当時隆盛を誇ったナムコのファミコンソフト、ナムコットナンバリング

No.13、14のタッグチームプロレスリングとディグダグ2。
 
 
 
高音で明るい感じだけど少し物悲しげで不思議なBGMとともに
物憂げな外国の少女がファミコンのコントローラーを持って登場。
明らかに普通のゲームソフトのCMとは異質。
何とも引き込まれる雰囲気。
 

画面は変わりディグダグ2のゲーム画面が出て少し安心。
あぁやっぱりゲームのCMだったんだな、と。
 
 
画面がまた切り替わり、少女と訳の分からないキャラクター。
そしてドンと出ましたこのキャッチコピー。
クーソーしてから、寝てください。
 
糸井重里さんの名キャッチコピーとともに、
また夢の世界へと連れて行かれるという顛末。
 
ゲーム画面が現実で、この幻想的な場面が夢の世界というのもおかしな話ですが
僕はこのCMを見てそのように感じました。
 
いや、僕だけでなく当時ファミコンが日常になりつつあった少年達にとってもそうだったんではないでしょうか。
 
当然ゲームの中の世界は夢の世界なんですが、
本来の目的である商品PR、ゲーム画面をしっかり入れつつ
それをも凌駕する程の夢幻の場面を30秒のゲームCMのなかに取り入れる凄まじさ。
 
これは80年代の日本のクリエイターがいかに自由に表現出来ていたかを表す作品だと思います。
 
構成
メッセージ性
商品PR
音楽
どれをとっても、もはや芸術品、いや日本の誇る文化遺産といっていいほどの作品だと思っています。
 
このようなCMが何気なくお茶の間に流れていたと考えると驚嘆してしまいます。
 
このCMは、
コマーシャル、広告というものがれっきとした芸術作品であることを表す筆頭作品であると僕は思います。
 
 
こんなに大仰に書くと、当時のクリエイター達は鼻で笑うでしょうが。
「そんなこと意識してねえよ。軽〜くおもしろいと思って作っただけだよん♪」
って。
 
 
ちなみに音楽は坂本教授でしょうか?
細野晴臣さん??
何となくYMOの香りがしました。
またお詳しい方いらっしゃいましたら教えてください。
 
 
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