つ企業は、自社でARMのIPを購入し独自開発することを選んだため商売にならず。それ以外のクラウドベンダーは無きに等しい。ARMなどアーキテクチャが影響しないのはPaaS以下だが、それをちゃんと提供出来ているところが伸びなかった。
ただし、この時富士通とARMの競業によってARMはアウトオブオーダー実行など、ARMは高性能コンピュータで必要な技術を取り込んで現在に至る。それ故、富士通の商売は上手くいかなかったが世の中的には良かったとは言える。
だから今のタイミングでプロジェクトXに乗ったのだと思うが、綺麗事では語れない話がたくさんありすぎる。
受注はまず間違い無く富士通だと言われている。と言うのは、開発の一部は既に行われているから。
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2310/12/news074.html
そして、国内にもう国産でHPCを作ることの出来る会社はNECと富士通ぐらいになってしまったためである。
富士通は新しいHPCは1位を目指さないかもしれないという考えから、計算効率の方に大きく振った開発を進めおり、国内トップのHPCに採用されたという実績を背景に売り出そうというつもりではあると思われる。富岳の夢再び、だ。
https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/special/1560540.html
https://www.fsastech.com/about/
富士通のブランドを一切使っていないのだ。さらに、概要の所に株主欄もなく富士通の名前が出てこないなど、半導体がどうなったかの流れを知っていると、暗い予感しかしない。
そして、HPCはレイヤーの高い、ハードウエアに近い部分、さらにメカニカルな設計や冷却など物理的な部分のノウハウが多く必要とされるのだが、それを分社化して製造能力を失っていく中で、果たしてまともにHPCが作れるのだろうか?
さらに、確かに2010年代半ばのころはワークロード不足に陥ってコンピュータは安売りに陥っていたが、現在AIと言う巨大な需要が生み出され、価格も回復、ハードウエアが再び重要と考えられ始めている。ハードウエアと同時に提案できる能力が強みになりつつある。
しかし、既に富士通はそれらに対応するための強みを、はした金と決算の数字をよくするためだけに売り払った後である。案の定、粉飾紛いの異様に高い目標に対して、結果が出ないと言う発表を繰り返している。
そこまでやったのに株価は伸び悩みが続いている。富士通がこの先生きのこるにはどうすればいいのか?
もう金かける気ないんやろな
せやろな。 正直、国産スパコンはHPEあたりに頼んで作ってもらった方が安くて早くて使いやすいと思うわ。 富士通も資本利益効率だけを追求する会社に成り下がってるんだから、やりた...
本人には全く取材が来なかったって息子が言ってない?
取材拒否の結果はそう言うもの むしろNHKやら富士通やらが「取材を依頼したが拒否られたんで」とか発表したら相当ヤバイから
どういうこと?NHKや富士通が発表したんじゃなくて、息子が本人に聞いたんだろ?
つまり 本人が息子に「嫌な事しかないから取材拒否した」と言わず「取材に来てない」と答えた 息子が独断で「取材は来てない」と言った と言うことがあったとしても、NHKや富士...
いや絶対に無いとは言わないけど考えづらくはあるだろ 拡散してたのを知らない前提ならなおさら息子に隠す理由が乏しいし、ノーコメントじゃなくて「取材に来てない」と言ってしま...
いや、どっちが正しいとかじゃなくて、取材NGってのはそう言うもんなのでってこと 確定も出来ないし、追っていってだれがどう正しいんだ!と言った所で何も生まないのでそっとして...
あれだけ仮定で議論をするなと行っていた人がだんまりですね
?