定例社長会見2024年5月
【『激録・警察密着24時！！』関連】
（石川社長）
昨年3月に放送した『激録・警察密着24時！！』におきまして、不適切な内容があり、
5月28日（火）の午後6時25分から特別に編成した番組でお詫びするとともに、
お詫びの文書と動画をホームページに掲載しました。
番組の中で不正競争防止法違反事件を取り上げた際に「4人逮捕」と報じましたが、
その後、そのうちの3人が不起訴となったにもかかわらず、言及しませんでした。
ナレーションやテロップに関しても、過剰な演出をしていました。
VTRに登場した会社が、使用許諾を得ていないキャラクターを描いた商品を
発注していたと伝えましたが、事実ではありませんでした。
また、事後に撮影した警察署内のシーンを、事実と誤解されるような形で放送したことは、
視聴者と関係者の皆様の誤解を招き、混乱を招く結果となりました。
この番組はテレビ東京と外部の制作プロダクションで作ったものですが、放送する責任は
我々テレビ東京にあります。今回、視聴者の皆様と関係者の皆様にご迷惑と誤解を与え、
名誉を傷つけたことをテレビ東京の社長として深く反省し、心からお詫び申し上げます。
申し訳ありませんでした。
再発防止のための研修プログラムを、明日から開始します。
信頼回復のために今後適切な処置をし、信頼される放送を確立していきたいと考えております。
Q、今回の問題が起きた理由をどう考えているか。
（石川社長）
我々がきちんとした確認作業をしていなかったことにつきます。
我々のミスです。お詫び申し上げます。
Q、調査はいつから始まったのか。
（長田常務）
取材対象から指摘があり、昨年の夏頃から調査が始まりました。
正確に事実関係を確認する作業に時間を要したことに加え、取材対象者とも
定期的にやり取りをさせて頂いたため、時間を要しました。
Q、4人のうち3人が不起訴になっていることを認識した上で制作していたのか。
（長田常務）
一部のスタッフは認識していましたが、情報共有や確認ができていませんでした。
Q、制作会社が編集した映像を見ても局のプロデューサーは気づかなかったということか。
これが再現映像だったということを、局側のプロデューサーは聞いていなかったのか。
（長田常務）
最終的には再現であることを表記できていないということにつきます。
本来プロであるはずの人がやるべき当たり前のことをしていなかったことが
最大の問題だと思います。
Q、警察署内の捜査員同士の会話や会議の様子を「事後」に撮影したとの説明があったが、
「事後」というのは逮捕後を指しているのか。
（長田常務）
この番組は、捜査が進行中の段階から撮影に入りました。非常に機密性の高い事件なので、
捜査の進行に合わせてカメラを都度、入れさせてもらうことは難しいということもあります。
結果的に逮捕という形になりましたので、逮捕後にリアルな現場状況の説明を受けた上で、
撮影をさせていただきました。
あくまでも事実に基づいて「再現」したということです。事実と異なる内容を作り出したり、
事実を曲げた形で放送したりということはありません。
今回に関しては、やはり「再現」という表現が抜けていました。この手法をとった場合に、
当然入れなければいけない注意喚起のテロップですが、これを入れていない。
これにつきましては私どもは、放送上不適切だったと考えており、発表をさせていただきました。
今後こういうことがないよう徹底してまいりたいと思います。
Ｑ、こういう番組自体の見直しは検討しているのか。
（石川社長）
もうやめます。
プロがきちんと確認すべきものをしなかったということです。
テレビ局の信頼性を傷つけることでもあるので、ここで1回見直す必要があると考えます。
Q、再発防止策は
（長田常務）
注意しなければならない点の認識に、スタッフの間でのずれがあったと考えております。
こうした、ずれをなくすための研修等はこれまでもやってきていますが、改めて
番組制作者へ研修の頻度を高めて実施します。当面は毎月実施していきます。
2点目は、番組をチェックする担当者を増やします。チェックの目を増やすことで、
確認の漏れを防ぎたいと思います。
【編成関連】
（石川社長）
24年度4月クールの視聴率（4月1日〜5月26日）は、GH3.1％（ALL、以下同様）、
PT2.7％、全日1.2％で、それぞれ前年に比べて0.1ポイント上昇しております。
全体のPUTが下がっている中で、健闘していると思っております。
月曜日の『YOUは何しに日本へ？』や火曜日の『ありへん∞世界』、
『開運！なんでも鑑定団』などが引き続き好調です。
また、5月6日に放送した開局60周年特別企画ドラマスペシャル『生きとし生けるもの』は、
視聴者の皆様からお褒めの声をいただいており、非常に満足できる内容だったのではないか
と思っております。
【営業関連】
（石川社長）
営業ですが、4月はタイムのセールスが前年比0.1％増、スポットも1.0％増となり、
前年実績をクリアしました。タイムスポットの合計は前年に比べて0.5％の上昇で、
4月は順調にスタートが切れました。5月も順調にきており、第1Qはそこそこの水準が
確保できるのではないかと思っております。23年度の決算と通期の業績見通し、
人事については、5月15日にリリースを出し、IR説明会で説明しております。
【国際事業関連】
（石川社長）
テレビ東京が制作・放送したドラマ『ただ離婚してないだけ』が、テレビ東京のドラマ初の
海外リメイク版として制作され、ネット配信でエジプトで1位を記録しました。
