ちょっと汚い話ですが、管楽器を吹いていると、必ず管の中に水が溜まります。唾ともいいます。

特に金管楽器は、管が長いので、水が溜まりやすいです。


これは、ほとんどは、呼気の中に含まれる水蒸気が溜まったものですが、
まあ、唾液も多分に含まれると思います。

なので、あまりきれいとは言えません。

で、金管楽器の場合、管の途中に唾抜きがついていて、そこから溜まった水(唾)を捨てることができるようになっています。

 
この水は、通常の部屋の中で吹くときは、専用の容器を用意したり、雑巾などを置いたりして、そこに捨てます。

しかし、ホールなどの演奏会場の場合は、たいていそのまま床に捨てます。

ホントに汚い話だな、と思うのですが、オーケストラや吹奏楽とかの演奏会をするコンサートホールのステージ上には、かなりの量の管楽器の水(唾も含む)が捨てられることになります。


ちなみに、ステージの床は、木でできていて、照明も当たるので、すぐに吸収・乾燥してしまうので、
それほど問題にはならないみたいです。
 

また、唾抜きから捨てる水だけでなく、楽器のベル(アサガオ状に広がった部分)の方から垂れてきてしまう水も結構あります。

こういうベルから出てる水は、演奏中はもう垂れっぱなしです。

金管楽器もそうだし、木管だとクラリネットやオーボエなどは、ベルが下に向かってますから、
かなりの量がそのまま床に落ちているんじゃないかと思います。

自宅とかで練習しているときも、唾抜きから抜く水は、専用容器に捨てますが、
ベルからの水は床に垂れ放題、といっていいです。

少量ずつ垂れるので、実際そんなに気にならないし、ほっとけば乾くって感じですが、
練習後の床をよく見れば、いくつか水滴が落ちているわけです。


楽器を吹いている人にとっては、これはもう、しょうがないことなので、
あきらめている、というか、気にしていないのですが、
知らない人には、これってもしかして不快感を与えるのでは、と思ってしまいます。


楽器は、遠くから聴いている分には綺麗ですから、
聴くだけなら、このことは知らない方がよいかもな、 と思ったりもするのです。