第19話

バスの終点と恋路の始点
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2022/09/18 14:00






ミスドを出た私達はしばらくまりょをからかいながら、住宅街へと向かった。


レイラ―
あー、ここから歩くのめんどくさい。
メテヲ
ただでさえ駅と正反対の方向なのに……
めめんともり
あっ!あれバスじゃないですか!?
iemon
これは乗るしかない。


まるで狙いすましたように、私達の家の近くまで走るバスがバス停に到着した。


ぐさお
みんな走りますよー。
まりょ
あー!もう出発するってぇ!


ギリギリで駆け込んだ車内は比較的空いていて、一番後ろの6人席に座ろうと決めた。


iemon
よっこいせっと……
ぐさお
(イエモンさんが左の窓側…!)
ぐさお
(もしかしなくとも隣に座れる?)


めめさんが座る前にイエモンさんの隣に座りたい一心で、一歩を急いで踏み出した時だった。














ぐさお
きゃっ!


バスが急に揺れてバランスを崩した私は、



メテヲ
お!っと、大丈夫?ぐさおさん。




メテヲさんの胸の中に着地。


ぐさお
あっ、ごめん……
ぐさお
(情けない……)


めめさんとレイラ―さんは2人で悠長に話していて、なんとなくイエモンさんを独り占めしようとしていた自分が恥ずかしくなった。


いそいそとイエモンさんの隣に座り、私の隣にメテヲさん、次にまりょ、めめさん、レイラ―さんという順に。











『次は恋路図書館前。恋路図書館前です。』







ぐさお
(何話そう……)


中々会話を切り出せないで躊躇っていると、一つのバス停を通過したようだった。


時間の流れが速いようで遅くて、なんだかよくわからなかった。


ぐさお
………


さっきのことを思い出してみると、メテヲさんの胸板は私の身体よりもずっと大きくて硬かった。


男の子なんだなぁ、と何故か意識してしまう。










『次は始想町。始想町です。』









メテヲ
それでその時、クラスの男子がさぁ______





隣のメテヲさんを見ると、まりょと何かを熱心に話していた。


ふと今思えば、いつも私の隣に居たのはメテヲさんだった。


いつも変わらず笑いかけてくれて時には茶化してきて。







なんだろう、この感覚。








そして___________




ぐさお
(嗚呼、どうして?)
ぐさお
(私が好きなのはイエモンさんのはずなのに、)
ぐさお
(どうして右肩にだけ意識が集中するの?)
ぐさお
(イエモンさんと触れているのは左肩なはずなのに。)





さっき私を受け止めてくれた時に感じたメテヲさんの匂い。


懐かしいような、安心できるような香りがした。


メテヲさんの胸の中は温かかった。





今私がドキドキしているのは隣にイエモンさんが居るからではないの?





でもイエモンさんの時とはまた違う気がするの。















なんだろう、この気持ち。


















この抑えようのない胸の高まりは。












『次は恋問境。恋問境です。』

















iemon
ぐさおさん、さっき撮った写真はもうインスタに上げました?
ぐさお
………
iemon
おーい、ぐさおさーん。
ぐさお
………
iemon
…おーいっ!















『次は終点、恋叶町。恋叶町です。』










ぐさお
……あっ!すみません!
iemon
(メテヲさんの方を見てた?)
iemon
インスタにさっきの写真上げました?
ぐさお
あ、あぁ。上げなきゃ……
iemon
なーに、ぼーっとしてるんですか。
ぐさお
ううん、ごめん。なんでもない!






















ぐさお
恋は突然に、か……












恋のキューピッドの矢は純粋で真っ直ぐなその女の子の心に、





たった今、命中しました。
















揺れ動くバスと共に、私の心も揺れていた。













_____________________________________________



作者
なんだか今回の話は内容が薄くて本当にすみません。でも結構重要なシーンです。
作者
この話で作者が伝えたいことが分かった方は黄金の理解力の持ち主です……
作者
ぜひ、『バス停の名前』に注目してください。
作者
全くわからんよって方は気にしないでいただいて大丈夫です。作者の文才と表現力が不足しているだけなので……

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