非常に嬉しく思っております。現在はアラビア語のリメイク版が、中東や北アフリカで
人気となっています。この他の言語でも、これからリメイクされていくと思います。
【IP事業関連】
（石川社長）
我々が全ての権利を持ってる『シナぷしゅ』というオリジナルコンテンツが、
放送60周年記念として、初めて全国で音楽フェスをやることになりました。
アニメ担当の平岡常務から詳しくご説明します。
（平岡常務）
テレビ東京で放送中の赤ちゃん向け番組『シナぷしゅ』のコンサートイベント
「ぷしゅソングフェス」。今回、テレビ東京の開局60周年記念イベントとして
初めて全国ツアーを行うということが決定しました。
「ぷしゅソングフェス」は昨年9月に東京・渋谷で開催して大好評を博し、
今年は東京・大阪・愛知・福岡・北海道の5ヶ所で開催することになりました。
赤ちゃんも親御さんも一緒になって、歌って踊って楽しめるというフェス体験に
ぜひご期待いただければと思っております。
また『シナぷしゅ』の番組内で放送していますアニメ2作品が
「ひろしまアニメーションシーズン2024」という映画祭の一つのコンペで入選いたしました。
8月14日から18日まで広島市で開催されるこのアニメ映画祭でグランプリが
決定することになっておりますので、こちらも大いに期待したいと思っております。
【そのほか】
Q.5月17日に改正放送法が成立しました。
NHKのネット配信を必須業務化することについての所感は
（石川社長）
今回、改正放送法が成立し、NHKの地上波のインターネット配信が必須業務化されたということです。
この過程で、有識者会議をはじめ様々な場で、我々は民放連各社、新聞協会などと共に、
NHKに対して様々な意見を申し上げ、議論してきました。
成立した改正放送法の中身を見ると、NHKの地上波およびその関連した情報をネット上に
流すということや、NHKと民放との競争原理についても、これから議論していくことが決まりました。
我々の主張がそれなりに反映されたものだと考えております。
これからも建設的な議論を、NHKを含め様々な場所でやっていきたいと考えています。
また、NHKとの関係では、中継局の共同利用など、経済合理性を基礎にした共同作業も
やっていきたいと思っています。ネットコンテンツの海外配信・海外展開についても、
民放とNHKのコンテンツを発展させるために様々な協力ができるということであれば、
前向きに取り組んでいきたいと考えています。
Q、旧ジャニーズの問題に関して、国連人権作業部会で人権デューデリジェンスなどに
ついての報告があったことも含め、旧ジャニーズ所属タレントの新規出演を
見送る方針について変化は。
（石川社長）
ありません。
【ＢＳテレビ東京】
（ＢＳテレビ東京 加増社長）
ＢＳテレビ東京の決算は、テレビ東京ホールディングスのHPに資料が出ておりますので、
そちらをご覧ください。4月クールの立ち上がりは、まずまずと思います。
これから伸びていくよう頑張っていきたいと思います。
本日は久しぶりに4 Kの話をさせていただきます。
ＢＳ民放5局とNHKは6月22日（土）から、「BS 4K 8K 衛星放送で見ようよ! キャンペーン」をやります。
6月25日（火）に、その中の一つの『ローカル線よくばり絶景旅』を放送します。
非常に美しい映像と聞いています。地震からの復興応援を含めて、初夏の金沢から福井県敦賀までを
旅する内容です。ぜひ、ご覧ください。
2018年12月に 4 K放送を始めて5年が経過しましたが、視聴可能機器の台数は1940万台を
突破しまして、まもなく2000万台に達すると思います。6月中旬には、関係団体のA-PABが
「4 K 8 Kアワード」という4 K作品を表彰する大きなイベントを実施します。
ＢＳテレビ東京も力作をたくさん応募しております。
来る「パリオリンピック」では、4 Kピュア放送をやらせていただきますのでこちらもぜひご覧ください。
プロ野球は交流戦３試合を放送します。巨人戦２試合、阪神戦１試合を放送するという
力の入れ方を見ていただければと思います。
6月11 日（火）「楽天 vs 巨人」 ※交流戦
6月12 日（水）「オリックス vs 阪神」 ※交流戦
6月15 日（土）「日本ハム vs 巨人」 ※交流戦
6月30 日（日）「ロッテ vs オリックス」
新作ドラマの BSテレ東 DRAMA ADDICT『初恋不倫～この恋を初恋と呼んでいいですか～』
ですが、"ドロドロ胸きゅんドラマ”のオリジナルドラマでございます。この枠で放送した
『蜜と毒』というドラマが、2023年度のBS民放でトップのAVOD再生数を記録したと
聞いておりますので、これを追い越したいと思っております。ぜひご覧ください。
私が大好きな番組を２つご紹介させていただきます。
木曜10時から放送している鈴木保奈美さん出演の『あの本、読みました？』が、
スタジオを飛び出して公開収録を行います。
6月8日（土）に日比谷で行われます「日比谷音楽祭」の中で番組を収録します。
参加無料で、進行の鈴木保奈美さんもいらっしゃるので、ぜひご覧いただければと思います。
もう一つは『和田明日香とゆる宅飲み』です。昨日から第2シーズンが始まりました。
お酒と食べることが大好きな大人であれば、絶対に面白い番組です。
昨日放送の「誰でも作れるとん平焼き」は最高です。
「TVer」や「ネットもテレ東」でもご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
