第18話

ドーナツの穴から
4,619
2022/09/19 22:58



めめんともり
あ!ほんとに新作出てる!


私が見つけたのはミスドの外に貼ってあるポスター。

レイラ―
なるほど今回はハロウィンか。
メテヲ
ちょっとだけ早いですねー。
ぐさお
まぁこのぐらいがちょうどいいよ。
まりょ
一番乗りで食べちゃお!
iemon
それではいざ店内へっ!!





店の中に入ると陽気な音楽と「いらっしゃいませー!」という元気な声が迎えてくれた。

レイラ―
めめさん何頼む?
めめんともり
やっぱりハロウィンのかな。
メテヲ
見た目も可愛いし、すぐにでも食べたい。
ぐさお
インスタにでもあげよっかなー。
まりょ
うーん、でも5種類あるよ。
レイラ―
じゃあ何個かずつぐらい頼んでシェアしよ。
めめんともり
おっけー。
iemon
じゃあ注文してくるね。








ぐさお
ね、めめさん何食べる?
ぐさお
私、ピンクのこの長いの食べたい。
めめんともり
私はなんでもいいかなー。
レイラ―
私はこのパンプキンみたいなのにする。
iemon
はーい。持ってきました。


イエモンさんが運んできた皿にはドーナツがたくさん乗っていた。


まりょ
全部可愛い!
まりょ
癒し枠が認める可愛さ。
メテヲ
“ 自傷 “ 癒し枠が認めるんだから信用できないね。
ぐさお
写真撮るからまだ食べないで!
めめんともり
ふふふっ、焦らなくても逃げませんよ。


食べる前に写真をパシャパシャと数枚。


クラスの友達に自慢のLINEも送り付けたところで早速いただきます!


めめんともり
このポンデリングの目!可愛い!
メテヲ
ん〜、おいひぃ〜。
iemon
ホワイトチョコはやっぱりうまし。
レイラ―
あ、ぐさおさん。そのピンクの一口だけちょうだいな。
ぐさお
じゃあ交換で一口ずつね。


その後も順調にシェアしながらドーナツはだんどんと減っていった。


そして私が猫ちゃんのを取ろうとした時だった。


めめんともり
あっ……
iemon
あ……


ちょうど同じタイミングで手を伸ばしたイエモンさんと手がぶつかった。


めめんともり
あ、私別にいいですよ!
iemon
いや、でも……
めめんともり
ほらっ!いいから!


半ば押し付けるようにして譲った。


めめんともり
(ああ、でも食べたかったなぁ……)


ちょっとだけ羨ましいと思いながら、猫ちゃんのドーナツを頬張るレイラーさんを眺めた。


iemon
………
iemon
めめさん、半分こしません?
めめんともり
えっ?
iemon
はい!どうぞ。
めめんともり
……!


半分にちぎって差し出されたドーナツに、私は手よりも先に口が出た。


めめんともり
ふぐっ…!
めめんともり
おいしい!
iemon
………
めめんともり
あっ、すみません……!
めめんともり
子供っぽくて……


ちょっとだけ恥ずかしくなりながらドーナツを手で受け取った。


レイラ―
(完全にこいつらカップルだわ。)
ぐさお
(あー、羨ましい……)
メテヲ
あ、もう食べ終わりますね。
まりょ
そろそろ出ましょ。もう18時半です!
レイラ―
夕飯なんだろうな。
めめんともり
今食べたばっかりなのにもう夕飯……
レイラ―
食こそ正義。食べてないと生きていけないよ人間は。


私達は笑い合いながら会計まで向かった。





あ、ちなみに全額奢ったのは自称癒し枠の方です。


なんとなくその場の空気で払わされました。






ぐさお
癒し枠さん、優しいですね。
iemon
さすが “ 自称 “ 癒し枠。
メテヲ
もちろん次もお願いね、癒し枠。
レイラ―
そこは暗黙の了解だから。 “ 自称 “ 癒し枠さん。
めめんともり
次はスタバにでも行きましょう。癒し枠さん。
まりょ
………
まりょ
とりあえずあとで僕をミスドに誘った真の理由を聞かせてくださいよ?イエモンさーん?


今日もまりょは、みんなの癒し枠 お 財 布です!














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ドーナツが半分にちぎられる直前、ドーナツの穴から見えた貴方の顔はやっぱりかっこよかった。


ドーナツを差し出された時、胸がキュンってなったの。


それは、ドーナツのチョコよりもとろけそうなほど甘くて、心に広がった気がした。
















めめんともり
(あぁ…あんなことして引かれてないかな。)
iemon
(可愛いの反則。)
iemon
(こういう時こそ写真撮っとけばよかったのに。)
iemon
(あの顔は絶対に死ぬまで忘れない。)
iemon
(墓場まで持っていくもの増えた……)

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